広く売られている市販の電球を大きく分けると、白っぽい「昼白色(昼光色)」と言われるものと、赤味のある「電球色(温白色)」の2つがあります。

denkyuu
昼白色・電球色のイメージ(画像はhttp://panasonic.jp/lamp/led/guide/index.htmlより引用)

一般に白っぽい光は活動を促し、電球のような色味の光は団らんやリラックスを促す光と言われています。たとえば、ホテルのレストランなど、食事に加えて「居心地のいい空間そのもの」を提供しているお店の大半では、電球色の照明が用いられています。

実はこれ、店頭ボードに使う照明にも同じことが言えるのです。中村氏は、

コンビニを思い浮かべてください。店内で用いられている照明は何色だと思いますか? エステは何色でしょうか? おそらく、大半の人が前者は白系のライトを、後者は暖色系のライトを想像したのではないでしょうか。

事実、前者では、店内でリラックスされるよりも、回転よく商品が売れてほしいという戦略から白系のライトを、逆に、後者ではゆったりと落ち着いてもらうために、暖色系のライトを用いる場合がほとんどです。

人間はこうした色味に対する心理的反応が生じることに加え、今までに訪れたお店の記憶によっても、色味に対するイメージが刷り込まれています。

そのため、店頭ボードにあてるライトも、「こちらの色味のほうが目立つから・好きだから」などという理由で選ぶのは賢くありません。色味が与える印象をきちんと把握して、自店のカラーに合うライトを選びましょう。

(『店頭<手書き>ボードの描き方・作り方』P.80より)

と語り、お店の雰囲気づくりのためには店外で用いる照明にも気を配るべきと、指摘しています。


いかがでしょうか。店頭ボードはチラシやクーポンと違い、ボードの費用以外のコストがほとんどかからないことに加え、繰り返し使うことができる優れた販促ツールです。たった一枚のボードが、お店の売上アップに貢献してくれるかもしれません。