日本一やさしい法律の教科書

発売日 2011.10.19
著者 品川皓亮/佐久間毅 監修
判型 A5判/並製
ページ数 272
ISBN 978-4-534-04875-2
価格 ¥1,760(税込)

法律書は、とかく文字ばかりでとっつきにくいもの。本書では、著者と生徒のポチくんとの会話を通じて、六法(憲法、民法、商法・会社法、刑法、民事訴訟法、刑事訴訟法)のエッセンスをやさしく解説! はじめて法律を学ぶ学生、社会人にピッタリな1冊です。

≪章立て≫
第1部 憲法
第2部 民法・会社法と民事訴訟法
第3部 刑法と刑事訴訟法

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詳細

はじめに

序章

 その1 こんなみなさんのための本です 10

 その2 これから勉強する「法律」 13

 その3 この本を読む前に知ってほしい2つのこと 16

 その4 本格的に勉強を始める前の準備体操 20

第1部 憲法

 Part1 人権が制限される幸せな社会?【憲法の特徴と構造】

 その1 はじめに――人権が制限される社会に住みたい? 28

 その2 憲法の3つの特徴――最高法規性、自由の基礎法、制限規範性 30

 その3 人権と統治――憲法の構造を知ろう 36

 Part2 人権は誰かにもらうもの?【憲法上の人権の性質と種類】

 その1 憲法上の人権は生まれながらの権利? 42

 その2 人権の種類――1自由権、2参政権、3社会権 50

 その3 人権の享有主体性――外国人に人権はあるか? 54

 Part3 「私の自由」と「みんなの幸せ」【自由と人権の限界】

 その1 人権には限界がある 58

 その2 公共の福祉――「みんなの幸せ」のために我慢しよう! 63

 その3 二重の基準論――違憲審査のしかた 68

 Part4 三権分立の真の意味【立法権・司法権・行政権の役割】

 その1 はじめに――お互いに足を引っ張り合う? 76

 その2 立法権(国会)の役割――国会が一番偉い? 78

 その3 司法権(裁判所)の役割――裁判所もお手上げの争いごと 82

 その4 行政権(内閣)の役割――行政権は残り物 87

 その5 三権分立の意味――互いに足を引っ張り合う3つの権力 89

 Part5 お互いに足を引っ張り合う制度【統治の基本制度】

 その1 はじめに――どうやって「足を引っ張り合う」? 94

 その2 議院内閣制――時に手を取り合い、時ににらみ合う国会と内閣(1・2) 95

 その3 違憲審査権――裁判所はおせっかい?(3・5) 100

 その4 司法権の独立――裁判所には文句がいえない(4・6) 104

第2部 民法・会社法と民事訴訟法

 Part6 「殺人契約」も有効?【民法の基本と大原則】

 その1 はじめに――「殺人契約」が結ばれた! 112

 その2 民法の全体像 114

 その3 民法上の権利と義務 116

 その4 私的自治の原則とその例外 121

 Part7 「勘違い」はどこまで許される?【民法のエッセンス】

 その1 意思表示――意思を相手に伝える方法 128

 その2 意思主義と表示主義――2つの方向性 132

 その3 民法のエッセンス――「本来あるべき姿」と「他人から見た外観」 139

 Part8 先に買ったのに損をする!【二重譲渡と公示の原則】

 その1 はじめに――先に買ったのに損をする? 146

 その2 物権変動と公示の原則――登記や引渡しをお忘れなく! 148

 その3 二重譲渡――1つの物は二度売れる 152

 その4 公示の原則の根拠 158

 Part9 会社は誰のもの?【株式会社の仕組み】

 その1 この世に会社がある理由 164

 その2 株主は会社の所有者 168

 その3 株式の2つの特徴 177

 Part10 「真実の発見」よりも大切なこと【民事訴訟法の特徴】

 その1 はじめに――当事者の納得が一番大切 182

 その2 実体法と手続法 184

 その3 民事訴訟手続の全体像 188

 その4 民事訴訟制度の目的――「真実発見」は重要ではない? 192

第3部 刑法と刑事訴訟法

 Part11 罰するべきか、見逃すべきか【刑法の機能と犯罪の成立要件】

 その1 刑法の2つの機能――刑法は何のためにある? 202

 その2 犯罪成立の3ステップ 208

 Part12 悪いのは「殺そうとした」から? 「死んだ」から?【違法性と正当防衛】

 その1 違法性の本質――「違法」という言葉に隠された2つの意味 216

 その2 正当防衛――身を守るためなら処罰されない 224

 その3 偶然防衛――たまたま「防衛しちゃった」場合は? 228

 Part13 悩める窃盗罪【窃盗罪の保護法益】

 その1 はじめに――謎に包まれた窃盗罪の保護法益 234

 その2 本権説――窃盗罪の保護法益は「権利」? 235

 その3 占有説――窃盗罪の保護法益は「物を持っていること」? 241

 その4 両説の問題点の克服――結局、どっちが正しいの? 245

 Part14 刑事訴訟法が主役になる!【刑事訴訟法の役割と目的】

 その1 刑事訴訟法の基礎知識――これを読めばニュースがわかる! 252

 その2 刑事訴訟法の役割――主役を狙う刑事訴訟法 257

 その3 刑事訴訟法のエッセンス――「人権保障」と「真実発見」 261

索引

著者プロフィール

品川皓亮/佐久間毅 監修

しながわ・こうすけ
1987年生まれ。東京都出身。京都大学を卒業し、現在、京都大学法科大学院2年次。京都大学に入学した当初は哲学を専攻していたが、たまたま受けた講義をきっかけに法律に興味をもち法学部に転部。以来、猛勉強を重ね、関西学生法学連盟主催の法律討論大会にて立論の部第3位、質問の部第1位を獲得するなどの実績を残す。

さくま・たけし
1963年生まれ。京都大学法学部卒。現在、京都大学大学院法学研究科教授。岡山大学法学部助手、同助教授、京都大学大学院法学研究科助教授を経て、現職。専門は、民法。

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