その一つが「プロジェクト憲章の作成」です。憲章とは少し大げさな表現かもしれませんが、つまりはプロジェクトにおける根本的なことや、基本的方針を定めた文書のこと。

今から自分たちは何を目的に、何をするのかを示したものといっていいでしょう。

その項目は以下の20個です。

『担当になったら知っておきたい「プロジェクトマネジメント」実践講座』69ページより
本書、69ページより

たとえば「制約条件」ならば、予算や時間、人材などの制限を明記します。他の項目において、具体的に何を書けばいいのかは本書に詳しく解説されているので、ぜひ参考にしてください。

また、このプロジェクト憲章は、プロジェクトに関わる部署や人間(ステークホルダー)とその内容をすり合わせながら作成を進めていくべきでしょう。そうでないと、憲章を出してから「こんなこと書かれても無理だよ!」といわれるトラブルが起こりかねません。

プロジェクトマネジメントはやりがいのある仕事

それまで会社内で何かしらのプロジェクトに関わったことがあったとしても、初めてプロジェクトを任されることになったとき、自分に与えられた裁量の広さや考えることの多さに驚くかもしれません。

しかし、そこで戸惑ってしまっていては、チームの成員たちが困惑してしまい、上手く進むものも進まなくなってしまいます。

本書では、先にあげた3つの視点「目標設定」「計画」「実行」のノウハウを詳しく解説しています。

プロジェクトを自分でまわすことは、かなりのやりがいがありますし、このスキルはどの組織でも、そして会社でも応用することができます。不安を搔き消し、失敗を恐れずに進むためにも、プロジェクトマネジメントについて勉強してみてはいかがでしょうか。