人名・地名 おもしろ雑学

日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、本当?と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。

交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。

著者プロフィール

森岡 浩(もりおか・ひろし)

姓氏研究家・野球史研究家。1961年高知市生まれ。土佐高校を経て早稲田大学政治経済学部卒。学生時代から独学で姓氏研究を始め、文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。一方、高校野球を中心とした野球史研究家としても著名で、知られざる地方球史の発掘・紹介につとめているほか、全国各地の有料施設で用いられる入場券の“半券”コレクターとしても活動している。

著書は『名字の地図』『高校野球がまるごとわかる事典』(いずれも小社刊)、『名字の謎』(新潮社)、『日本名字家系大事典』(東京堂出版)など多数。

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「奥川」と「及川」

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2019/03/26 09:18

(photo by tkyszk/fotolia)

高校野球の選抜大会が開幕、初日と2日目に大会を代表する左右の好投手2人が登板したが、その結果は全く対照的なものとなった。

開幕日に登場したのは、星稜高の奥川恭伸投手。優勝候補に挙がっている履正社高相手に圧巻のピッチングを見せて3安打17奪三振の完封勝利と、前評判通りの投球を披露した。

この「奥川」という名字、珍しいと感じるだろうか。全国ランキングをみると2200位台なので、ごく普通の名字ということになるのだが、分布をみると東北南部から九州北部の間に広く分布しており集中している地域がない。従って、珍しいとは思わないがあまり見たこともない、という人が多そうだ。

一方、2日目に登板した横浜高の及川雅貴投手は3回途中で5失点降板。チームも明豊高に大敗して甲子園を去った。

この及川投手、「おいかわ」ではなく「およかわ」と読む。及川は全国順位276位というメジャーな名字。清和源氏で但馬国城崎郡及川荘(兵庫県)がルーツと伝える。

岩手県でベストテンに入っているなど、東北の太平洋側から関東にかけて集中しているのだが、千葉県旭市に「およがわ」と読む地名があるため、旭市や匝瑳市では「およか(が)わ」と読む。横浜高の及川投手も匝瑳市出身のため「およかわ」なのだ。

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