春になり、不要なものを捨て、新たな目標を持ち生活を新たにした人が多いでしょう。日々努力し、自己啓発書を読み、自分を成長させるために時間を使っているのに、「進んでいる気がしない」「他人と差をつけることができない」と焦ることがありませんか?
実は毎日あなたがしていることが、今すぐ捨てるべき間違った「悪い習慣」だったとしたら……。
あなたが変われない理由は『捨てるべき40の「悪い」習慣」』(午堂登紀雄 著)の中にあるかもしれません。その中から、驚きの悪い習慣を5つご紹介します。

1、「自己啓発書」を捨てる。


まず、著者は本書を自己啓発書であると認めた上で、目次を流し読みし、もし1つも自分にあてはまる項目がなければ書棚に戻すことをすすめています。
新たな成長の一歩として、入りやすい自己啓発書。読むことで新たな視点、行動の指標を知ることが出来ます。しかし、自分が進みたい道が明確になっている場合は、その道に役立つ「実務書」に移行すべきと記されています。

でも、自己啓発書は、「何をどうやるか」までは教えてくれません。
「自分を変える」ことをテーマにした自己啓発書は山ほどありますが、本当に自分が変わるのは、自己啓発書を卒業し、「実際に行動に移した時」なのですから。(88ページ)

2、「いい人」を捨てる。

人は誰でも、「いい人」でいたいもの。それは大切なことですが、それが第一になるあまり、その他のことに目をつむってしまいがちです。「この人に嫌われたくないから、間違いは指摘しないでおこう」「発言したいけど、言い出しにくい」……、なんだか「いい人」は、窮屈です。いい人になるためのエネルギーを新しい企画書に回した方が良い気がしますね。

現実には、「いい人」は成功から遠ざかります。なぜ「いい人」が成功をつかめないかというと、他人との摩擦を恐れて、非常識なアイデアを打ち出したり、信念ある自己主張をしようとしないため、周りからの反対があると、打ち負けてしまうからです。(67ページ)

3、「忍耐」を捨てる。

「いい人」でいることにもつながりますが、社会で生きる上で「忍耐」は欠かせないものです。誰でも子どものころ「わがまま言わないで、我慢しなさい」と一度は言われて育っています。
忍耐は日本人にとって美徳です。しかし、便利な商品、新しい発想は「こうだったら良いな」と言うわがままから始まっています。これからは忍耐を捨て、「やりたいことを実現する方法」を見つける時代なのかもしれません。

これからの時代は、「あきらめなくてはならないこと」がどんどん減っていくことがわかる。やろうと思えば何でもできる環境になっていることがわかる。「できないこと」も、たいてい解決方法が存在することがわかる。その環境をふる活用すれば、忍耐は限りなく少なくできる。忍耐を捨てれば、より自由で楽しい人生を送ることができます。「つまんねえな」と思いながら日々を過ごすことは、人生の無駄遣いですから。(177ページ)