早期発見から介護まで よくわかる認知症

発売日 2008.04.09
著者 川畑信也
判型 四六判/並製
ページ数 208
ISBN 978-4-534-04374-0
価格 ¥1,540(税込)

高齢化が進む現代、親や配偶者など身近な人の認知症は誰もが直面する可能性がある心配事である。本書では、いざというときに慌てないために、治療法、介護の仕方、早期発見の方法、予防など、認知症に関する実用的知識を解説する。

≪章立て≫
第1章 認知症を正しく理解する
第2章 早期発見のためにどうすればよいか?
第3章 認知症の治療にはどんなものがあるか?
第4章 認知症介護のために知っておくべきこと
第5章 事例から考える認知症の介護
第6章 認知症の予防

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第1章 認知症を正しく理解する

 1-1 認知症とはどのような病気か? 10

 1-2 物忘れには2つの種類がある 12

 1-3 認知症にみられる中核症状と周辺症状 14

 1-4 認知症が日常生活に支障をきたす 16

 1-5 認知症にみられるさまざまな周辺症状 19

 1-5 家族が困る症状・睡眠障害 22

 1-6 認知症を起こす原因疾患 25

 1-7 治療可能な認知症にはどんなものがあるか? 28

 1-8 アルツハイマー病とはどのような病気か? 31

 1-9 アルツハイマー病でみられる症状 35

 1-10 脳血管性認知症とはどのような病気か? 41

 1-11 レビー小体型認知症とはどのような病気か? 45

 1-12 前頭側頭型認知症とはどのような病気か? 50

 1-13 認知症はどのように進んでいくのか? 55

 1-14 若年認知症とは? 58

 Column 認知症を専門とする医師はなぜ増えないのか? 62

第2章 早期発見のためにどうすればよいか?

 2-1 アルツハイマー病の初期にみられる症状は? 64

 2-2 日常生活での行動の変化に注意する! 68

 2-3 早期発見のために受診する医療機関 71

 2-4 信頼できる主治医をどのようにみつけるか? 73

 2-5 認知症を診断する手順 75

 2-6 CTスキャンやMRIだけでは認知症の診断はできない! 80

 Column 認知症患者さんが介護認定を受ける際の注意点 82

第3章 認知症の治療にはどんなものがあるか?

 3-1 認知症治療の原則 84

 3-2 抗認知症薬の種類 86

 3-3 塩酸ドネペジルの上手な使い方 88

 3-4 幻覚や妄想、暴力行為に対する薬 92

 3-5 不眠の患者さんにはどのような薬が有効か? 94

 3-6 抑うつ状態を示したときに服薬する薬 96

 3-7 怒りっぽい患者さんへの薬 99

 3-8 非薬物療法の認知症への効果 101

第4章 認知症介護のために知っておくべきこと

 4-1 認知症介護の原則 104

 4-2 認知症と診断された後、家族が行なうこと 106

 4-3 介護保険を理解する 108

 4-4 アルツハイマー病患者さんへの対応の注意点 114

 4-5 脳血管性認知症患者さんへの対応の注意点 116

 4-6 レビー小体型認知症患者さんへの対応の注意点 118

 4-7 在宅生活を続けるために利用できる主な介護サービス 120

 4-8 在宅での介護サービスをどのように利用したらよいか? 123

 4-9 認知症患者さんを受け入れてくれる施設とは? 125

 4-10 成年後見制度とは? 128

 4-11 地域福祉権利擁護事業を理解し利用する 130

 4-12 患者さんが一人暮らしの場合の対策(1) 家族が近くに住んでいるとき 132

 4-13 患者さんが一人暮らしの場合の対策(2) 家族が遠くに住んでいる・家族がいないとき 134

 4-14 病名を告知したほうがよいか? 136

 4-15 家族・親戚が認知症に無理解なときの対策 138

 4-16 介護中にみられやすい事故、不測の事態に注意! 140

 4-17 身体疾患のサインに注意! 143

 4-18 高齢者が寝たきりになる原因を知っておく 145

第5章 事例から考える認知症の介護

 5-1 物盗られ妄想がみられる患者さん(76歳・女性・アルツハイマー病) 148

 5-2 幻視を訴える患者さん(76歳・男性・レビー小体型認知症) 151

 5-3 同じことを何回も聞いてくる患者さん(78歳・女性・アルツハイマー病) 155

 5-4 何度も食事を要求する患者さん(76歳・男性・アルツハイマー病) 157

 5-5 デイサービスの利用を嫌がる患者さん(72歳・女性・アルツハイマー病) 161

 5-6 家族を自分の兄弟とまちがえる患者さん(81歳・男性・アルツハイマー病) 165

 5-7 徘徊が目立ち家族が心配している患者さん(76歳・女性・アルツハイマー病) 167

 5-8 入浴を嫌がる患者さん(78歳・男性・アルツハイマー病) 171

 5-9 尿失禁が頻繁にみられる患者さん(81歳・女性・アルツハイマー病) 174

 5-10 自宅にいるのに家に帰ると訴える患者さん(76歳・女性・アルツハイマー病) 177

 5-11 会話が通じなくなってきた患者さん(81歳・男性・アルツハイマー病) 179

 5-12 怒りっぽい患者さん(73歳・男性・脳血管性認知症) 183

 5-13 自分から何もしない患者さん(69歳・男性・アルツハイマー病) 186

 5-14 自動車の運転をやめない患者さん(70歳・男性・アルツハイマー病) 188

 5-15 夜間寝ずに家族を悩ませる患者さん(73歳・男性・アルツハイマー病) 190

 Column 認知症介護で“ウソ”をつくことは悪いことか? 192

第6章 認知症の予防

 6-1 精神的な刺激で認知症の発症を予防できるか? 194

 6-2 認知症予防には生活習慣病対策が重要 196

 6-3 高脂血症と認知症 198

 6-4 認知症予防における食事・栄養の重要性 200

 6-5 認知症予防のために日常生活で注意すること 201

著者プロフィール

川畑信也

かわばた・のぶや
1983年昭和大学医学部大学院修了。医学博士・日本神経学会専門医・日本脳卒中学会専門医。専攻分野は認知症患患の臨床、老年期精神障害、脳血管障害。愛知県八千代病院神経内科部長。1996年から認知症の早期診断と介護を目的に「物忘れ外来」を開設し、現在までに1,500名以上の認知症患者の診察を行なっている。著書に『知っておきたい認知症の基本』(集英社新書)、『物忘れ外来ハンドブック』『事例から学ぶアルツハイマー病診療』(以上、中外医学社)などがある。

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