司法試験機械的合格法 論文基礎力養成講座 刑事訴訟法

発売日 2007.10.03
著者 柴田孝之
判型 A5判/並製
ページ数 496
ISBN 978-4-534-04291-0
価格 ¥4,180(税込)

司法試験の論文問題における重要頻出論点を刑事訴訟法から厳選し、各論点への具体的論証を使いこなす工夫を満載。論証集と問題集を機能的に結合し、効率よく論文基礎力が身に付く。問題の所在やその論証を解答でどう使うかを豊富な例題で解説。

≪章立て≫
第1部 刑事訴訟法総論
第2部 捜査
第3部 公訴
第4部 公判

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詳細

第1部 刑事訴訟法総論

 1 刑事訴訟法とは何か

   【論点】 1条の解釈(C) 18

   【論点】 現行法における訴訟追行の主導権(B) 19

 2 刑事訴訟の主体

   【論点】 公平な裁判所の意義(B) 25

   【論点】 検察官の性格(B) 26

   【論点】 被告人の地位(B) 27

   【論点】 弁護権保障の意義(B) 28

 3 弁護の制度をめぐる諸問題

   【論点】 国選弁護権(B) 33

   【論点】 国選弁護人の辞任(C) 34

   【論点】 必要的弁護の制度をめぐる問題点(B) 35

   発展編【論点】 弁護人への退廷命令 (暴言をはいた場合など)の根拠(C) 42

第2部 捜査

 4 捜査総論

   【論点】 検察官と司法警察職員の関係(B) 44

   【論点】 捜査構造論(D) 45

 5 捜査の端緒1~職務質問と所持品検査

   【論点】 司法警察活動と行政警察活動(B) 52

   【論点】 職務質問と「停止」の意義(B) 53

   【論点】 所持品検査の適法性(B) 54

   発展編【判例】 所持品検査に関する判例(B) 62

 6 捜査の端緒2~自動車検問

   【論点】 自動車検問(B) 64

 7 任意捜査

   【論点】 任意捜査の限界、任意捜査の際の有形力の行使(A) 70

   【論点】 任意同行と実質的逮捕との区別(B) 71

   【論点】 任意出頭を求めて行う取調べ(B) 73

   【論点】 おとり捜査の適法性(B) 74

   【論点】 告訴がない親告罪の捜査の可否(B) 76

   発展編【判例】 任意同行及び取調べに関する判例(B) 86

   発展編【論点】 任意取調べ中の被疑者と弁護人との面会の自由(C) 88

 8 強制捜査と任意捜査の区別

   【論点】 近代的捜査手段と強制処分法定主義(AA) 89

   【論点】 捜査に承諾ないし同意がある場合(B) 92

 9 逮捕をめぐる問題点

   【論点】 逮捕の必要性(199条2項)(B) 97

   【論点】 現行犯逮捕の要件(逮捕の必要性が要件となるか)(B) 99

   発展編【論点】 緊急逮捕の合憲性(C) 106

 10 勾留をめぐる問題点

   【論点】 10日よりも短期の勾留状を発行できるか(B) 107

   【論点】 検察官による途中釈放は許されるか(B) 108

   【論点】 釈放命令の執行停止を求めることができるか(C) 109

 11 逮捕と勾留をめぐる諸問題

   【論点】 逮捕前置主義(A) 114

   【論点】 事件単位の原則(AA) 115

   【論点】 一罪一逮捕一勾留の原則(B) 116

   【論点】 付加して行う勾留請求の可否(B) 118

   【論点】 違法逮捕に続く勾留請求(B) 120

   【論点】 再逮捕・再勾留禁止の原則(B) 121

   【論点】 先行する逮捕が違法な場合に再逮捕が許されるか(B) 123

 12 取調べをめぐる問題点

   【論点】 別件逮捕の適否(A) 133

   【論点】 取調べ受忍義務の有無(A) 135

   【論点】 余罪取調べの可否(A) 137

   【論点】 被告人の取調べ(B) 139

   発展編【論点】 被疑者の黙秘権(C) 150

   発展編【論点】 不利益供述の強要禁止と憲法(C) 151

   発展編【論点】 被告人の氏名の記載がない弁護人選任届の効力(C) 152

 13 令状による捜索・差押え

   【論点】 捜索・差押えの許容条件(B) 153

   【論点】 捜索する場所・押収する物の明記(AA) 154

   【論点】 捜索・差押えに伴う実力行使(B) 156

