┃学問の成り立ち┃

naritati
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本書では、36の学問を大きく「人文科学」「社会科学」「自然科学」「文化芸術」に分け、それぞれの学問の成立や発展の過程と代表的な人物を解説しています。読みやすくコンパクトなテキストとともに掲載された詳細な系譜図と相関図は、読者のスムーズな理解を助けます。

たとえば「哲学」の項、冒頭の解説と古代ギリシア哲学の系譜図を見てみましょう。

┃西洋哲学の成立──①古代ギリシア哲学┃

学問 哲学 見開き
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古代の神話主義がアリストテレス以降の哲学へとつながるなかで、多くの登場人物とキーワードが記述されています。このページのように、断片的な知識ではつかめない学問の歴史と潮流を、ビジュアルで俯瞰できるように工夫されているのが本書の特徴です。

もうひとつ、自然科学分野から「生物学」を見てみましょう。

┃生物学の成立┃

学問 生物学 見開き
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 「万学の祖」ともいわれるアリストテレスはここにも登場します。アリストテレスがまとめた『動物誌』が「博物学」の始まりとされますが、その「博物学」ともう一つの潮流である「生命論」が進化論の登場によって融合し、近代生物学が成立した流れがよくわかります。

まずは地図を手に入れ、旅を始めよう

本書によってその学問に興味を持ち、「もっと勉強したい!」と思った人のためには、初級・中級・上級に分けたブックガイド、「学問したい方のための参考図書ガイド」が用意されています。

つまり本書は、先人たちが開拓してきた広大な「知」の地平を旅するための地図であり、ガイドなのです。本書を片手に、まずは旅を始めてみてはいかがでしょうか。

その旅はきっと、新たな学びに出会い、さらに広く、深い探究に向かうきっかけとなるでしょう。