僕の出身校は、仙台の丸善と金港堂だ。

これは、『人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。』の著者である千田琢哉氏の言葉です。大学に入学するまで、漫画以外の本を1冊も読んだことがなかった氏は、大学4年間で1000万円分1万冊以上の本を買うことになります。運命的な本との出逢いから、まるで長く干上がった土地が雨の恵みをとりこむように本を読み続けた結果、一つのことを断言するに至りました。

それは……

人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。

あなたの人生で、これから先に起こる未知の難題に対するすべてのヒントは、すでにどこかの誰かが「本」に書いてくれている。

これから、あなたの人生の大きなヒントとなる本。

書店にはたくさんの本が陳列され、毎月6,000点以上の本が新たに店頭に並びます。
本を買いたいけれど、なにを買えばいいかわからない。そんな風に足踏みしてしまっている人も多いはずです。そんなあなたはまず、本との出逢い方・選び方を千田氏から教えてもらうことから初めてはいかがでしょうか?

■オススメ本は自分にしか見つけられない

「オススメの本は何ですか?」

相手から本を推薦されるのは別として、オススメの本を自分から相手に求めるべきではないと千田氏は述べています。なぜなら、オススメの本というのは、人によってまったく別であり、ほとんどがハズレだからです。人はそれぞれ、立場や年齢によって求めているものが違うので、ズレが生じてしまうのは致し方ありません。

自分の運命を変える本を見つけ出すのは簡単ではありません。しかし、あなたが諦めず、「好きだ」と感じる本を読み続けていけば、いつか自然と巡り逢うことができるはずです。

あなたと本との出逢いは、どんなに遠回りしたとしても、すべてベストタイミングです。(33ページ)

■できる人は文庫化までの時間を買っている

成功者の本棚にはある共通点があるそうです。
それはハードカバーが圧倒的に多いということ。

ハードカバーに比べて、文庫本はコンパクトで便利です。しかし、ほとんどが数年前にオリジナルで出されたものがベストセラーになり文庫化されたものです。もしあなたが、「今、この新刊が読みたいけれど、値段が高いし場所をとるから、文庫化まで待とうかな」と足踏みしているとしたら、今、買うべきです。今が本を読むべき「その時」であり、必要としている知識を吸収しようとしている時なのです。

たった1000円で3年分の時間を買えるとしたら、しかも、その本は自分が読みたい旬の時期であるとすれば安いものです。(37ページ)