では早速、7つのポイントに行きたいと思います。ひとつめは、「読む人の反応を決める」です。

1.読む人の反応を決める

私たちが書く文章には何らかの目的、ゴールがありますね。読んだ人にどういう感情になってもらいたいのか。どう行動してもらいたいのか。それがゴールです。

突然ですが、ラブレターのゴールってどんなものでしょう?

(参加者から)
「私のことを好きになってもらうこと」

そうです、100点ですね(笑)。実はこの質問、「自分の気持ちを伝えること」と答える人が多いんですが、私は先ほどの方の意見に賛成なんです。だって、「あなたのことが好きです、あなたはこういう人で、あなたをいつもこういうふうに見ていて……」って書かれているラブレターって、ちょっと引きませんか? 一方的で、ちょっと怖い。受け取る側の気持ちを考えてくれているのか、不安になる。

講演会写真④だからむしろ、「相手に自分のことを好きになってもらう」という目的を考えながらラブレターを書いたほうが、受け入れられやすい書き方になるはずなんですね。相手の気持ちに寄り添った文章を書けると思います。

このように、文章を書くときには、こうなったら理想的だな、という目的を設定するといいんです。

たとえばイベントの案内文を書くとき、多くの人はただ必要事項を列挙した案内文を書きます。でもこの場合大事なのは、案内文を読んだ人が、読んだ瞬間そのイベントに「行きたい」と思ってもらうことです。そして即、「参加」ボタンを押してくれれば理想ですよね。であれば、参加するとこんないいことありますよ、こんな美味しいものが食べられますよ、といったことを伝えればいい。

ブログの記事なら、これで相手を喜ばせたいとか、感動させたいなどといったゴールを、リアルに頭の中に描いてから書き始めるといいと思います。多くの人は、自分が書いた文章を相手がどう受け取るかを、あまり考えていないように感じます。書きっぱなしでいる限り、理想的な結果は得られないでしょう。

文章を書くときには、まず「理想的なゴール」を決めてから書き始める、ということをぜひやってみてください。

2.一文一義で書く

2つ目は、「一文一義で書く」です。国語の授業みたいですが、「一文一義で書く」は、わかりやすい文章を書くための大原則です。

日本語は「。」で終わりますよね。そこまでを一文といいます。その一文に盛り込む意味は1つだけにしましょう、ということです。「一文一意」ともいいます。

次の文章を読み上げてみます。

【例文】

注意したいのが、運動習慣の大切さについてで、とくに有酸素運動は血液中の余分な中性脂肪や悪玉コレステロールを減少させるほか、血行が促進されることで新陳代謝が活性し、ダイエット効果や美肌効果も期待でき生活習慣病の予防にも一役買うはずです。

よくありがちな文章です。論理的に破たんしているとかそういう問題ではありません。文法的に間違っているわけでもない。しかしとにかく一文が長い。数えてみると、116文字でようやくマルが打たれています。

皆さんに意識していただきたいのは、人の読解力には差がある、ということなんです。この長い一文をストレスなく読める人ももちろんいます。一発ですべて理解できる人もいるでしょう。しかし、そうじゃない人もいます。「何だか理由はわからないけど頭に入ってこないな」という人の数はかなり多いと考えて間違いありません。

そういう人たちに頭にしっかり入れてもらうには、一文を短く切ることが大事です。修正文を読み上げます。

【修正文】

注意したいのが、運動習慣の大切さについてです。とくに有酸素運動は、血液中の余分な中性脂肪や悪玉コレステロールを減少させます。また、血行が促進されることで新陳代謝が活性化。ダイエット効果や美肌効果も期待できます。生活習慣病の予防にも一役買うはずです。

このように5つ文章に分けました。読みやすいので、頭にスッキリ入る人の数が増えるでしょう。

一文一義を心がけると、読み手は、1つめの文章の意味を理解してから次の文章に意識を向けます。それを理解したらまた次に意識を向ける。順番に読み進められるので、読解力が低い人でも頭に入ってきます。

ところが一文が長いと、理解を保留したまま読み進めなきゃならない。1つめの情報を読んで、あ、まだ続くんだ、2つめ、まだあった、3つめ、あれ、1つめはなんだっけ、という感じになる。だから頭に入らないんですね。

結婚式でスピーチをする人の中にもいるじゃないですか、マルがなくてずっと点でつなげていく人。最後の述語は一体なんだろうっていう。あれは聞き手に対して不親切だと思います。短く区切ってあげればもっと聞きやすくなります。

文章も同じです。一文一義、ぜひ意識してもらいたいと思います。