気の利いたモノの言い方・伝え方

「私の言うことって、どうしてうまく伝わらないのだろう」
「あのとき言ったことで、なぜムッとされたのだろう」
言葉は、自分が思っていた通りに受け取られないもの。職場で、あるいは別の場所で上にあるような思いをした人も多いのではないでしょうか。

そこで、テレビ朝日を退社後、フリーアナウンサーや話し方講座の講師として活躍する渡辺由佳氏が「なぜ、この言い方はダメなのか」「どのように言い換えれば好感を得られるのか」を改善前後の対比で解説!

今日から「ちょっと感じのいい人」と思われる、話し方のワンポイントを解説します。
(毎月第3金曜日更新予定)

著者プロフィール

渡辺由佳(わたなべ・ゆか)

1964年、東京都生まれ。慶応義塾大学法学部政治学科卒業。テレビ朝日にアナウンサーとして入社。報道から社会情報番組まで多数の人気番組を担当。1993年に独立。以後、フリーアナウンサー、話し方講師としての活動を始め、テレビ朝日アナウンサースクールやシェリロゼ(自分磨きスクール)で指導を行なうほか、「ビジネスマナー」「コミュニケーション」「ビジネスメール」をテーマに企業向けのセミナー講師も務める。2016年より大妻女子大学文学部非常勤講師を務める。

著書に、『会話力の基本』(日本実業出版社)、『スラスラ話せる敬語入門』『サクサク書けるビジネスメール入門』(以上、かんき出版)、『気の利いた「ひと言」辞典』(講談社)などがある。

ブログ:渡辺由佳の素敵なことば探し
http://ameblo.jp/sutekinakotoba/

せっかくのお誘いに参加できないときのひと言

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2019/06/21 11:36

(photo by polkadot/Adobe Stock)

食事会や飲み会の誘いに参加したいのに、どうしても参加できないとき、何と言って断っていますか? たとえば、「その日はダメです!」など、そっけなく断ってしまうと、誘った相手はがっかりしてしまうかもしれません。

【改善前】

その日はダメです。

【改善後】

申し訳ありません、その日は先約がありまして。ぜひ、次の機会には参加させてください。

相手を立てる断り方

日本語はとてもNOのニュアンスが強い言葉です。ただ飲み会に行けないと言っているだけなのに、誘った相手を拒絶してしまっているような印象を与えてしまいます。そのような印象を与えないためにも、断るときには次のステップが必要です。

  1. お詫びの言葉
  2. 断る理由
  3. 次の機会にはぜひ!

このステップを踏んで、「申し訳ありません。その日は先約がありまして、ぜひ、次の機会には参加させてください」と言えば、角を立てずに断ることができるでしょう。

断る理由は「先約」で大丈夫?

断る理由については、「社内の飲み会がありまして」などと具体的に言うのと、「先約」と言うのとどちらがよいでしょうか。

多くの場合、「先約」と断ったほうがその後、波風を立てないで済むと思います。なぜなら、具体的に理由を伝えてしまうと「社内の飲み会と私の誘いと、どちらが大切だと思っているのだろう?」などと相手に思わせてし
まうかもしれないからです。

さらに困るのは、出欠を保留にする人です。「まだ予定が立たないから……」と言って待たせてしまうと、そのお誘いを軽く見ているような印象を与えかねません。断るときは、「早めに丁寧に」を心がけたいものです


本連載は、企業の総務・経理・人事向け月刊専門情報誌「企業実務」から一部編集のうえ転載したものです。ご購読・見本誌をご希望、お問い合わせにつきましては下記バナーをクリックしてください(関連会社のサイトに遷移します)。

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