人名・地名 おもしろ雑学

日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。

交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。

著者プロフィール

森岡 浩(もりおか・ひろし)

姓氏研究家・野球史研究家。1961年高知市生まれ。土佐高校を経て早稲田大学政治経済学部卒。学生時代から独学で姓氏研究を始め、文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。一方、高校野球を中心とした野球史研究家としても著名で、知られざる地方球史の発掘・紹介につとめているほか、全国各地の有料施設で用いられる入場券の“半券”コレクターとしても活動している。

現在はNHK「日本人のおなまえっ!」解説レギュラーとして出演するほか、『名字の地図』『高校野球がまるごとわかる事典』(いずれも小社刊)、『名字の謎』(新潮社)、『日本名字家系大事典』(東京堂出版)など著書多数。

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松永久秀のルーツと子孫

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2020/02/17 11:58

(photo by spacewalker.jp/Adobe stock)

NHK大河ドラマは戦国時代が舞台だと、次々と色々な武将が登場して話題に事欠かない。「麒麟がくる」の16日の放送は古田鋼太郎演じる松永久秀が中心の回だった。戦国きっての梟雄とされる久秀は、このあと将軍義輝の弑逆、東大寺大仏殿の焼討、そして信貴山城での自害など、ドラマ中でもはでな活躍をみせるはずだ。

とくにその最期については、茶道具の名器、平蜘蛛の釜とともに爆死したという話がのちに創作されて有名で、大河ドラマでどう扱うかにも注目したい。

この松永久秀、かつては京都西岡の出で、一介の商人から成り上がったといわれていたが、近年は摂津国上郡東五百住(大阪府高槻市)の土豪の出とみられており、『摂津名所図会』にも同地に松永屋敷跡が記載されている。天文年間に三好長慶の右筆となると、やがてその家宰となって活躍、現在のドラマはその頃の話である。

さて、松永氏は久秀とともに滅んだが、実は意外な人物がその末裔とされている。江戸時代初期を代表する俳人・松永貞徳は、その父の永種が久秀の子であるという説がある。

貞徳は細川幽斎、里村紹巴に和歌・連歌を学び、のち貞門派といわる俳諧の一大流派を開いた。貞徳の子である尺五は儒学者として著名で、弟子に5代将軍綱吉の侍講木下順庵がいる。

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