読解力の基本
発売日 | 2010.10.18 |
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著者 | 速越陽介 |
判型 | 四六判/並製 |
ページ数 | 176 |
ISBN | 978-4-534-04762-5 |
価格 | ¥1,430(税込) |
知らないと恥をかく日本語の基礎知識や文章読解の裏技とともに、ビジネス関連文書や報道の文章、マニュアルや専門書・論文を読みこなす「技術」を解説。また、知っておくといっそう楽しめる小説の読み方や難解な哲学書を読みこなすノウハウも紹介します。
≪章立て≫
第1章 知らないと恥をかく日本語の基礎
第2章 正確に読むための裏技
第3章 新聞・雑誌・報道の読み方
第4章 小説の読み方
第5章 哲学書の読み方
第6章 学術書・論文の読み方
第7章 事務的文章・法律文の読み方
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CONTENTS
はじめに
第1章 知らないと恥をかく日本語の基礎
01 「主語」と「述語」を対応させて読め! 10
02 意外に使える和語・漢語・外来語の知識 12
03 同じ「打消し」でも大違い!
◎部分否定と全部否定 14
04 敬語1 尊敬語と謙譲語
◎主語は「相手」か「自分」か 16
05 敬語2 敬体と常体
◎「です・ます」と「だ・である」 18
06 「でも」は逆ではない!?
◎順接と逆接 20
07 文章の構成は「地の文」と「会話文」 22
08 直接話法と間接話法から生まれる誤解 24
COLUMN 1 東アジアの漢語 26
第2章 正確に読むための裏技
09 指示語の示しているものを正確に判断する 30
10 句読点のことを知ろう 34
11 句読点からメッセージを読み取れ! 36
12 熟語は考えればわかる! 38
13 傍線の引き方にルールを決める 40
14 大事なことは1段落に1つだけ!! 42
15 カッコでくくって文章をスリム化しよう 44
16 キーワードは何か
◎文章の整理術 46
17 逆接の接続詞の前よりも後が重要 48
COLUMN 2 「あらすじ」「ダイジェスト」で十分? 50
第3章 新聞・雑誌・報道の読み方
18 紙の新聞を活用しよう! 52
19 新聞はすべてが事実ではない!
◎事実と意見を区別しよう 54
20 新聞の裏を読め! 56
21 新聞社の傾向を読め! 57
22 「Yahoo!のニュース」なんてない!
◎インターネット・ニュースの読み方 58
23 東スポの読み方
◎テンションを楽しめ 60
24 週刊誌の読み方
◎裏情報とスキャンダルに強み 62
25 『R25』をどう読むか
◎フリーペーパー最大活用法 64
COLUMN 3 ツイッターの読み方・つき合い方 66
第4章 小説の読み方
26 芥川賞と直木賞ってどこが違う? 70
27 小説から何を読み取るか 72
28 すべての小説は虚構!
◎フィクションとノンフィクションの違い 74
29 「作者」と「語り手」の違い
◎語り手が嘘を言う 76
30 「一人称小説」と「三人称小説」
◎語り手の視点がどこにあるか 78
31 「一人称」小説の特徴
◎「私」の主観の世界 80
32 「三人称」小説の特徴
◎語り手の心情が混じることも 82
33 虚構の世界の真実
◎小説のどの言葉が信じられるか 84
34 物語内の「時間」を理解しよう 86
35 言葉は変化する
◎同時代状況を読む 88
36 歴史小説の読み方
◎なぜ明智光秀は「キンカン頭」だったか? 90
COLUMN 4 時代背景を無視した歴史小説はありうるか? 92
37 推理小説の読み方
◎作者のメッセージを楽しむ 94
38 夏目漱石『こころ』の構造 96
39 夏目漱石『こころ』の時代背景 99
40 太宰治『人間失格』の読み方 101
COLUMN 5 できる人は読んでいる名作案内 105
第5章 哲学書の読み方
41 哲学書には何が書いてあるのか? 108
42 哲学書は身近なジャンル!? 110
43 哲学書のややこしさの理由 112
44 哲学書はいきなり読むな! 114
45 わからなくても突き進め! 116
46 哲学書を読むメリットとは? 118
47 初心者にオススメの哲学書 120
第6章 学術書・論文の読み方
48 手軽に専門知識を
◎新書の選び方・読み方 124
49 反論を考えながら読め!
◎エラい人の本だって1つの意見 126
50 人文・社会系論文の読み方
◎読者が判断すべき問題 128
51 自然科学系論文の読み方
◎時々刻々、結論が変わる世界 130
52 %の読み方
◎比率を正しく捉える 132
53 グラフの読み方
◎その数字は何を意味するか 134
54 資料収集のための図書館活用法 136
55 選ぶ力が試される? 電子媒体活用法 138
56 素人でもできる学術書・論文の検索の仕方 140
57 あなたはウィキペディアを信じますか? 141
58 学術書をどうやって安く買うか
◎学術書・論文購入法 142
COLUMN 6 論文特有の不思議な表現―「過言ではない」? 144
第7章 事務的文章・法律文の読み方
59 メールの読み方・返信の仕方 146
60 報告・連絡文の読み方
◎誤解しやすい表現 148
61 依頼文の読み方
◎本当に望んでいることは何か 150
62 説明書の読み方
◎説明書は攻めの姿勢で読む 152
63 法律文の読み方
◎「しなければならない」と「することができる」 154
64 契約書の読み方
◎「甲」「乙」って誰? 156
65 上位規定と下位規定
◎憲法から社則まで 158
66 そもそも契約って何?
◎有効と無効の違い 160
67 「免責事項」って何?
◎契約書では必ず確認 162
68 複雑な契約文に注意!
◎例外を規定する条文 164
69 契約は変えられる?
◎「解除」と「改正」 166
70 「霞ヶ関文学」の読み方
◎1字違えば大違い 168
71 マニフェストの読み方
◎裏づけはあるのか 170
+1 最後のヒント
おわりに 173
著者プロフィール
速越陽介
1977年埼玉県生まれ。上智大学大学院文学研究科修了。出版社勤務、大学でのティーチング・アシスタントなどを経て、現在、ライター、高校講師(国語)、日本文学研究者(近代文学)として活躍。研究者としては、昭和初期の文学を中心に多数の論文(全国学会の学術誌に掲載)を発表。