【NJセレクト】なぜ、「できる人」は「できる人」を育てられないのか?

発売日 2009.10.07
著者 吉田典生
判型 新書判
ページ数 248
ISBN 978-4-534-04623-9
価格 ¥1,047(税込)

自分のチームをハイパフォーマー集団に育てたいリーダー必読!あのベストセラーがさらに読みやすいコンパクトサイズになって再登場!「できる人」であるがゆえに「できる人」を育てる障害を内面に抱えてしまう要因を分析し、解決策を明快に示す本。

≪章立て≫
第1章 「できる人」が陥る3つの罠
第2章 「できる人」は、こうして組織をダメにする
第3章 「できる人」に知ってほしい「できない人」との違い
第4章 「できる人を育てる人」になるために
第5章 「できる人を育てる人」の技術
終章 「オン・ザ・ジョブ・コーチング」のススメ

オンラインストアで購入する

テキスト採用など、大量・一括購入に関するご質問・ご注文は、弊社営業部(TEL:03-3268-5161)までお問い合わせください。

詳細

・プロローグ・

 「できる人」の率いる集団が、「できる組織」にならない理由

 少数の稼ぎ手と、そこにぶらさがる多くの「できない人」 14

 「できる人」への幻想と限界 16

 自分で「できる」能力と、他人の「できる」を導く能力 17

 「できる人」だけを重んじる社会って? 18

第1章 「できる人」が陥る3つの罠

 罠その1 抜きん出た能力で頑張りすぎる罠

  頑張るから能力が上がるのか、能力があるから頑張るのか 22

  才能のある人には「できるイメージ」が湧いてくる 24

  認められて力を増幅させていく「できる人」 26

  「できる人」が作り出した“歌を忘れたカナリア” 27

  高い能力を持つ人の孤軍奮闘が組織を蝕む 29

  頑張る人への依存体質が風土になっていく 30

  「できる人」がもたらす知識とノウハウのブラックボックス 32

  あらゆる組織に広がる“見えない化” 33

 罠その2 成功体験にもとづく信念の罠 

  自分のシナリオを「できない人」に押しつける 35

  心の中の動機を伝授することはできない 37

  ハードルが高いほど人は燃えるという思い込み 39

  到達できると思えない目標の弊害 40

  自分のスピードを相手に求める 41

  スピードが遅いやつは怠慢……という思い込み 43

  仕事一筋こそ生きる道という思い込み 44

  仕事で生きている人、生きるために仕事をしている人 46

  それぞれに適したワーク&ライフバランス 47

 罠その3 高い常識がもたらす非常識の罠

  こんな簡単なこと、できて当たり前という誤った前提 49

  このくらいで十分という、時間感覚のギャップ 51

  こうして学んだという、自分の記憶がアダになる 52

  苦しいことに前向きな人の落とし穴 54

  仕事に対する忠誠心が「できない人」を引かせる 56

  三つの罠にはまらないためには 57

  教える力があるからこそ、育たない可能性がある 58

  イマジネーションと意欲の源は何か 59

第2章 「できる人」は、こうして組織をダメにする

 原因その1 仕事の目標だけで人を動機づけようとする

  “明確な目標”は成長の万能薬ではない 62

  目標があるから進める人、目標のおかげで進めない人 63

  目標に対する気持ちと実態が乖離した「できない人」 64

  目標への真剣さが足を引っ張る要因になる 66

  評価方法が変わっても「できる人」は変わらない 69

  「信賞必罰」がプラスになる人、ならない人 71

  環境適応できる人、できない人 72

  目標に対する前向きさが「できない人」を追い込む 73

  “結果がすべて”のプロ意識に隠された盲点 76

  プロセスの見えない人は結果責任を負えない 77

 原因その2 「低次元なこと」の大切さに目を向けない

  「サルでもわかる共通言語」を心がけても 79

  わかりやすく話す「できる人」が気づいていないこと 80

  自分で決めた「わかりやすさ」の危険 82

  仕事の差はマニュアルの咀嚼力 83

  すべてマニュアルどおりにやらないのは常識、の非常識 85

  人間としての基本が、基本的にない人がいる 87

  常識の枠組みが形成されている人、いない人 89

 原因その3 自分の頭の回転に合わせて部下を回そうとする

  「簡単なこと」は誰にも簡単だと決めつけて仕事を進める 92

  じっくり丁寧に教えれば伝わるものだと思っている 95

  一つのことを繰り返せば、伝わるものだと思っている 98

  これは簡単なこと、という誤った判断 99

  組織の底上げは「できない人」の“できる化”にかかっている 101

  目標だけで伸びるならコーチングは不要 102

  「次元が低い」と決めつけることこそ、次元が低い 103

  教えすぎると頭から抜けていく 104

第3章 「できる人」に知ってほしい「できない人」との違い

 違いその1 「できる人」と「できない人」の自己認識の違い

  「できた!」による自己信頼と「できない……」による自己不信 108

