真のアイデアは、101個目から始まる。

「お前は発想が貧困だ」などと上司や同僚から日々言われ続けている人も多いでしょう。新しい企画を考えなければならないのに、なかなか名案が浮かんでこないのはつらいことです。

しかし、秀逸なアイデアを出す人は、何も考えてすぐに面白いことが浮かんでくるわけではありません。

何でもいいから次々と案を考えて、その末に「これは」というアイデアにたどり着く。つまり、出し続けることが重要なのです。100個のボツとなったアイデアのその先に、面白い、ワクワクするようなアイデアが浮かんできます。

どちらの本を買うか迷ったら、2冊とも買えば年収が倍になる。

本屋でほしい本が複数冊あった場合、悩みに悩んで1冊に絞って買う、ということは多くの人がやっていることです。

しかし、見方によっては、これはとてももったいない行為です。買う本の絞り込みによって、買わなかった本から得られたであろう知識・見聞を捨て去ってしまうことになるからです。

住宅や不動産の購入で悩むなら仕方ありませんが、そもそも本は決して高い買い物ではありません。ほしい本を2冊見つけた場合は思い切って2冊とも買ってしまいましょう。

結果としてあなたの知識・見聞がその分増えることになり、自分の人生がより魅力的なものになっていきます。

あなたの過去は、未来で上書きすることができる。

「自分の人生がうまくいかなかったのは大学受験の失敗のせいだ」……などと過去の失敗を引きずり続けている人はたくさんいるでしょう。

確かに、自分の過去は変えることはできません。しかし、過去の解釈を変えることによって、自分の未来を実りあるものに変えることはできるのです。失敗や挫折などの経験のない成功者というのは多くはいません。歴史上に名を遺してきた人物も、多くは投獄、仲間の裏切りなどのつらい経験をしています。しかし、そのような経験ののちに圧倒的な実績を残すことにより、つらい過去も美談として語り継がれているのです。

自己啓発書のカリスマとして、多くの若者に支持されている千田琢哉氏。本書でも、そんな著者のエッセンスを存分に味わうことができます。

「動こう」としている読者の背中を、著者の言葉がポンと押してくれる一冊。是非一度、手に取ってみてください。