人名・地名 おもしろ雑学

日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、本当?と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。

交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。

著者プロフィール

森岡 浩(もりおか・ひろし)

姓氏研究家・野球史研究家。1961年高知市生まれ。土佐高校を経て早稲田大学政治経済学部卒。学生時代から独学で姓氏研究を始め、文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。一方、高校野球を中心とした野球史研究家としても著名で、知られざる地方球史の発掘・紹介につとめているほか、全国各地の有料施設で用いられる入場券の“半券”コレクターとしても活動している。

著書は『名字の地図』『高校野球がまるごとわかる事典』(いずれも小社刊)、『名字の謎』(新潮社)、『日本名字家系大事典』(東京堂出版)など多数。

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談合坂の由来

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2018/09/18 12:28

山梨県に談合坂という地名がある。渋滞情報で聞いたことがある、という人が多いのではないだろうか。中央道の談合坂サービスエリアが有名だ。

この付近を歩いてみるため、バスで談合坂を目指してみた。バスタ新宿から甲府行の高速バスに1時間ほど乗ると、野田尻バス停がある。このバス停のあるのが談合坂サービスエリアだ。というのも、サービスエリアは山梨県上野原市大野と野田尻の境目にあたりにある。

談合坂という地名の由来にはいくつか説があってはっきりとはしないようだ。中には、近くにある犬目・猿橋・鳥沢という地名を合わせて桃太郎伝説になぞらえ、犬、猿、キジに団子を与えた場所いうのもあるようだ。

さすがにこれはおいておくとして、基本は談合した場所であるというもの。誰と誰が談合したかに諸説あり、戦国時代の勢力圏からみて武田氏と北条氏といわれることが多い。ただし史料的裏付けはなく、農民同士が談合したという可能性も高そうだ。

ところが、江戸後期に書かれた「甲斐国志」では、上大野村の枝郷として団子坂をあげており、団子坂から談合坂になったとも考えられる(逆に「だんごうざか」に団子坂という漢字を当てた可能性もある)。

ちなみに、現代では談合というと不正な話し合いのニュアンスが強いが、本来は「相談すること」ということで悪い意味はない。

談合坂付近
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