Point③自分の「苦手」を伝える

「考えをまとめるのが苦手な人」「話をするのが得意な人」。コミュニケーションをとるうえでは、話し手・聴き手のもつ個性が関わってきます。その人にとっての自然体をお互いが理解しておかないと、スムーズなコミュニケーションになりません。例えば、「私は緊張してしまうので、声が小さくて聞き取りづらかったらごめんなさい」というように、初めに自分の特徴や苦手なことを相手に説明しておくことで、相手に合わせて背伸びをしたり、自分を無理に変えたりする必要がなくなります。

自分の特徴を説明できるのも、自分を知ってもらうためのとても大切な「コミュニケーション力」です。誤解を防ぐという明確な効果があるからです。(82ページ)

Point④関係性の限界を認める

自分に「苦手」があるのと同じように、相手にも「苦手」があります。そして、その相性によっては、どうしてもうまが合わない人がでてくることは避けようがありません。特に「楽しい会話」をしようとなると、相性が求められる割合は高くなります。しかしその時は無理をせず、合わないものは合わないと認め、ほど良い距離感を保つことが、相手にとっても自分にとっても楽な関係となります。

どんな相手とも楽しく会話できる、という幻想をまずは手放す必要があります。(88ページ)

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無理をしないこと。自分がリラックスすること。それが相手に安心感を与えることになり、自然なコミュニケーションにつながります。自分らしく真摯に相手に向き合うことを心がければ、いつの間にか「コミュニケーション上手」と言われる存在になれるでしょう。