   【論点】 緊急捜索・差押え(A) 157

   【論点】 別件捜索・差押え(B) 158

   【論点】 承諾の下になされる捜索・差押え(B) 159

   発展編【論点】 令状による差押え~執行の範囲(B) 166

   発展編【論点】 フロッピーディスクの差押え(B) 167

   発展編【論点】 令状による捜索・差押えと写真撮影(B) 168

   発展編【論点】 詐欺行為により扉を開けさせる場合(B) 169

 14 逮捕に伴う捜索・差押え

   【論点】 逮捕に伴う捜索・差押えが無令状で許される趣旨(AA) 170

   【論点】 逮捕前の捜索・差押え(B) 172

   【論点】 身体への捜索・差押えが連行先でなされた場合(A) 174

 15 新しい捜査方法

   【論点】 盗聴(C) 180

   【論点】 公開講座の記録・秘密録音・逆探知の適法性(B) 181

   【論点】 写真撮影(A) 183

 16 呼気採取・採血・強制採尿

   【論点】 呼気採取(B) 195

   【論点】 採血(B) 196

   【論点】 強制採尿の可否、要件、令状の種類(A) 198

 17 接見交通権

   【論点】 接見交通権の趣旨(A) 210

   【論点】 接見指定の要件(A) 211

   【論点】 余罪捜査を理由とする接見指定(A) 212

   【論点】 一般的指定書の合法性(C) 213

   【論点】 具体的指定書の持参要求(B) 214

   発展編【論点】 弁護人の接見における記録の自由(C) 224

第3部 公訴

 18 起訴における諸原則

   【論点】 起訴状一本主義の趣旨(B) 226

   【論点】 いかなる程度の引用・余事記載を許すか(B) 227

   【論点】 不当起訴の取扱い(B) 229

   【論点】 一部起訴の可否(B) 231

 19 訴因とその特定

   【論点】 刑事訴訟における審判対象、訴因と公訴事実との関係(B) 239

   【論点】 訴因特定の程度(B) 240

 20 訴訟条件1~公訴時効

   【論点】 公訴時効の本質(C) 247

   【論点】 科刑上一罪における時効期間の起算点(B) 248

   【論点】 訴因不特定の場合も公訴時効は停止するか(B) 250

   【論点】 公訴時効停止の客観的範囲(B) 251

   【論点】 時効停止の主観的範囲(B) 253

 21 訴訟条件2~その他の訴訟条件

   【論点】 公訴権濫用論(C) 261

   【論点】 訴訟条件の存否の判断基準(B) 262

   【論点】 訴訟条件の追完~親告罪の告訴の追完(B) 263

   発展編【論点】 訴因の追加・変更と追完(C) 270

 22 訴因変更の要否

   【論点】 訴因変更の要否(B) 271

 23 訴因変更と訴訟条件

   【論点】 公訴事実の同一性(A) 279

   【論点】 訴因変更の時期(B) 280

   【論点】 訴因変更による訴訟条件の追完(B) 281

   【論点】 不適法訴因への訴因変更(B) 283

   【論点】 訴因と罪数~罪数の評価のみが食い違った場合(B) 284

   発展編【論点】 中間訴因が介在する場合(B) 296

 24 訴因変更命令

   【論点】 裁判所による訴因変更命令の義務(B) 297

   【論点】 訴因変更命令の形成力の有無(B) 298

   発展編【論点】 変更後の訴因では無罪になる場合(B) 306

第4部 公判

 25 迅速な裁判を受ける権利

   【論点】 長期訴訟の打ち切り(B) 308

 26 公判の準備

   【論点】 実質的被告人の特定基準(B) 314

   【論点】 証拠開示請求が認められるか(B) 315

   発展編【論点】 略式手続における被告人特定の基準(D) 325

 27 証拠裁判主義

   【論点】 厳格な証明の妥当範囲(B) 326

   発展編【論点】 裁判所の事実認定が立証趣旨に拘束されるか(C) 333

 28 挙証責任

   【論点】 実質的挙証責任を負う者(B) 334

   【論点】 法律上の推定・挙証責任の転換(C) 335

 29 関連性

   【論点】 悪性格の立証の証拠能力(A) 343

   【論点】 余罪と量刑(B) 344

   発展編【論点】 量刑に考慮された余罪に一事不再理効が発生するか(B) 350

