人名・地名 おもしろ雑学

日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、本当?と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。

交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。

著者プロフィール

森岡 浩(もりおか・ひろし)

姓氏研究家・野球史研究家。1961年高知市生まれ。土佐高校を経て早稲田大学政治経済学部卒。学生時代から独学で姓氏研究を始め、文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。一方、高校野球を中心とした野球史研究家としても著名で、知られざる地方球史の発掘・紹介につとめているほか、全国各地の有料施設で用いられる入場券の“半券”コレクターとしても活動している。

著書は『名字の地図』『高校野球がまるごとわかる事典』(いずれも小社刊)、『名字の謎』(新潮社)、『日本名字家系大事典』(東京堂出版)など多数。

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望月慎太郎の名字の由来

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2019/07/16 09:18

(画像はウィンブルドン公式サイトよりキャプチャ)

最近、若手スポーツ選手の世界での活躍がめざましい。テニスの望月慎太郎選手は、14日にウィンブルドン選手権ジュニア男子シングルスで優勝すると、翌日発表の世界ランキングでは1位となった。望月選手の「慎太郎」という名前は父が石原慎太郎のファンだったことから名付けられたという。では、名字の「望月」は何に由来するのだろうか。

「望月」の名字ランキングは162位。かなりメジャーな名字だが、その分布が静岡県を筆頭に、山梨県・長野県・神奈川県・東京都の5都県に偏っているため、みたことがない、という人も多いかもしれない。

ルーツははっきりしており、信濃国佐久郡望月(長野県佐久市望月)。信濃に古くから繁栄していた滋野氏の一族である。平安時代、このあたりには朝廷の御料牧場があり、8月の満月の日に馬を献上したため、望月の牧と呼ばれるようになったという。

望月一族はここを本拠とする武士で、源平合戦の際に木曽義仲に従い、戦国時代には信濃の村上氏や甲斐の武田氏に従うなど、中世を通じて同地の有力豪族であった。武田氏の滅亡後、多くは駿河方面に逃れた他、小田原の北条氏に属した一族もおり、こうした歴史が現在の分布につながっている。

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