人名・地名 おもしろ雑学

日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、本当?と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。

交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。

著者プロフィール

森岡 浩(もりおか・ひろし)

姓氏研究家・野球史研究家。1961年高知市生まれ。土佐高校を経て早稲田大学政治経済学部卒。学生時代から独学で姓氏研究を始め、文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。一方、高校野球を中心とした野球史研究家としても著名で、知られざる地方球史の発掘・紹介につとめているほか、全国各地の有料施設で用いられる入場券の“半券”コレクターとしても活動している。

著書は『名字の地図』『高校野球がまるごとわかる事典』(いずれも小社刊)、『名字の謎』(新潮社)、『日本名字家系大事典』(東京堂出版)など多数。

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飛騨の由来

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2019/07/31 16:28

先日、奥飛騨に行ってきた。平成の大合併で2,177平方キロと日本一広い市となった岐阜県高山市の東部に位置する奥飛騨温泉郷は、平湯・新平湯・福地・栃尾・新穂高の5つの温泉で成り立っている。しかし、一口に奥飛騨と言っても、奥飛騨温泉郷の入り口にあたる平湯温泉と、最も奥に位置する新穂高温泉は17kmも離れており、飛騨の広さを実感する。

「飛騨」という地名の由来は、山が襞をなして連なっているからとも、田舎を意味する「ひな」に由来するともいわれる。いずれにしても、古くから「ひだ」と言われ、「斐太」や「斐陀」と書いていた。この表記は現在でも使用されており、テレビドラマ「白線流し」で有名な飛騨の名門高は斐太高校である。

この「ひだ」に「飛騨」という漢字があてられるようになったのは飛鳥時代のことである。『続日本紀』によると、大宝2年(702)4月8日に飛騨国が神馬を献じ、これを瑞祥として天下に大赦を行った。そして、これ以降「ひだ」は「飛騨」と書かれるようになったという(騨は馬のこと)。

梅雨があけて急に暑くなった日本列島だが、標高の高い奥飛騨では30℃弱、新穂高ロープウェイの頂上では16℃と涼しかった。

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