もう一度 高校化学

発売日 2010.12.08
著者 吉野公昭
判型 A5判/並製
ページ数 304
ISBN 978-4-534-04781-6
価格 ¥2,860(税込)

高校で学ぶ化学の基礎を「教科書を意識せずに」再分類して1冊に集約。つまずきやすい、間違いやすい、難解な箇所で、「立ち止まりながら」ヒントや手順を示すことで、まるで「面白くて、わかりやすい授業を受けている」ような感覚で読み進めることができる。

≪章立て≫
1章 物質ってナニ?
2章 粒子の世界
3章 化学結合と化学式
4章 物質の量
5章 化学変化と量的関係

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はじめに

1章 物質ってナニ?

 復習1 物質の分類●12

  [Ⅰ]混合物と純物質

  [II]物質の三態

  [III]混合物の分離

 復習2 物質の成分●15

  [Ⅰ]元素ってナニ?

  [II]化合物と単体

2章 粒子の世界

 復習3 原子ってナニ?●18

  [Ⅰ]元素と原子の違い

  [II]原子の構造

  [III]原子番号と質量数

  [IV]原子の電子配置

  [Ⅴ]元素の周期表

 復習4 イオンってナニ?●26

  [Ⅰ]イオンの生成

  [II]イオンの価数とイオン式

  [III]単原子イオンと多原子イオン

  [IV]イオンの大きさ

3章 化学結合と化学式

 復習5 イオンからなる物質●32

  [Ⅰ]イオン結合

  [II]イオン結合でできた物質の表し方

  [III]イオン結晶の構造

 復習6 分子からなる物質●37

  [Ⅰ]分子ってナニ?

  [II]共有結合でできた物質の表し方

  [III]分子結晶

 復習7 原子からなる物質●44

  [Ⅰ]共有結晶

  [II]金属結合と金属結晶

  [III]共有結晶や金属結晶の表し方

  [IV]金属結晶の構造

4章 物質の量

 復習8 原子量・分子量・式量●50

  [Ⅰ]原子の相対質量と原子量

  [II]分子量と式量

 復習9 物質量(モル)●52

  [Ⅰ]物質量(モル)

  [II]物質量と体積

 復習10 溶液の濃度●56

5章 化学変化と量的関係

 復習11 化学反応式●62

  [Ⅰ]化学反応式

  [II]イオン反応式

  [III]化学反応式の量的関係

  [IV]過不足のある化学反応

  [Ⅴ]化学の基本法則

6章 化学変化と熱

 復習12 熱化学方程式●70

  [Ⅰ]反応熱

  [II]熱化学方程式

  [III]いろいろな反応熱

 復習13 ヘスの法則(総熱量保存の法則)●74

  [Ⅰ]ヘスの法則

7章 物質の状態(固体・液体・気体)

 復習14 物質の三態●78

  [Ⅰ]粒子の拡散と熱運動

  [II]気体の圧力

  [III]気液平衡

  [IV]蒸気圧(飽和蒸気圧)

  [Ⅴ]沸騰

8章 気体の性質

 復習15 ボイル・シャルルの法則と状態方程式●84

  [Ⅰ]気体の体積と圧力の関係

  [II]ボイルの法則

  [III]気体の体積と温度の関係

  [IV]シャルルの法則

  [Ⅴ]ボイル・シャルルの法則

  [VI]気体の状態方程式

 復習16 混合気体の圧力●89

  [Ⅰ]混合気体の体積

  [II]混合気体の圧力(分圧と全圧)

  [III]水上置換と水の飽和蒸気圧

  [IV]液化(凝縮)しやすい気体と飽和蒸気圧

  [Ⅴ]理想気体と実在気体

9章 液体の性質

 復習17 溶解と溶解度●98

  [Ⅰ]溶解のしくみ

  [II]固体の溶解度のしくみ

 復習18 気体の溶解度●103

 復習19 沸点上昇●105

  [Ⅰ]蒸気圧降下

  [II]沸点上昇

  [III]質量モル濃度

 復習20 凝固点降下●109

  [Ⅰ]凝固点降下

 復習21 浸透圧●112

 復習22 コロイド溶液の性質●113

  [Ⅰ]コロイド

  [II]コロイド溶液のでき方

  [III]コロイド溶液の性質

10章 酸と塩基

 復習23 酸と塩基●118

  [Ⅰ]酸と塩基の性質

  [II]ブレンステッド・ローリーの定義

  [III]酸と塩基の価数

  [IV]酸と塩基の強さ

  [Ⅴ]主な酸と塩基

 復習24 水素イオン濃度とpH●123

  [Ⅰ]水素イオン濃度[H+]

  [II]水のイオン積とpH(ピーエイチ)

