日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。
交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。

2026/10/06 10:29

大人の休日倶楽部パスは連続した5日間有効である。しかし、5日連続で旅に出るのはなかなかしんどく、旅行でフルに使うことはあまりない。今回も2日余ったため、最終日に日帰りでどこかにと思い立って親不知を訪れた。
ただし、親不知駅は大人の休日倶楽部パスの範囲外。そこで、早朝に家を出て北陸新幹線で上越妙高に行き、えちごトキめき鉄道妙高はねうまラインで直江津に。ここまでが大人の休日倶楽部パスの範囲。
そして、えちごトキめき鉄道日本海ひすいラインに乗り換えて1時間ほど乗ると親不知駅に到着する。ここまで片道5時間強と日帰りとしてはかなり遠い。しかも肝心の親不知までは駅から歩いてさらに35分ほどかかる。

この付近は北アルプスが直接日本海に落ち込んでいる場所で、平地はおろか、浜すらない。鉄道は長いトンネルで通過し、高速道路は海の上からトンネルに入る。国道8号線のみが断崖にへばりつくように通っている。国道ができるまではまとな道はなく、江戸時代の旅人は潮が引いた際に海岸を走って通り抜けたという。

親は子を顧みる余裕はなく、子も親を頼ることができなかったために、「親不知」といわれた(異説もある)。親不知記念広場からみると、断崖絶壁が日本海にストンと落ちているのがわかる。この海岸を歩いて渡るのは相当厳しいだろう。
これだけの難所のため、親不知を境として東西で人の行き来は極めて少なかった。名字は人に付属しているため、人の行き来がないと名字も移動しない。従って、現在でも親不知を境として、東日本型・西日本型ときっぱりと別れている。