6月12日に発売した『Before/Afterでよくわかる 生成AI×経理・会計 実務入門』。Amazonの「財務会計」「会計専門書」カテゴリーで1位になるなど(6月17日時点)好評をいただいており、早々に重版が決まりました。
本書の背景と特徴について、担当編集者が解説します。


経理パーソンのみなさん、日々のお仕事のなかで、「生成AI」使っていますか?

「ChatGPTとかは、たまにメールを書く時に使うかな……」
「経理のガチガチの実務にAIなんて本当に使えるの?」

そんなふうに思っている方にこそ、ぜひ届いてほしい1冊が完成しました。
『Before/Afterでよくわかる 生成AI×経理・会計 実務入門』です。
著者は、公認会計士で『公認会計士YouTuberくろいちゃんねる』を運営されている、白井敬祐先生です。

Before/Afterでよくわかる 生成AI×経理・会計 実務入門 書影
Before/Afterでよくわかる 生成AI×経理・会計 実務入門

経理に生成AIが使えるわけなくない?←←←

いまでこそ、「AIエージェント」や「業務フローへのAI組込み」といった言葉が当たり前に飛び交うようになりました。しかし皆さん忘れているかもしれませんが、昨年ごろの生成AIといえば……

「1.1>1.11とかいうヤバいやつ」
「複雑な指示は、言うことを聞くことのほうが少ない。実用レベルでない」
「シンタックスが合っているだけのダダイズム生成マシン」(最新のGeminiのflashもそうかもしれません笑)

経理や会計は、1円のミスも許されない厳密な世界。一方で、当時の生成AIは「平気で嘘をつく(ハルシネーション)」とセットで言われていた時期です。「そんな不確実なものを経理に使えるわけがない」というのが、世間の一般的な空気だったのかもしれません。

実は、本書の原案である『月刊 企業実務』(日本実業出版社発行)での連載企画が持ち上がった時も、そんな感じでした。生成AIが、インターネットやパソコンの登場と同様に、世界を変えてしまうのは明白でした。しかし問題は、どう実用レベルに落とし込むか。当時、それはそれほど明らかではありませんでした。

そんななか、唯一と言っていいほど、業務に実用できるレベルで経理・会計における生成AI活用を発信していたのが、本書の著者である白井敬祐先生でした。まさに、この分野における「草分け的存在」です。

それでも、生成AIには逆らえない

X(旧Twitter)などのSNSを見ていると、毎日のようにこんな投稿が流れてきませんか?

「【神ツール】経理業務が10倍速くなるChatGPTプロンプト10選! 詳細はプロフィールへ!」
「AIでバックオフィス人員は大幅削減」(with不気味なAI画像)

ノウハウの切り売りや、過剰に不安を煽るような投稿は氾濫していますが、「1つのプロンプトをコピペしただけで、経理の複雑な実務が魔法みたいに解決するわけがないだろう」と思われる方は多いでしょう(豆知識のつまみ食いで解決できる問題なんて、社会には何もないというのが現実かもしれません)。

しかし、それでも、人間の手作業を遥かに凌駕する処理能力で、生成AIは私たちのビジネス、そして「経理・会計」という職種の在り方を不可逆的に変えていきます。上にあるような生成AIの苦手も次々と克服されてきましたし、私たちはその大きな潮流に逆らうことはできません。「AI=万能」は嘘でしょうが、生成AIが持つ「圧倒的なポテンシャル」そのものは本物です。

生成AI導入の、圧倒的現実路線

担当編集者の思う本書の魅力の1つは、一言で言うと「極めて地に足がついている」という点です。

よく言われるような、「AIで未来の経営が変わる!」といった壮大な理想論は語りません。

コラムに「完璧を目指さないのがDXのコツ」ともあるとおり、本書に通底しているのは極めて現実的な思想です。

p81 コラム「完璧を目指さないのがDXのコツ」より

 

経理の仕事において、100%の正確性を期待して生成AIに丸投げするのは、現時点では不可能ですし、危険でもあります。けれど、「いままで人間が手作業で数時間かけてやっていた『下調べ』や『データの整理』を、AIを使って20分で終わらせる(=80%の完成度まで一気に行ける)」としたらどうでしょうか?

残りの20%を、プロフェッショナルである人間の目でチェックして仕上げればいい。それだけで、業務の生産性は劇的に上がります。

超・実用的、超・お得

「生成AIなんて、うちの会社にはまだ早いよ……」と踏み切れずにいる企業にこそ、この「現実路線の生成AI活用」を体験してほしいと思っています。

本書は、4節の基礎知識・全22節のケーススタディ・24のコラムで構成され、292ページ・本体価格2,000円。経理への生成AI導入が、「1冊で完結」します。お得です。

日次、月次、年次業務まで網羅したうえで、なんと、「生成AIを社内にどうやって普及させるか」という組織づくりのノウハウや、「Googleの各種ツール(スプレッドシートなど)とAIをどう連携させるか」といった周辺知識まで網羅しているのです。

p179 コラム「日程調整も生成AIにお任せ」より

 

しかも、本を買っていただいた読者の方には、紙面に掲載されているプロンプト(指示文)が、すべてダウンロードできる特典が付いています。さらに、解説動画へのQRコードも備えています。

「革命」はこれまでもあったこと

かつて、経理の現場に「電卓」が登場したとき、あるいは「会計ソフト」や「Excel」が導入されたとき、きっと当時の先輩たちは「これが使い物になるものか」「使いこなせるだろうか」とさまざまな思いを抱えながらも、それを当たり前の道具として受け入れていったはずです。

今、私たちが直面している「生成AI」も、まったく同じなのかもしれません。間違いなく、これからの時代の業務基盤を構成するものです。

10年後、いや3年後には、「AIを使わずに経理実務をやるなんて、そろばんで決算書を作成するようなもの」と言われる時代が来るかもしれません。

p272より

 

だからこそ、本書は、これからの時代を歩むすべての経理パーソンにとって、「いますぐ読んでおくべき必携書」だと確信しています。

「もっとラクに、もっとスマートに、付加価値の高い経理の仕事がしたい」
そう願うあなたのデスクの片隅に、ぜひこの本を置いてください。ページを開いたその日から、業務変革(Before/After)が始まります。