人名・地名 おもしろ雑学

日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。

交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。

著者プロフィール

森岡 浩(もりおか・ひろし)

姓氏研究家・野球史研究家。1961年高知市生まれ。土佐高校を経て早稲田大学政治経済学部卒。学生時代から独学で姓氏研究を始め、文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。一方、高校野球を中心とした野球史研究家としても著名で、知られざる地方球史の発掘・紹介につとめているほか、全国各地の有料施設で用いられる入場券の“半券”コレクターとしても活動している。

現在はNHK「日本人のおなまえっ!」解説レギュラーとして出演するほか、『名字の地図』『高校野球がまるごとわかる事典』(いずれも小社刊)、『名字の謎』(新潮社)、『日本名字家系大事典』(東京堂出版)など著書多数。

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スウェーデン女子サッカーチームの名字

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2012/07/30 09:46

ロンドン五輪が開幕した。開幕前にすでにカナダ戦に勝って1勝をあげていた女子サッカー、なでしこジャパンは、続く強豪のスウェーデン戦でも引き分けて1勝1分となった。これで、勝点は4となり、予選リーグ突破はほぼ確実。

ところで、対戦したスウェーデンの選手に「〜ソン」という名字が多かったことに気がついただろうか。出場した14人中、MFのヤコブソンら4人が「〜ソン」で終わる。比率でいえば3割近くが「〜ソン」なのだ。

しかし、私としては意外に少ないな、と感じていた。というのも、スウェーデンでは最も多い「ヨハンソン」以下、ベストテンの名字はすべて「〜ソン」という名字だからだ。

この「ソン」は英語と同じく「息子」という意味。もともとは父親の名前に「ソン」をつけて「〜の息子」と名乗っていたが、名字の制度が出来た際に、これをそのまま名字にしたため、圧倒的に「〜ソン」という名字が多いのだという。

従って、メンバーにわずかに4人しかいないことに逆に驚いていたが、よく考えてみれば、日本のメンバーをみても、「佐藤」「鈴木」「高橋」といったベストテンの名字の選手はMFの田中明日菜のみ。北欧は日本同様名字の種類が多い地域なので、とりたてて珍しいことではないのだろう。
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