  [III]指示薬

 復習25 中和反応と中和滴定●126

  [Ⅰ]中和とは

  [II]中和の量的関係

  [III]中和滴定

  [IV]滴定曲線と指示薬

 復習26 塩の加水分解●132

  [Ⅰ]塩を生成した酸と塩基

  [II]塩の性質(pH)

  [III]塩の分類

11章 酸化還元反応

 復習27 酸化と還元●136

  [Ⅰ]酸化・還元の定義

  [II]酸化数の決め方

  [III]酸化剤と還元剤

  [IV]酸化還元反応

 復習28 金属の酸化還元反応●142

  [Ⅰ]金属のイオン化傾向

  [II]金属の反応性

 復習29 電池●145

  [Ⅰ]電池の原理

  [II]ダニエル電池

  [III]実用電池

  [IV]鉛蓄電池

 復習30 電気分解●150

  [Ⅰ]水溶液の電気分解

  [II]各電極の変化

  [III]電気分解の法則(ファラデーの電気分解の法則)

  [IV]電気分解の利用

12章 反応の速さと化学平衡

 復習31 化学反応の速さ●156

  [Ⅰ]速い反応と遅い反応

  [II]反応の速さの表し方

  [III]反応速度を変える条件

 復習32 化学平衡●159

  [Ⅰ]可逆反応と不可逆反応

  [II]化学平衡

  [III]化学平衡の法則(質量作用の法則)

  [IV]化学平衡の移動

  [Ⅴ]アンモニアの合成

 復習33 電解質水溶液の平衡●164

  [Ⅰ]電離平衡

  [II]水の電離

  [III]多価の酸・塩基の電離

  [IV]塩の加水分解

  [Ⅴ]水に溶けにくい塩の溶解平衡

  [VI]緩衝液とpH

13章 無機物質(非金属元素とその化合物)

 復習34 周期表●174

  [Ⅰ]周期表

 復習35 気体の製法と性質●176

  [Ⅰ]色について(有色の気体)

  [II]臭いについて 

  [III]水溶性(水に溶けるか)について

  [IV]水に溶けた水溶液の性質について

  [Ⅴ]特徴的な反応(検出反応)について

  [VI]気体の捕集方法について

  [VII]気体の乾燥剤(水蒸気を吸収)について

  [VIII]気体発生に用いる器具について

  [Ⅸ]実験室での気体の製法について

 復習36 ハロゲンとその化合物●181

  [Ⅰ]ハロゲンの単体

  [II]塩素の実験室での製法について

  [III]ハロゲン化物について

 復習37 酸素・硫黄とその化合物●184

  [Ⅰ]同素体について

  [II]酸化物について

  [III]H2SとSO2の関係について

  [IV]H2Sの性質について

  [Ⅴ]H2SO4の性質について

 復習38 窒素・リンとその化合物●189

  [Ⅰ]アンモニアの実験室での製法について

  [II]NOとNO2の製法について

  [III]HNO3の性質と製法について

  [IV]リンPの性質と化合物について

 復習39 炭素・ケイ素とその化合物●192

  [Ⅰ]炭素の同素体について

  [II]COとCO2の製法について 

  [III]ケイ素とその化合物について

14章 無機物質(金属元素とその化合物)

 復習40 アルカリ金属とその化合物●196

  [Ⅰ]アルカリ金属の単体

  [II]アルカリ金属の化合物

 復習41 2族元素とその化合物●199

  [Ⅰ]アルカリ土類金属の単体

  [II]アルカリ土類金属の化合物

 復習42 両性元素(Al、Zn、Sn、Pb)とその化合物●201

  [Ⅰ]両性金属元素⇒Al、Zn、Sn、Pb

  [II]アルミニウムの性質と化合物について

  [III]アルミニウムの精錬について

  [IV]亜鉛の性質と化合物について

  [Ⅴ]鉛の性質と化合物について

 復習43 遷移元素(Fe、Cu、Ag、Mn、Cr)とその化合物●204

  [Ⅰ]遷移金属元素の特徴

  [II]錯イオン

  [III]鉄の性質と化合物について

  [IV]銅の性質と化合物について

  [Ⅴ]銀の性質と化合物について

 復習44 沈殿生成反応●209

  [Ⅰ]沈殿生成反応について(陰イオンとの組合せ)

  [II]沈殿再溶解反応について

  [III]金属イオンの分離

15章 有機化合物(脂肪族化合物)

 復習45 有機化合物の特徴と構造●216

  [Ⅰ]炭化水素の分類

  [II]アルカンについて

  [III]アルケン・アルキンについて

  [IV]ベンゼン環について

 復習46 異性体●223

  [Ⅰ]異性体の分類

  [II]分子式CnH2n+2のアルカンの異性体

  [III]分子式CnH2nのアルケンの異性体

  [IV]光学異性体

 復習47 アルケン・アルキンの反応●227

  [Ⅰ]アルケンの付加反応

  [II]アルケンの酸化反応

  [III]アルケンの重合反応(付加重合)

