生きていくためには働かないといけない。学校には行かないといけない。私たちはそう思いこんで生きている。

だがその思い込みは本当だろうか?

ボルネオ島で狩猟採集を主生業とする森の民プナンは、働くことも学校に行くこともなく、私有財産という発想も持たない。だから過労死とも不登校とも、経済的格差とも縁がない 。

生きるとは? 働くとは? 性とは? 幸せとは? そして、人間とは?

人類学者とマンガ家は、森の民とともに暮らし、考えた ──。

私たちの価値観を根底から揺さぶるプナンの暮らしを、生気あふれる筆致で描き出した“世界初の民族誌マンガ”の、第1章を公開します!


マンガ人類学講義 ボルネオの森の民には、なぜ感謝も反省も所有もないのか(奥野克巳/MOSA 著)
┃第1章 金持ちフンコロガシ┃