人名・地名 おもしろ雑学

日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、本当?と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。

交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。

著者プロフィール

森岡 浩(もりおか・ひろし)

姓氏研究家・野球史研究家。1961年高知市生まれ。土佐高校を経て早稲田大学政治経済学部卒。学生時代から独学で姓氏研究を始め、文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。一方、高校野球を中心とした野球史研究家としても著名で、知られざる地方球史の発掘・紹介につとめているほか、全国各地の有料施設で用いられる入場券の“半券”コレクターとしても活動している。

著書は『名字の地図』『高校野球がまるごとわかる事典』(いずれも小社刊)、『名字の謎』(新潮社)、『日本名字家系大事典』(東京堂出版)など多数。

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玉造温泉

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2016/09/12 10:23

玉造温泉のオブジェ

出雲では玉造温泉に宿泊した。玉造温泉は山陰を代表する温泉郷である一方、文字通り日本有数の玉の産地でもあった。

古代、碧玉・硬玉・瑪瑙(めのう)・滑石(かっせき)などの材料を用いて、勾玉・管玉・丸玉など各種の玉類や、石製模造品などを製作した職能集団である玉作部(たまつくりべ)があり、彼らの居住していた場所は「玉造」という地名になっていることが多い。平成の大合併以前には、島根県の他に茨城県や宮城県にもあったが、茨城県玉造町は合併で行方市となり、宮城県玉造郡は大崎市に吸収されて消滅した。

一方、島根県の玉造は、玉湯町という名称で、平成17年に松江市に合併している。この「玉湯」という地名は、明治38年に玉造村と湯町村が合併した際に、玉造の「玉」と湯町の「湯」をとってつけられた合成地名だ。しかし、玉造と温泉という町の2つの特徴をあらわしており、合成地名にありがちな意味不明感はない。

町には実際に勾玉をつくることのできる体験施設「いずもまがたまの里伝承館」や、水中の石の中から「玉」を拾う「宝石探し体験館」などもあり、温泉施設と玉造を生かした町づくりを行っている。

いずもまがたまの里伝承館
いずもまがたまの里伝承館

ちなみに、町を流れる玉湯川は桜並木で有名で、花見の季節にはライトアップされて人気とのことだ。

玉湯川
玉湯川
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