季節は春。社会人1年生や就活生ならずとも、ビジネススーツの1着くらいは買い足したいところ。でもいざ選ぶとなるとなかなか面倒で……。

そんなビジネスマンのための『一流に見える服装術』(たかぎこういち著)から、「これだけはおさえたい」スーツ選びのポイントを紹介します。キーワードは「サイズ」と「素材」、「Vゾーン」です。

スーツ選びは面倒くさい?

スーツ選びは、ファッションに疎いビジネスマンにとってはそれなりに面倒なことです。微妙に違う形や柄、色のなかから選ぶのに時間がかかるし、安い買い物ではないので失敗もしたくない。信頼できる誰かが「あなたにはこれ!」と決めてくれたらラクなのに。

迷ってしまう理由のひとつは、「ビジネスマンは外見でも評価される」ということを無意識に知っているからでしょう。ファッションにそれほど興味がなくても、周囲の人たちに「ダサい」「イタい」「ダラシない」と思われたくはない。商談やプレゼンなどの機会が多い人ほど見た目に気を使わざるを得ないのは、外見の印象が自分の評価に影響するかもしれないからです。

しかし、もっとも大きな理由は、単純に「知らないから」です。私たちビジネスマンはスーツを毎日着るのに、その選び方、着こなし方について知る機会がほとんどないのです。

「メンズファッション誌や本で勉強すれば?」という声も聞こえてきます。しかし、その多くは「ファッション好きがファッション好きのためにつくったもの」で、載っている服はとても高価なスーツばかり。モデルもスタイル抜群の外国人かイケメンです。参考にしようにも無理がある。

このような問題意識から『一流に見える服装術 センスに関係なく「最適な服」が選べるスーツスタイルの教科書』を上梓したのは、スタイルアドバイザーのたかぎこういち氏です。この本のねらいは、「ファッションセンスや知識をそれほど持たない普通のビジネスマンが、なるべくお金をかけずに最適なスーツを選べるようになること」です。

ここでは同書の内容から、「最低限おさえておきたい、自分に合ったスーツ選びの基本ルール」を紹介します。

「正しいサイズ」は基本中の基本

スーツ選びでもっとも大事なのは「サイズ」です。タイトすぎ、大きすぎの服を着ている人は意外なほど多いようです。首まわりに隙間があり過ぎるシャツと肩パッドの入ったオーバーサイズの上着を着た、だらしない印象のおじさんを見かけませんか?

以下に、ビジネススタイルにおける「正しいサイズ」のチェックポイントを見ていきましょう。

■上着

上着は肩で着ます。まず肩幅を合わせましょう。袖の付け根が肩にきちんと乗り、腕の方に落ちていない状態がベストです。

ボタンを留めたとき、こぶしが1つ入る程度の余裕があるのが適正です。ジャストサイズの上着なら、背中やお腹の部分に不自然なシワはできません。ちなみに一番下のボタンは留めないのがルールです。

丈はお尻がちょうど隠れるくらいが標準です。袖は、ワイシャツが1.5センチ程度見える長さに合わせます。また、ワイシャツの襟も首の後ろで1.5センチ見えると適正だそうです。