  [IV]アルキンの付加反応

  [Ⅴ]アルキンの酸化反応

  [VI]金属化合物(アセチリド)の生成

  [VII]重合反応

  [VIII]エチレン・アセチレンの誘導体

 復習48 命名法と化学式の決定●231

  [Ⅰ]組織名の付け方

  [II]化学式の決定

 復習49 官能基による分類と性質●234

  [Ⅰ]アルコール

  [II]フェノール類

  [III]エーテル

  [IV]アルデヒド

  [Ⅴ]カルボン酸

  [VI]ケトン

  [VII]エステル

  [VIII]アミン

 復習50 アルコールの分類と反応経路●239

  [Ⅰ]アルコールの分類

  [II]アルコールの酸化

  [III]カルボン酸とアルコールとの反応

  [IV]アルコールと金属Naとの反応

  [Ⅴ]アルコールの脱水反応

  [VI]分子式CnH2n+2Oの異性体と誘導体

  [VII]エタノールの誘導体

 復習51 その他の異性体●246

  [Ⅰ]分子式CnH2nO2の異性体と誘導体

  [II]分子式CnH2nOの異性体と誘導体

 復習52 油脂とセッケン●248

  [Ⅰ]油脂の生成

  [II]油脂をつくる高級脂肪酸

  [III]油脂の分類

  [IV]油脂の加工

  [Ⅴ]油脂の「けん化」

  [VI]セッケン分子の構造

  [VII]セッケンと合成洗剤の違い

16章 有機化合物(芳香族化合物)

 復習53 芳香族炭化水素の特徴と構造●254

  [Ⅰ]4つの置換反応

  [II]2つの付加反応

  [III]ベンゼン環に付いたアルキル基(炭化水素基)の酸化反応

  [IV]ベンゼンの2置換体の異性体(オルト・メタ・パラ)

  [Ⅴ]ベンゼンの誘導体(その1)

 復習54 酸素を含む芳香族化合物の特徴と構造●258

  [Ⅰ]フェノール類

  [II]フェノールの製法

  [III]芳香族カルボン酸

  [IV]サリチル酸

 復習55 窒素を含む芳香族化合物の特徴と構造●263

  [Ⅰ]ニトロ化合物と芳香族アミン

  [II]アニリンの性質

  [III]アゾ染料の合成

  [IV]ベンゼンの誘導体(その2)

 復習56 芳香族化合物の分離●266

  [Ⅰ]おもな芳香族化合物の液性

  [II]塩となって水に溶ける反応

  [III]分離≪パターン1≫

17章 天然高分子化合物(糖類・タンパク質・天然ゴム)

 復習57 高分子化合物の特徴●270

  [Ⅰ]高分子化合物とは

 復習58 糖類(炭水化物)の分類と特徴●271

  [Ⅰ]糖の分類

  [II]単糖類の性質

  [III]二糖類の性質

  [IV]多糖類の性質

 復習59 アミノ酸とタンパク質の特徴●279

  [Ⅰ]α-アミノ酸の構造

  [II]α-アミノ酸の反応

  [III]ペプチド結合とタンパク質

  [IV]タンパク質の分類

  [Ⅴ]タンパク質の反応

 復習60 核酸について●285

  [Ⅰ]核酸の構成成分について

  [II]DNAとRNAの違い

18章 合成高分子化合物(繊維・樹脂・ゴム)

 復習61 天然繊維と合成繊維●288

  [Ⅰ]繊維の分類

  [II]再生繊維と半合成繊維

  [III]合成繊維

 復習62 合成樹脂(プラスチック)●292

  [Ⅰ]合成樹脂(プラスチック)の熱的性質での分類

  [II]熱可塑性樹脂

  [III]熱硬化性樹脂

  [IV]イオン交換樹脂

 復習63 天然ゴム(生ゴム)と合成ゴム●297

  [Ⅰ]天然ゴム(生ゴム)

  [II]合成ゴム

巻末付録 ~といえば集●300

[1]保存・保管シリーズ

[2]化学用語シリーズ

[3]物質の性質シリーズ

[4]気体の性質シリーズ

[5]生命と物質シリーズ

著者プロフィール

吉野公昭

よしの・きみあき
1960年埼玉県生まれ。山村学園高等学校教頭。マンガや動画を使って、目に見えない化学の世界をビジュアル化することを研究中。ホームページ『楽しい高校化学』の管理者であり、学研の教材ソフト開発なども行なう。主な著書に『楽しみながら分かるようになる化学』『続・楽しみながら分かるようになる化学』(理工図書)がある。

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