 30 伝聞法則

   【論点】 伝聞法則の趣旨・定義(AA) 351

   【論点】 精神状態の供述(B) 352

 31 伝聞法則の例外1

   【論点】 伝聞法則の例外の趣旨(AA) 359

   【論点】 321条1項要件の解釈(B) 360

   【論点】 321条1項2号後段をめぐる諸論点(AA) 361

   発展編【論点】 供述不能の認定~証人が国外にいる場合(C) 368

   発展編【論点】 検面調書~「前の供述」の意義(C) 369

 32 伝聞法則の例外2

   【論点】 実況見分調書の証拠能力(B) 370

   【論点】 検証立会人の供述部分の証拠能力(B) 371

   【論点】 鑑定受託者作成の鑑定書の証拠能力(B) 372

   【論点】 診断書の証拠能力(B) 374

   【論点】 再伝聞の証拠能力(B) 375

   【論点】 証明力を争う証拠(B) 376

   【論点】 当事者の同意書面(B) 377

   発展編【論点】 退廷を命じられた被告人に対する擬制同意(C) 383

   発展編【論点】 証明力を争う証拠に証明力を回復する場合は含まれるか(C) 383

   発展編証明力を争う証拠の作成期間(C) 384

 33 科学的捜査方法

   【論点】 写真の証拠能力(A) 385

   【論点】 ポリグラフ検査と黙秘権(B) 386

   発展編【論点】 コピーの証拠能力(B) 395

   発展編【論点】 自動速度取締装置による写真撮影(D) 396

 34 自白法則

   【論点】 不任意自白、証拠排除の根拠と基準(A) 397

   【論点】 補強法則の趣旨(A) 399

   【論点】 補強証拠適格(B) 400

   【論点】 補強を要する事実の範囲・証明力(B) 401

   発展編【論点】 公判廷における有罪である旨の陳述と補強法則(C) 415

 35 証人適格・共同被告人をめぐる諸問題

   【論点】 被告人の証人適格(A) 416

   【論点】 共同被告人の証人適格(A) 417

   【論点】 共同被告人の被告人としての供述(A) 418

   【論点】 共同被告人の法廷外での供述(A) 420

   【論点】 共同被告人の供述と補強法則(A) 421

 36 違法収集証拠排除法則

   【論点】 違法収集証拠排除法則の根拠と基準(A) 429

   【論点】 違法収集証拠排除法則の例外(B) 430

   【論点】 毒樹の果実(B) 431

   【論点】 証拠とすることの同意・排除の申立て適格(B) 433

   【論点】 実質証拠外の利用(B) 434

   【論点】 私人による収集(B) 435

 37 公判の裁判・一事不再理効

   【論点】 択一的認定の可否(C) 444

   【論点】 一事不再理効の根拠(A) 445

   【論点】 一事不再理効の及ぶ客観的範囲(B) 447

   【論点】 免訴の一事不再理効の有無(B) 448

   発展編【論点】 形式裁判の実体的判断と既判力(D) 459

   発展編【論点】 一事不再理効と実質的確定力(既判力)の関係(C) 459

   発展編【論点】 上訴の利益の判断(D) 460

   発展編【論点】 上訴の範囲(D) 461

   発展編【論点】 事実判断の拘束力(D) 462

   発展編【論点】 控訴審において新証拠を取り調べることができるか(C) 463

   発展編【論点】 「情状」の意義(D) 463

   発展編【論点】 破棄自判(C) 464

   発展編【論点】 証拠の新規性の意義(C) 465

   発展編【論点】 証拠の明白性(C) 465

巻末付録 問題集 467

著者プロフィール

柴田孝之

しばた・たかゆき
1972年、三重県生まれ。暁高校、東京大学法学部卒業。東大を現役合格、司法試験も1回でクリアした「勉強法」の天才。大学入試や司法試験の受験指導経験から、いかに効率的に勉強し、短期間で合格する実力をつけるかを追究したS式機械的合格法は、万人に対して圧倒的説得力を持つ。主な著書に『論文基礎力養成講座憲法/民法/刑法』『司法試験機械的合格法』『東京大学機械的合格法』(以上、日本実業出版社)、『試験勉強の技術』(ダイヤモンド社)などがある。

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