人名・地名 おもしろ雑学

日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。

交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。

著者プロフィール

森岡 浩(もりおか・ひろし)

姓氏研究家・野球史研究家。1961年高知市生まれ。土佐高校を経て早稲田大学政治経済学部卒。学生時代から独学で姓氏研究を始め、文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。一方、高校野球を中心とした野球史研究家としても著名で、知られざる地方球史の発掘・紹介につとめているほか、全国各地の有料施設で用いられる入場券の“半券”コレクターとしても活動している。

現在はNHK「日本人のおなまえっ!」解説レギュラーとして出演するほか、『名字の地図』『高校野球がまるごとわかる事典』(いずれも小社刊)、『名字の謎』(新潮社)、『日本名字家系大事典』(東京堂出版)など著書多数。

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全国の姫路さんが姫路に集合

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2012/03/27 11:05

3月26日の神戸新聞に、「全国の『姫路』さん集合 姫路市で交流サミット」という記事が掲載された。姫路市商工会議所青年部が主催したもので、全国の姫路さんに直接呼びかけたという。

こうした催しは各地で開催されているが、通常は「鈴木」や「五十嵐」といったメジャーなものがほとんどだ。

そもそも、「姫路」という名字は珍しい。記事によると、現在の電話帳では88世帯が掲載されていたということだが、実際には200世帯ほどあるだろう。しかも、地元姫路市付近にはあまり多くない。にもかかわらず、今回の催しでは、全国から31世帯77人が集まったというから驚きだ。その比率からいえば、相当な数である。

「姫路」さんは、瀬戸内海周辺地区と新潟県に多く分布している。しかも、各県で内陸部よりも沿岸地域に多くなっている。この分布からみると、北前船に関係する可能性が高い。

実際、越後には姫路屋と号した廻船問屋もあったといい、姫路藩出身者が、北前船で移り住んだ先で出身地の「姫路」を名字にしたものが多いと思われる。また、地元姫路には「姫路」さんがいないのも、地名由来の名字ではよくあることだ。

集まった77人は、世界遺産の姫路城では一日城主をつとめ、お互いの家に伝わる由来を披露するなど、交流を深めた。
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