人名・地名 おもしろ雑学

日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、本当?と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。

交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。

著者プロフィール

森岡 浩(もりおか・ひろし)

姓氏研究家・野球史研究家。1961年高知市生まれ。土佐高校を経て早稲田大学政治経済学部卒。学生時代から独学で姓氏研究を始め、文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。一方、高校野球を中心とした野球史研究家としても著名で、知られざる地方球史の発掘・紹介につとめているほか、全国各地の有料施設で用いられる入場券の“半券”コレクターとしても活動している。

著書は『名字の地図』『高校野球がまるごとわかる事典』(いずれも小社刊)、『名字の謎』(新潮社)、『日本名字家系大事典』(東京堂出版)など多数。

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紅白総合司会の有働アナの名字

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2014/12/22 09:56

この連載、毎年最後は翌年の干支に関する名字を紹介しているが、来年はヒツジ年。残念ながら羊に関する名字は思い当たらない。というのも、江戸時代以前の日本にはヒツジはおらず、羊は名字の由来にはならなかったからだ。

そこで、今年は大晦日に3回目の総合司会をつとめることになったNHKの有働由美子アナの名字について。朝の情報番組「あさイチ」で人気の高い有働アナは、2014年には刊行した著書「ウドウロク」がベストセラーとなっているなど、NHKの女子アナとしては異例の人気を誇る。

この「有働」という名字は熊本県独特のもの。有働アナ自身は大阪の名門北野高校の出身だが、両親は熊本県出身とのこと。現在でも全国の有働さんの半数近くは熊本県にあり、その大多数が山鹿市付近に集中している。

山鹿市の鹿央町岩原にあった岩原城の城主は有働氏であったといい、古くから同地を支配した一族と考えられ、戦国時代の肥後の戦国大名・隈部氏の重臣にも有働氏がいたことが知られている。

ただし、有働一族のルーツの地は、同じ熊本県内でも宇城市三角町波多にあった小さな地名であるとみられる。
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