図解でわかる Linux環境設定のすべて
発売日 | 2004.11.29 |
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著者 | 西村めぐみ |
判型 | A5判/並製 |
ページ数 | 304 |
ISBN | 978-4-534-03794-7 |
価格 | ¥2,750(税込) |
システム全体の設定のしくみから、XwindowSystem、ネットワーク、カーネルの管理まで網羅。「なぜ、そうしないといけないのか」「そうすると、どのように便利なのか」「なんのためにそうするのか」などの、そもそもの考え方から理解でき、応用のきく環境設定法がわかる。
≪章立て≫
第1章 起動までの流れと設定の指針
第2章 システム全体の設定
第3章 ファイルシステムの設定
第4章 ユーザー環境の設定
第5章 X Window Systemの設定
第6章 日本語環境の設定
第7章 ネットワークの設定
第8章 ブートローダの設定
第9章 カーネルの設定と再構築
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詳細
第1章 起動までの流れと設定の指針
1-1 起動までの流れ 16
電源ONからブートローダの起動まで 16
●BIOSとブートデバイス 16
●BIOSの設定 17
●ブートローダ 18
●ブートローダの設定 18
カーネルの読み込み 20
●カーネルによるシステムの初期化 20
●カーネルの設定 21
●Kernel Panic 22
initの起動 23
●initによるシステムの初期化 23
●initの設定 24
●シングルユーザーモード 24
loginからシェルの起動まで 24
●テキストモード 25
●グラフィカルモード 25
シャットダウン 26
●シャットダウンの設定 26
1-2 設定のしくみ 27
設定ファイルと環境変数 27
●環境変数 27
●環境変数の設定 28
●シェルスクリプト 28
システム全体の設定と個人用の設定 28
便利な設定支援ツール 30
●Linuxconf 30
●Webmin 31
Linuxのディレクトリ構造 31
第2章 システム全体の設定
2-1 initとrcスクリプト 34
initの役割 34
●/etc/inittabの書式 34
●ランレベルはLinuxの動作状況を示す値 36
●現在のランレベルを確認するには 36
●動作中にランレベルを変更するには 36
initの設定 37
●デフォルトのランレベルを変更するには 37
●シングルユーザーモードでもパスワード認証を行うには 37
● [Ctrl] + [Alt] + [Del] の動作を変更するには 37
● [Ctrl] + [Alt] + [Del] の動作に制限を加えるには 38
初期化スクリプト 40
●rc.sysinit/rcSスクリプトの内容 41
●ホスト名の設定 42
●設定ファイルとsourceコマンド 43
●クロックの設定 43
●キーボード(キーマップ)の設定 45
●言語とフォントの設定 46
●ハードディスクの検査と修復 48
●ハードディスクのマウント 48
●マウントしているディスクに対するfsck 49
rcによるプログラムの開始と終了 50
●init.dディレクトリのスクリプト 51
●rc0.d~rc6.dディレクトリのスクリプト 52
●開始/終了の設定を確認するには 52
●デーモンの自動起動をやめるには 54
●デーモンを自動起動にするには 54
シャットダウン時の処理 56
●init 0とinit 6の処理 56
●haltスクリプト 57
2-2 起動パラメータ 58
起動パラメータの役割 58
起動パラメータの入力と設定 58
●LILOでの起動パラメータ入力 58
●GRUBでの起動パラメータ入力 59
●その他のブートローダ 59
起動パラメータの働き 59
●どのような起動パラメータが指定されているか調べるには 60
●フレームバッファを使用するには 60
●ランレベルを指定して起動するには 61
●initをスキップして直接シェルを起動するには 61
2-3 定期実行とシステムログの設定 62
cronによる定期実行 62
●/etc/crontabの設定 62
●定期処理用のディレクトリ 64
●ユーザー用の設定 65
自動実行の設定 65
●atコマンドによる自動実行 65
●batchコマンドによる自動実行 66
ログの設定 67
●/etc/syslog.confの設定 67
●独自のメッセージを出力するには 68
●ログファイルのローテーション 69
第3章 ファイルシステムの設定
3-1 パーティションの設定 72
ハードディスクの基礎知識 72
●ジオメトリ 72
●パーティション 73
●基本領域と拡張領域 73
●パーティション操作ツール 74
fdisk 74
●パーティション情報を確認するには 74
●パーティションの作成と削除 75
3-2 ファイルシステム 78
ファイルシステムとは 78
●iノード 78
●同期/非同期 79
●ジャーナリング 81
ext2/ext3 81
●現在のカーネルがext3に対応しているか確認するには 81
●ext2ファイルシステムを作成するには 82
●ext2をext3に変換するには 84
●ext3ファイルシステムを作成するには 84
●ext3をext2としてマウントするには 86
●ext2/ext3領域を検査・修復するには 86
●ext2/ext3の設定を変更するには 87
ReiserFS 89
●現在のカーネルがReiserFSに対応しているか確認するには 89
●ReiserFSファイルシステムを作成するには 90
●既存のファイルシステムをReiserFSにするには 91
●ReiserFS領域を検査・修復するには 91
●ReiserFSの設定を変更するには 92
3-3 マウント 94
mount/umountコマンド 94
●マウント状態を確認するには 95
