格差と分断の社会地図

  • 電子書籍あり
発売日 2021.08.28
著者 石井光太
判型 四六判/並製
ページ数 352
ISBN 978-4-534-05870-6
価格 ¥1,870(税込)

貧困、虐待など、日本に巣食う問題を取材し続けるノンフィクション作家が語る、「日本の負の連鎖」をいかに断ち切るか

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詳細

■おでんの食べ方を知らない子どもたち?
〜〈生まれ育ち〉が一生を決める社会の構造とその抜け出し方〜
 
──あなたはどちらの階層に生きていますか? そして、自分の属していない階層のことを、知っていますか?
 
【格差の下側の階層】
・家族で鍋を囲んだ経験がなく、おでんの食べ方がわからない
・親が貧困状態にあって、進学の機会が与えられない
・軽度の知的障害のケアが受けられず、社会に居場所がない
・通う学校がない「不就学状態」にあって、友達もいない。勉強の機会もない
 
【格差の上側の階層】
・早ければ小学校、遅くとも高校から私立校や地域の進学校へ。同級生もみんな親が裕福な中流以上の出身
・発達障害などの兆候があれば、親や療育などのケアを受けられる
・「努力すれば夢は叶う」と教えられ、実際、その通りに生きられる
 
■貧困・格差取材のプロが見た格差の拡大・階層の断絶・引き起こされる分断
 
著者は世界と日本の貧困、格差の取材を重ねているノンフィクション作家。格差と分断の真実を、講演を通して10代・20代の学生に伝える活動もしています。
 
なぜなら、無理解の先にあるのは「分断」だから。格差が拡大し、階層の断絶が深まっているからこそ、私たちはいま、「自分とは違う階層」の現実を知る必要があるのです。
 
本書では、著者がこれまで若者に伝えてきた内容をもとに、
 
①教育 ②職業 ③性別 ④夜の仕事と昼の仕事⑤外国人 ⑥障害者 ⑦若者と老人
 
という7つの格差構造とひき起こされつつある分断を具体的に紹介します。
 
「知っている」と思っている人ほど知らない「日本社会の問題点」、そして我々がいま、何をすべきかが見えてきます。

著者プロフィール

石井光太

いしい・こうた


1977年、東京生まれ。『物乞う仏陀』でデビューし、国内外を舞台したノンフィクションを精力的に発表。『レンタルチャイルド』『浮浪児1945–』『「鬼畜」の家』『43回の殺意』『漂流児童』など、子どもの問題を扱った作品も多い。児童書に『ぼくたちはなぜ、学校に行くのか。』『みんなのチャンス』『幸せとまずしさの教室』『君が世界を変えるなら(シリーズ)』などがある。他に小説など著書多数。

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