戦略フレームワークの思考法
発売日 | 2008.09.10 |
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著者 | 手塚貞治 |
判型 | A5判/並製 |
ページ数 | 192 |
ISBN | 978-4-534-04439-6 |
価格 | ¥1,980(税込) |
最近、ロジカルシンキングや仮説思考を知った方、SWOTや3C等の言葉を何となく知っている方、個々のフレームワークは知っているけれども使い方のわからない方、そういった方々にお勧めのフレームワークを“使いこなす”ノウハウを凝縮した1冊。
≪章立て≫
第1章 「思いつき思考」ではなく、「フレームワーク思考」をしよう
第2章 ルールがないなかで網羅性を実現するための“並列化”
第3章 「流れ」のなかで気づきを与える“時系列化”
第4章 2軸の意味を吟味して使う“二次元化”
第5章 3パターンを使いこなすフレームワークの実践
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詳細
第1章 「思いつき思考」ではなく、「フレームワーク思考」をしよう
1-1 戦略フレームワークって何だ? 10
フレームワークとは? 10
フレームワークを使うメリット 11
1-2 フレームワーク自体を「答え」と思い込むという誤解 14
「万能論」と「無用論」 14
複雑なものを単純化する道具 15
1-3 戦略コンサルタントのフレームワークの活かし方とは? 17
第1ステップ:まずは仮説を設定しよう 18
第2ステップ:設定した仮説を分析する 20
第3ステップ:全体を俯瞰して結論づける 22
1-4 求められるフレームワークは「提言型」+「共同作業型」へ 25
フレームワークはコミュニケーションツールでもある 25
コンサルタントはファシリテーターとしての役割も求められる 27
1-5 フレームワークは3つに大別できる 29
フレームワークの本質を理解する 29
第2章 ルールがないなかで網羅性を実現するための“並列化”
2-1 並列化思考は6つの切り口でとらえて活かす 34
実は「並列化」は扱いにくい?! 34
(1)「事実」による分類 35
(2)「法則」による分類 36
(3)「それ以外」による分類 36
2-2 網羅性のある並列化を実現する5つの要件を知る 38
明確な事実や法則で区切れないときの並列化とは? 38
要件(1) 有用性があるか? 39
要件(2) 図示ができるか? 40
要件(3) 語呂合わせができるか? 41
要件(4) 権威づけができるか? 42
要件(5) 認知限界の範囲で収まるか? 43
2-3 並列化思考の実践(1) 外部要因を分析する 45
PESTでマクロ環境を分析する 45
経営戦略論の理論背景となった「SCPモデル」 46
業界分析の「5F」で自社を客観視することができる 47
業界内の「4つの競争地位」 51
2-4 並列化思考の実践(2) 内部要因を分析する 55
マッキンゼーによって提唱された「7S」 55
資源の競争優位性を分析するVRIO分析 57
2-5 並列化思考の実践(3) 内部要因と外部要因を統合する 62
3C分析は内外要因を統合する際に活かす 62
自社の認識を新たにするきっかけとなるSWOT分析 64
「SWOT分析」のポイントは評価のしかた 67
2-6 並列化思考の実践(4) 戦略選択肢を網羅する 71
マーケティングのフレームワークは4Pから4Cへ 71
差別化を図るための基本競争戦略とブルーオーシャン戦略 74
2-7 階層構造がある場合に使うタテの並列化とは? 78
2-8 並列化思考は現状分析と
アイデア出しに役立つ 80
第3章 「流れ」のなかで気づきを与える“時系列化”
3-1 時系列化思考とは? 84
時間の流れに沿って考えると、見えてくるもの 84
3-2 時系列化思考の実践(1) 人間行動の流れで考える 87
マーケティングで活用される「AIDMA」と「AISAS」 87
「生活シーン」での人間行動の流れを考える応用例 89
3-3 時系列化思考の実践(2) 事業活動の流れで考える 92
PDSとPDCAはマネジメントサイクルの基本 92
事業活動を具体的に分解したバリューチェーン 93
TOCは生産プロセス全体を効率化する生産管理手法 97
営業管理での時系列化思考の応用例 99
3-4 時系列化思考の実践(3) ライフサイクルで考える 102
“人間の一生”としてライフサイクルを考える「発達8段階」 103
学習塾を例にライフサイクルを考える 104
“商品の一生”を考える「商品ライフサイクル」 106
その他のライフサイクル事例 113
3-5 時系列化思考の実践(4)歴史観で考える 116
超長期のスパイラルな進化 116
「歴史は繰り返す」ということの応用事例 119
3-6 時系列化思考の4つの用途を押さえる 125
第4章 2軸の意味を吟味して使う“二次元化”
4-1 二次元化思考とは? 128
なぜ二次元なのか? 128
4-2 二次元化思考を活かすための3つのポイントを知る 130
留意点(1) 2軸の独立性 130
留意点(2) 軸の連続性 133
留意点(3) 軸の定量性 135
4-3 二次元化思考の実践(1) ポジショニング(位置づけ)を考える 138
商品特性のポジショニング 138
対象顧客のポジショニング 139
4-4 二次元化思考の実践(2) ポートフォリオで事業間の関係を考える 142
PPMはポートフォリオの“基本”だが… 142
「商品 ? 市場マトリックス」で新分野進出を考える 148
客観性を求めるならば「業績指標マトリックス」 150
どうしても3軸を1つのシートに入れたい場合には 152
ポートフォリオの応用例 154
4-5 二次元化思考の実践(3) リサーチで関係性を発見する 158
累積生産量と単位コストの関係を示す「経験曲線」 160
集中特化と高収益の関係を示す「V字カーブ効果」 160
4-6 二次元化思考のおもな用途は3つある 165
第5章 3パターンを使いこなすフレームワークの実践
5-1 3大フレームワークを使いこなしたコミュニケーションの実践例 168
5-2 数字や高度手法なしに、フレームワークを使いこなせるテクニックとは? 184
3つのポイントに気をつける 184
他者の批判にさらすことで、発想はどんどんよくなる 187
※本書に記載されている社名、商品名、製品名などは各社の商標または登録商標です。
本文中に(C)、(R)、TMを明記していません。
※本書は2008年8月現在の情報を基にしておりますので、各社サービス等が変更されている可能性が
あります。
著者プロフィール
手塚貞治
てづか・さだはる
國學院大學経済学部教授・立教大学大学院ビジネススクール兼任講師。元 株式会社日本総合研究所プリンシパル。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。専門は経営戦略論・事業計画論等。
著書に『新版 経営戦略の基本(編著)』『新版 マネジメントの基本(編著)』『武器としての戦略フレームワーク』『「事業計画書」作成講座』『「フォロワー」のための競争戦略』(以上、日本実業出版社)、『技術経営の実践的研究(共著)』(東京大学出版会)、『経営戦略の基本がイチから身につく本』『経営者のためのIPOを考えたら読む本』(以上、すばる舎)、『ジュニアボード・マネジメント』『必ず結果を出す! フレームワーク仕事術』(以上、PHP研究所)などがある。