/etc/fstab 96
●ラベルによる指定 98
●一般ユーザーでもマウントできるようにするには 100
●所有者だけマウントできるようにするには 100
オートマウント 102
●現在のシステムがautofsに対応しているか確認するには 102
●autofsの動作と設定(1):/etc/auto.master 103
●autofsの動作と設定(2):マップファイル 104
●アンマウントまでの時間を調整するには 105
3-4 ネットワークファイルシステム 106
NFS 106
●サーバ側 107
●クライアント側 108
Samba 109
●Sambaのインストール 109
●Sambaの起動 110
●Sambaユーザーの登録 112
●/etc/smb.conf 112
●設定内容と既定値の確認 113
smbfs 116
●Windows側:共有の設定 116
●Linux側:smbmountコマンド 117
●Linux側:/etc/fstab 117
第4章 ユーザー環境の設定
4-1 ユーザー管理 120
/etc/passwd 120
●/etc/passwdの変更 120
ユーザーの追加と削除 121
●useraddコマンド 121
●ユーザーIDを指定して作成するには 121
●adduserコマンド(対話コマンド) 122
●userdelコマンド 122
ユーザー情報の変更 123
●パスワードを変更するには 123
●ユーザーIDを変更するには 123
●所属グループを変更するには 124
●フルネーム(GECOSフィールド)を変更するには 125
●ホームディレクトリを変更するには 126
●ログインシェルを変更するには 126
グループの管理 127
●プライマリグループとは 127
●所属グループを確認するには 128
●/etc/groups 129
●groupaddコマンド 129
●groupdelコマンド 129
●groupmodコマンド 130
sudo 131
●/etc/sudoers 131
4-2 シェル環境の設定 133
bashの設定ファイル 133
●~/.bashrcと~/.bash_profile 133
●sourceコマンド 134
●~/.inputrc 135
●~/.bash_logout 135
●/etc/skelディレクトリ 135
シェルの動作の設定 136
●設定ファイルの使い分け 136
●シェルオプション(setオプション) 137
●シェルオプション(shoptオプション) 138
●シェル変数 138
●環境変数 139
エイリアス 140
●設定ファイル 141
●エイリアスの定義と解除 141
●エイリアスを一時的に解除するには 141
●実行されている内容を確認するには 141
関数 142
●設定ファイル 143
●定義ずみの関数を表示するには 143
日本語関係の設定 144
●一時的にロケールを切り替えるには 144
●日本語を表示するには(日本語EUC) 145
●日本語を表示するには(UTF-8) 145
4-3 シェルスクリプト簡易リファレンス 146
bash 146
●条件分岐 146
●繰り返し 147
●入力・読み込み 147
●変数 148
tcsh 149
●条件分岐 149
●繰り返し 150
●入力・読み込み 150
●変数 150
条件式の使い方 151
testコマンドの評価演算子 152
第5章 X Window Systemの設定
5-1 X Window Systemの概要 156
X Window Systemの起動 156
ログイン方法の設定 157
●Red Hat系システム(/etc/inittab) 157
●Debian系システム(/etc/init.d/xdm) 158
startxによる起動 158
●startxの設定ファイル 158
●startxの起動オプション 160
5-2 XDM(X Display Manager) 161
XDMの設定ファイル 161
●どのXDMを使っているか 162
ほかのホストからの接続許可(XDMCP) 162
●Xaccessの設定 163
●xdmの設定 163
●gdmの設定 163
●kdmの設定 164
XDMの起動とグラフィカルログイン 164
5-3 Xサーバの設定 165
xorg.conf 166
●xorg.confの生成とテスト 167
解像度と表示色数を変更するには 167
●表示色数 168
●解像度 168
フォント関連の設定 169
●フォントのディレクトリ 169
●フォントサーバ 170
●スケーラブルフォント用のモジュール 170
5-4 Xクライアントの設定 172
Xsession/xinitrc 172
●Xsession/xinitrcの書式 172
●Xclients 173
5-5 リソースの設定 174
●app-defaults 174
●Xdefaults 175
Xresources 175
●リソース設定を反映させるには 175
●フォントを指定するには 176
●フォント名を調べるには 176
第6章 日本語環境の設定
6-1 ロケールの設定 180
ロケール用の環境変数 180
●現在のロケール設定を確認するには 180
●使用可能なロケールを確認するには 181
●ロケールのインストール 182
日本語EUC環境の設定 182
●GNOME端末の設定 182
UTF-8環境の設定 183
●Xtermの設定 183
6-2 フォントの設定 184
フォント管理の概要 184
●フォントの論理名 185
●fonts.dirファイル 186
●フォントのエイリアス 186
●論理名の確認 187
Xft/Fontconfigによるフォント管理 188
フォントパスの設定 188
●xsetコマンドによる設定 188
●フォントサーバを使っている場合 189
●Xftによるフォントパスの設定 189
フォントサーバの設定 190
●/etc/X11/fs/config 190
●TCP接続とポート番号 191
