社長は「労務トラブル」をこう防げ!

発売日 2012.01.27
著者 須田敏裕
判型 四六判/並製
ページ数 208
ISBN 978-4-534-04916-2
価格 ¥1,650(税込)

数百万から数千万円もの支払いとなり、会社の存続そのものを脅かしかねない「労務トラブル」。本書は、小さな会社の経営者や担当者向けに、金銭的な事例も紹介しながら、著者が【実際にやって効果的だった、すぐにできる対策】を3つの視点から解説する。

≪章立て≫
第1章 損失は1億円超えも!? あなたの会社を一瞬で倒産に導く労務トラブル!
第2章 完璧にルールを守ってもトラブルは起こる! ならばツボを押さえよ!
第3章 まずは「労働時間はコスト」と認識しなさい! ?ルール1?
第4章 社員ひとりひとりの顔をちゃんと見る! ?ルール2?
第5章 「社員の安全と健康が利益を生む」と理解せよ! ?ルール3?
第6章 「あれもこれも、は難しい」という社長のための対策ポイント。 最低限これを押さえよ!
第7章 「3つのルール」実践ポイント。労務トラブルを避ける豆知識

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詳細

はじめに 1

第1章 損失は1億円超えも!? あなたの会社を一瞬で倒産に導く労務トラブル!

 労務問題とは実はお金の問題。リスクの回避が利益を生む! 12

 過去のサービス残業代を一気に請求されたら……小さな会社でも100万円単位 16

 賠償額1億5000万円超のケースも! 過労死、過労自殺は確実に会社を死に導く 19

 パワハラ。日ごとにエスカレートしてきた慰謝料、いつの間にか2500万円!? 22

 仕事中の事故。一発で慰謝料、逸失利益……損害賠償は軽く5000万円! 26

 辞めるとなった途端に態度が変わる。“退職豹変社員”は恐ろしい 31

 社長の時給はいくら? ムダなトラブル対応であなたの時間が失われる。 35

第2章 完璧にルールを守ってもトラブルは起こる! ならばツボを押さえよ!

 事例からさかのぼれば原因がわかる! 労務トラブルはこんなところから巻き起こる 40

 コンプライアンスはたしかに重要。でもそれだけでは防げないものもある 41

 マニュアルだけでは限界? トラブルの原因は常に想定とは違う角度からやってくる 46

 社員は感情をともなう人間。社員を類型化しすぎるとこんな失敗も 50

 労務トラブルのリスク要因は大きく3つに分類できる 54

 【リスク要因1】長時間労働に対する危機感の欠如 58

 【リスク要因2】社内コミュニケーションの欠如 61

 【リスク要因3】社員の安全と健康への配慮の欠如 63

第3章 まずは「労働時間はコスト」と認識しなさい! ~ルール1~

 言わずもがな。未払い残業代請求は目下最大の労務リスク 70

 残業代だけではない。「長時間労働」の怖さ 73

 ルールを知ったうえで、柔軟に対応することが大切 76

 労働時間は“コスト”。現実的なスリム化でまずは

  ひとり月5000円の削減を目指せ 80

 「残業」に対する認識は社長と社員とでは異なる 83

 もう一度いう。「管理職」に対する認識を再確認せよ 87

 ポイントは「システム化」と「見える化」 91

 日々の労働時間の管理はこうやろう 95

 変形労働時間制の上手な使い方 99

第4章 社員ひとりひとりの顔をちゃんと見る! ~ルール2~

 普段から社長と社員、社員同士のコミュニケーションを大切にせよ 106

 “会社憎し”になると、トラブルは本質から離れて増幅する! 109

 社員同士の些細ないざこざ、放置すれば手遅れになることも 113

 言葉の通じない外国人スタッフとのコミュニケーションのキモ 117

 トラブル事例が一番多いのは、実は“まじめ過ぎる人” 120

 問題社員はたしかにいる。でも辞めてもらうだけが能ではない 124

 セクハラ問題の心配をする前に配慮すべき“ちょっとしたこと” 128

 解雇トラブルの原因は、実は解雇そのものではない 132

 やむを得ず、辞めてもらうときに注意すべきこと 136

 社員の退職をトラブルのきっかけにしないために 140

第5章 「社員の安全と健康が利益を生む」と理解せよ! ~ルール3~

 労災保険があるから安心、と思っていないか? 148

 取引先を失う、事故が報道される……目に見えぬ致命的損失も! 151

 朝礼や安全会議を上手に活用しよう 155

 安全会議のあとは安全チェックリストをつくろう 159

 健康診断は会社の義務。だが問題の本質はそこではない 162

 もしも健康診断で異常な所見が見られる社員がいる場合は? 166

 社員の安全と健康、生活の充実は会社にも利益をもたらす 170

 やはり避けては通れない、メンタルヘルスの問題 173

 社長・社員全員で受講すべし。「心肺蘇生法&AED使用法」の講習 179

第6章 「あれもこれも、は難しい」という社長のための対策ポイント。

    最低限これを押さえよ!

 “割増賃金”が必要な残業を正確に理解しておく 186

 残業代の計算方法を絶対に間違えない 190

 残業代を毎月定額で支払う場合にはここに注意する 196

 「一定の基準」に「当てはめる」“労働法マインド”を身につけておく 198

 セクハラ防止は背伸びをせず、足もとのコンプライアンスを見直せ 203

 解雇時にトラブルを起こす者を採用時に見抜くポイントを知っておく 206

 退職トラブル防止のポイントを知っておく 210

 「労働安全衛生法」小さな会社ではまずこのポイントを押さえる 213

 労災事故が起こったときに慌てないように準備をしておく 217

 いますぐ就業規則のここをチェックせよ 222

第7章 「3つのルール」実践ポイント。労務トラブルを避ける豆知識

 「3つのルール」を、このように実践していこう! 228

 「労働者と使用者は対立するもの」という考えは愚の骨頂 231

 労働基準監督署は怖くない。社長からの相談は大歓迎、むしろ味方につけろ! 234

 「情報源」と「相談相手」を確保しておこう。民間企業出身の相談員はすばらしい 238

 大震災をへて、労務リスクマネジメントはこう変わる 241

おわりに 246

著者プロフィール

須田敏裕

すだ・としひろ
群馬県前橋市生まれ。社会保険労務士。須田事務所代表、労務リスクマネジメント研究所主宰。合同会社須田敏裕マネジメントオフィス代表社員・業務執行社員。民間企業を経て2000年社会保険労務士事務所開設。「高尚な理論ではなく分かりやすさと効果を重視した労務管理」「日本の中・小規模企業の実態に即した現実的な労務管理」を信条に、上場電子機器メーカー関連企業をはじめ、中・小規模企業で労務コンサルティングに従事する。また労働局の総合労働相談員も経験、扱った相談事例はのべ5,000件以上。豊富な事例を武器に「労務リスクマネジメント」のコンサルタントとして活躍中。労務コンサルティングに従事するなかで「社員のトラブルや労災事故などの労務リスクの代償は大きい」「労務リスクは未然に防止すべきである」「労務リスクの未然防止は充分に可能である」と考えるに至る。『リストラ・出向・転籍等に伴う労働諸問題?リスクマネジメント型人事・労務が企業をのばす?』などのテーマで企業、商工会議所、公益団体での講演も多数。

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