1. 新しい製品やサービス

一般的に想像しやすいイノベーションです。先に挙げた自動車、飛行機からiPadまで、日々従来の概念を覆す製品が生まれ続けています。

2. 新しい生産方法

たとえばトヨタの「かんばん方式」。新たな生産方法を生み出すことで、それまでのコストや在庫を大幅に削減することができます。

3. 新しい販路の拡大

店舗を構え対面販売していた商品を自動販売機に置き換えることで、コストを削減し、顧客の利便性も高まったような事例が当てはまります。

4. 原料の新しい供給源の獲得

中国産のレアメタルが手には入りづらくなった際、それに代わる材料を開発したようなケースです。

5. 新しい組織の実現

フランチャイズシステムのような組織形態が実現することによって、自社の経営資源を上回る組織形態が可能になったような事例です。

このように、イノベーションは製品開発の分野だけでなく、ビジネスの全般に渡って実現しうるものです。その意味で、多くのビジネスパーソンの目の前にも、その「種子」はあるのです。

「利己的な動機」こそがイノベーションを成し遂げる

とはいえ、イノベーションを生み出すには多くの困難が伴います。それを乗り越えるには、必ず自分がそれを実現したい、という強い関心、「利己的な動機」が必要です。

スティーブ・ジョブズが“自分が欲しいものは何か?”という基準で製品開発をスタートさせたように、既成概念や業界の慣習はもちろん、顧客の声にさえも囚われない強い意志こそが、まったく新しいものを生み出す原動力になります。

仕事の現場では、毎日のように「ここを変えたい!」と感じることがあるでしょう。それがイノベーションを起こす「種子」だともいえます。

そうした視点が、仕事への取り組み方を変えてくれるかもしれません。