フォントのインストール 192
●ビットマップフォントの場合 193
●fonts.dirのマージ 194
●エイリアスの設定 194
●インストーラ付きのフォント 195
●スケーラブルフォントのインストール 196
6-3 日本語入力の設定 198
代表的なサーバとクライアント 198
●かな漢字変換サーバ 198
●日本語フロントエンドプロセッサ 199
端末でのCannaの使用例 199
●Cannaサーバの起動 199
●canuumによる端末での入力 199
●canuumの設定ファイル 200
X環境での日本語入力 201
●kinput2の起動 201
●日本語変換キーの設定 202
第7章 ネットワークの設定
7-1 ネットワークの基本設定 204
ホスト名の設定 204
●ホスト名設定の反映 205
IPアドレス 205
●ifcfgファイル(Red Hat系) 205
●interfacesファイル(Debian系) 206
●IPアドレスを一時的に変更するには 207
DNSクライアント(リゾルバ)の設定 207
●/etc/resolv.conf 207
●/etc/host.conf 207
●/etc/resolv.confを書き換えないようにするには 208
●ルーティング情報を確認するには 208
●接続情報を確認するには 209
7-2 ファイアウォール 210
パケットフィルタリングとは 210
iptables 210
●iptablesの起動と終了 211
●iptablesの設定 212
NAT(NAPT) 214
●NATを利用するための準備 215
●NATを設定するには 215
7-3 inetd/xinetd 218
サービスとポート番号 218
●well-knownポート番号 219
●low numberedポート番号 219
inetd 219
●inetdの設定 220
●TCPラッパー 220
●inetdの再起動 221
xinetd 221
●inetdからxinetdへの移行 221
●xinetdの設定 222
●アクセス制御 222
●サービスごとの設定 223
●chkconfigコマンド 223
●xinetdの再起動 224
TCPラッパーによるアクセス制御 224
●hosts.allowとhosts.deny 224
●シェルコマンドの起動 226
7-4 SSH(OpenSSH) 227
SSHのバージョン 228
SSHのインストールと設定 228
●SSHサーバの起動 228
●SSHのバージョン設定 230
●鍵ファイルの作成 230
●接続の確認 231
sshコマンドによるリモートアクセス 231
●sshによるコマンドの実行(リモートシェル) 232
●scpコマンドによるファイル転送 233
ポートフォワーディング 234
●ポートフォワーディングのしくみ 234
●ポートフォワーディングの使用例 235
第8章 ブートローダの設定
8-2 ブートローダとは 238
電源投入から起動までのプロセス 238
●起動パラメータ 238
●緊急起動 239
8-2 LILO 240
LILOのインストール 241
●liloコマンドの実行によるLILOのインストール 241
LILOメニューの設定 242
●主なメニュー項目 242
●パスワードを指定するには 245
●デフォルトで起動するシステムを変更するには 245
●自動起動までの待ち時間を変更するには 245
●起動パラメータを設定するには 246
●電源管理(APM/ACPI)の使用を切り替えるには 246
●複数のカーネルを使い分けるには 246
●複数のディストリビューションを起動するには 247
LILOのブートプロンプト 249
●メニューを表示するには 250
●次回起動時のメニューを指定するには 250
8-3 GNU GRUB 252
GRUBメニューの設定 253
●主なメニュー項目 253
●ハードディスクとパーティションの指定 255
●パスワードを設定するには 256
●暗号化されたパスワードを使用したい場合は 256
●メニューファイルの使用をやめるには 257
GRUBメニューとシェルの操作 257
●メニュー編集モードとは 258
●コマンドモードとは 258
●パスワードが設定されている場合 259
●シングルユーザーモードで起動するには 260
●メニューなしでLinuxを起動するには 263
●補足:rootコマンド 265
GRUBのインストール 267
●grub-installによるインストール 268
●setupコマンドによるインストール 268
第9章 カーネルの設定と再構築
9-1 カーネル設定のポイント 270
モジュールか組み込みか 270
カーネルソースの入手 270
●バージョンアップ 271
カーネルソースのディレクトリ 272
●現在の設定ファイル 272
再構築したカーネルを使用するには 272
9-2 カーネル構築の実際 273
カーネルソースのインストール 273
●パッチの適用 274
コンフィギュレーション 275
●古い設定を引き継ぐには 276
●設定例:フレームバッファを使えるようにするには 277
●設定例:ファイルシステムを追加/削除するには 278
カーネル本体のコンパイルとインストール 279
●カーネルのインストール 280
モジュールのコンパイルとインストール 281
ブートローダの設定 281
カーネル2.6の構築 283
●カーネルソースのインストール 283
●コンフィギュレーション 284
●コンパイル 285
●インストール 286
付録 287
INDEX 292
著者プロフィール
西村めぐみ
1971年生まれ。東京外国語大学ペルシア語科中退。プログラマを経て、テクニカルライターとして独立。著書に『図解でわかるLinux』、『図解でわかるWebアプリケーション』、『全文検索・Webデータベースの作り方』、『はじめてでもわかるSQLとデータ設計』、『プログラミング最初の一歩』などがある。