やさしい古文書の読み方
発売日 | 2011.09.14 |
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著者 | 高尾善希 |
判型 | 四六判/並製 |
ページ数 | 256 |
ISBN | 978-4-534-04863-9 |
価格 | ¥1,760(税込) |
古文書の読み解き方やおもしろさを、初心者向けに基礎の基礎からわかりやすく解説します。徳川家康や坂本龍馬の自筆の書状から、江戸時代の手習い書、借金証文、離縁状(三くだり半)など、リアルな古文書を題材に読みこなし方を手ほどきします。
≪章立て≫
第一章 古文書からのメッセージ──歴史を物語る、本物の古文書
第二章 古文書の基礎知識
第三章 くずし字を読み解く
第四章 古文書の読み方
第五章 リアルな古文書を読んでみよう
第六章 古文書の楽しみ方
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はじめに
序章 古文書を読むまえに
一 古文書は読めるのか? 012
二 本物を読むことの大切さ 015
第一章 古文書からのメッセージ──歴史を物語る、本物の古文書
一 信長の珍しい「肉声」──織田信長の自筆感状 020
二 仮名文字だからこそ意味がある──豊臣秀吉の自筆書状 025
三 気軽に書かれた褒美の証文──徳川家康の自筆証文 031
四 自由闊達さにあふれた書状──坂本龍馬の自筆書状 036
五 勝海舟、榎本武揚のために筆をとる──勝海舟の自筆証明書 041
六 少女の父への心遣い──天才少女の遺言状 045
七 幕末の混乱を風刺した摺物──瓦版 049
八 手垢が付くまで愛した本──版本 055
九 江戸時代の投票用紙──入札 060
一〇 悪戯書きからわかる、子どもの勉強風景──手習本 065
一一 金額改竄の痕跡──村入用帳 070
第二章 古文書の基礎知識
一 古文書とは何か 076
二 古文書と史実 079
三 古文書の残り方 082
四 古文書のかたちを観察する 086
五 江戸時代と文字 094
六 江戸時代に残された古文書の量 099
七 江戸時代の読み書きの広まり 102
八 口語体と文語体の違い 108
九 返り読みのある古文書 111
一〇 字のあれこれ──旧字・異体字・合字・宛字 114
第三章 くずし字を読み解く
一 古文書のハードル、くずし字 118
二 御家流について 121
三 いろいろなかたちのあるくずし字 125
四 楷書とくずし字、どちらが覚えやすいか 128
五 手習本を覗いてみると…… 131
六 くずし字の読解に対する考え方 138
七 くずし字を読むコツは文意にあり 142
八 固有名詞を読むときはどうするか 145
九 くずし字に向きあうには 148
第四章 古文書の読み方
一 字典の選び方 152
二 字形を観察する 156
三 推測読みのすすめ 160
四 漢字と平仮名はどう見分けるのか 163
五 くずし字と楷書の間にあるもの 166
六 翻刻の仕方 169
七 字典を使いつぶそう 172
八 古文書を勉強できるところ 174
九 古文書を読むときの作法 177
●古文書との出会い 181
第五章 リアルな古文書を読んでみよう
〔用例編〕身近な古文書、地方文書 186
一 年貢割付状を読む 189
二 検地帳を読む 195
三 宗門人別帳を読む 200
四 宗門送り手形を読む 206
五 通行手形を読む 211
六 御用留を読む 217
七 離縁状を読む 223
八 借金証文を読む 227
九 奉公人請状を読む 233
第六章 古文書の楽しみ方
一 研究をする 240
二 自分の先祖は「どのようなひと」か? 244
三 自分の人生と家の歴史 247
四 古文書が存在することの意味 250
著者プロフィール
高尾善希
1974年生まれ。千葉市出身。歴史研究者。文学博士。現在、立正大学非常勤講師、東京都公文書館非常勤専門職員ほか。江戸時代史専攻。研究テーマは、都市江戸・江戸近郊地域の民衆史。首都圏各地で古文書講座や歴史講座の講師も勤め、江戸文化歴史検定の関連講座にも携わる。東京都在住。実弟はプロ囲碁棋士高尾紳路。