  安心保障があるから挑戦できる 109

  「自分を信じる力」が行動を決定的に左右する 111

  一足飛びの啓発は“カラ元気”を生むだけ 113

  失敗をプラスにできる人と、マイナスを増幅させる人の違い 114

  一つの出来事に対する二つの見方 116

  密かに心地良い、諦めのREASON 117

  「できる人」「できない人」それぞれの快楽 119

  受け入れる準備のあることしかキャッチできない 120

 違いその2 「できる人」と「できない人」の人生観の違い

  コントロールしていく人と、コントロールされる人の違い 122

  環境から学ぶ人と、環境を言い訳にする人の違い 125

  「卓越」というゴール、「まあまあ」というゴール 127

  何をもって「できた」とするかの意識の差 128

  完璧を目指す“WHY”と、その場しのぎの“WHAT” 131

  深層より表面の火消しに追われる人たち 133

 違いその3 「できる人」と「できない人」に対する“周囲の目”の違い

  指導役を期待される「できる人」の利点 134

  人に教えて伸びる人、教えられるばかりでダメになる人 136

  人に無理を言える人と、言えない人の違い 137

  立場が持つ権限を駆逐する「人」という要素 139

  期待をエネルギーに変えて燃える「できる人」 141

  要求に潰されてしまう「できない人」 143

  「できない人」は本当に間違っているのか? 145

  間違いの背後にある「違い」を考えてみる 147

第4章 「できる人を育てる人」になるために

 育てる人になるその1 「できる人」になる道程にあった問題点に気づく

  属人化した知識とスキルの限界 152

  説明しにくい、本当の“できる理由” 154

  前向きな努力で蓄えられてきた目に見えない資源 155

  「できない人」から刷り込まれたネガティブイメージ 157

  “勝ち組の成功法則”に内包された傲慢さ 159

  押しつけてうまくいくケースがあるからこそ難しい 161

 育てる人になるその2 「できる人」が次のステージで求められることを明らかにする

  「生涯一できる人」であり続けるという選択 164

  専門職の先に広がるキャリアの可能性 166

  リソースの棚卸し、10のステップ 168

  強みを活かす、思い入れに肩入れする 171

  「できない人」への後退現象 173

 育てる人になるその3 IQではなく、そしてEQでもないポスト「できる人」の鍵

  IQの高さは「できる人」を証明するか 174

  EQが示す「できる人を育てる人」への可能性と限界 176

  日常的な習慣として対話の技術を磨く 178

  新しい脳の回路を作り出す 180

  効率を求めた結果の非効率 181

  「できない人」を嫌悪する隠れた火種 183

  「生涯一できる人」で本当にいられるか? 184

  自分流「できる人を育てる人」の姿をみつける 185

  後から迫ってくる新「できる人」からの突き上げ 187

  限界年齢のない「できる人を育てる人」 189

  「できる人を育てる人」は一日にして成らず 190

第5章 「できる人を育てる人」の技術

 育てる人の技術その1 「できない人」を受け入れる技術

  絆をつくる三つのING 194

  できない事実と、これからの可能性を区別する 196

  「できない人」の完全性を信じるということ 198

  相手に対する新たな閃きに敏感になる 200

  言葉以外の相手からの情報を受け取る 201

 育てる人の技術その2 「できない人」に伝わる技術

  あの人に“届けたい”という思い 204

  ホウレンソウを「確認」で補う 207

  できない「あなた」への強制力 208

  強制力がもたらす影響を見極める 211

  「影響力6つのレベル」を使い分ける 212

 育てる人の技術その3 「引き出す対話」の技術

  部下育成、4つのステップ 215

  凝り固まっている視点を変える 217

  動機づけて行動を促す 219

  進捗を管理する 221

  より高い目標を設定する 222

  育成サイクルを作り出す 224

  「できる人を育てる人」の技術、原則中の原則 225

  コミュニケーションをデザインする 227

終章 「オン・ザ・ジョブ・コーチング」のススメ

 「できる人を育てる人」への圧倒的な早道について 230

 ふつうに仕事をしながら「できる人を育てる人」になる 234

 コーチ型マネジメントを創造する 237

 コーチ型マネジメント5つの基本 241

・おわりに・ 244

著者プロフィール

吉田典生

よしだ・てんせい
1963年三重県生まれ。関西大学社会学部卒。人材開発のルポなどジャーナリストとして活動。90年代後半からコーチング理論を本格的に研究しはじめる。効果的なリーダーシップの開発、チーム作りを専門とする。主な著書は『部下力』(祥伝社新書)。『40歳からの人生を簡単にする99のコーチング』(講談社)ほか。ICE(国際コーチ連盟)マスター認定コーチ。

関連書籍

ページのトップへ