人名・地名 おもしろ雑学

日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。

交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。

著者プロフィール

森岡 浩(もりおか・ひろし)

姓氏研究家・野球史研究家。1961年高知市生まれ。土佐高校を経て早稲田大学政治経済学部卒。学生時代から独学で姓氏研究を始め、文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。一方、高校野球を中心とした野球史研究家としても著名で、知られざる地方球史の発掘・紹介につとめているほか、全国各地の有料施設で用いられる入場券の“半券”コレクターとしても活動している。

現在はNHK「日本人のおなまえっ!」解説レギュラーとして出演するほか、『名字の地図』『高校野球がまるごとわかる事典』(いずれも小社刊)、『名字の謎』(新潮社)、『日本名字家系大事典』(東京堂出版)など著書多数。

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福井にもあった五郎丸

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2016/07/11 10:17

五郎丸のバス停

さて、実際のロケは福井市の隣の鯖江市で行われた。内容は放送を見てからのお楽しみだが、収録が終わった後、ロケ車で鯖江駅近くにあるバス停の近くまで送ってもらった。

そのバス停とは、鯖江市のコミュニティバス「つつじバス」の「五郎丸」バス停。昨年話題になった五郎丸という名字は、福岡県を中心に九州北部から山陽地方にかけて分布しており、太郎丸から七郎丸までと、九郎丸という名字がある(八郎丸だけはなぜかない)。ラグビーの五郎丸歩選手も福岡県の出身。

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運行は1日に2本だけ

この地域では新しく開墾した田んぼを「~丸」という名で呼んだのが由来で、「~郎丸」だけではなく、「田中丸」「船津丸」など、いろいろな形の「~丸」名字が多い。

一方、北陸ににも「~郎丸」という地名が点在している。鯖江市の「五郎丸」の他、近くの越前市には「四郎丸」があるなど、いくつかの「~郎丸」地名がある。今回、収録の合間に、地元の博物館の方にこの地方での「丸」の意味を尋ねたが、よくわからないとのこと。

しかし、人名に由来することは間違いなく、「五郎」と名乗る人物が村を開いたものだろう。なお、「五郎丸」という名字は福井県ではみられないが、「五郎丸」地名が複数ある富山県にはある。

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