人名・地名 おもしろ雑学

日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。

交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。

著者プロフィール

森岡 浩(もりおか・ひろし)

姓氏研究家・野球史研究家。1961年高知市生まれ。土佐高校を経て早稲田大学政治経済学部卒。学生時代から独学で姓氏研究を始め、文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。一方、高校野球を中心とした野球史研究家としても著名で、知られざる地方球史の発掘・紹介につとめているほか、全国各地の有料施設で用いられる入場券の“半券”コレクターとしても活動している。

現在はNHK「日本人のおなまえっ!」解説レギュラーとして出演するほか、『名字の地図』『高校野球がまるごとわかる事典』(いずれも小社刊)、『名字の謎』(新潮社)、『日本名字家系大事典』(東京堂出版)など著書多数。

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またまたテレビに

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2007/04/16 10:46

先週、再びフジテレビ「タモリのジャポニカロゴス」に出演してきた。

どうやら、3月6日放送分の視聴率が割と高かったようで、2匹めのドジョウを狙ったらしい。前回のゲストは普通の名字の方ばかりだったが、今回のゲストは真鍋かをりさん。「真鍋」という名字は、分布もルーツもはっきりしていて、とてもわかりやすい。

それにしても、タモリさんや関根勤さんのトークは面白い。台本もなにもなく、次々と面白い話題が続いていくのは、さすがとしかいいようがない。話を打ち切るわけにもいかず、最初の問題が始まるまでに、いったい何分かかったことか。おかげで用意した問題は半分も消化できなかったのではないだろうか。視聴率の高さは、ゲストなんぞ関係なく、その時のテーマに対するお二人の懐の深さにかかわっているのだろう。

今回の問題のうち、一番気になっていたのが「十」。ここでは正解は伏せるとして、「つなし」という回答がでた場合の対応についてスタッフと協議していた。というのも、この名字はネット上では「つなし」と読むのが正しいとされているからだ。さらに、「タクシーに乗ったら運転手が十さんで・・・」という都市伝説のような書き込みもしばしば見かける。

収録にあたって、スタッフが改めて調査をしてくれたが、今回の回答にしたものは確認したものの、「つなし」を確認することはできなかった。しかし、「つなし」と思われる古い資料もあり、真相は藪の中。収録ではこの解答は出ず、撮影は無事終了したが、やはり気になるところ。

収録にかかった時間は約1時間半。30分番組なので、実に2/3は使わないことになる。もったいない。

※放送は4月24日(火)23:00〜の予定です。
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