人名・地名 おもしろ雑学

日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、本当?と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。

交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。

著者プロフィール

森岡 浩(もりおか・ひろし)

姓氏研究家・野球史研究家。1961年高知市生まれ。土佐高校を経て早稲田大学政治経済学部卒。学生時代から独学で姓氏研究を始め、文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。一方、高校野球を中心とした野球史研究家としても著名で、知られざる地方球史の発掘・紹介につとめているほか、全国各地の有料施設で用いられる入場券の“半券”コレクターとしても活動している。

著書は『名字の地図』『高校野球がまるごとわかる事典』(いずれも小社刊)、『名字の謎』(新潮社)、『日本名字家系大事典』(東京堂出版)など多数。

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山林王諸戸家邸宅が取り壊しに

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2017/05/08 14:31

庭から見た六華苑(photo by KAMUI/wikipedia)

4月27日の中日新聞夕刊に、「桑名の豪商邸宅取り壊しへ」という記事が掲載されていた。

記事によると、三重県桑名市東方にある諸戸家の邸宅「諸戸徳成邸」が、今年夏にも取り壊されることになったという。同邸は、明治時代に山林王として知られた初代諸戸清六の四男で、国名勝の「六華苑」を整備したことでも知られる二代目清六の晩年の居宅。妻の没後、平成以降は空き家となっていた。

六華苑は桑名市が購入したが、邸宅は財政難から購入できず、諸戸家と関係のある企業への売却がほぼ決まったとのこと。世界遺産選定に関わるイコモス(国際記念物遺跡会議)からも評価されていた同邸宅だが、庭園や蔵の一部などを残して取り壊されるという。

諸戸家は、島根県の田部家、和歌山県の脇村家と並ぶ、日本を代表する山林王。もともとは木曽岬町の庄屋だったが、幕末の清九郎の代に塩の売買に失敗して家が傾き桑名に転じた。その子初代清六は相場で大儲けすると明治中期から土地の集積を始めた。そして、渋谷から世田谷にかけての土地を買い占めた他、一族で一万町歩ともいわれる広大な山林を手にした。

なお、諸戸家は皇族ともつながる華麗な閨閥でしられている。

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