人名・地名 おもしろ雑学

日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、本当?と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。

交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。

著者プロフィール

森岡 浩(もりおか・ひろし)

姓氏研究家・野球史研究家。1961年高知市生まれ。土佐高校を経て早稲田大学政治経済学部卒。学生時代から独学で姓氏研究を始め、文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。一方、高校野球を中心とした野球史研究家としても著名で、知られざる地方球史の発掘・紹介につとめているほか、全国各地の有料施設で用いられる入場券の“半券”コレクターとしても活動している。

著書は『名字の地図』『高校野球がまるごとわかる事典』(いずれも小社刊)、『名字の謎』(新潮社)、『日本名字家系大事典』(東京堂出版)など多数。

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三浦さんの先祖が大河ドラマに登場

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2012/03/12 17:51

大河ドラマ「平清盛」は、清盛が朝廷で苦闘している様子が続いているが、その間、源義朝も毎回わずかに登場する。

先々週の義朝は相模の三浦氏に力を貸し、11日の放送では上総氏に助力して、着々と東国で勢力を広げている。こうしてまいた種は、やがて頼朝の平氏政権打倒の際に花咲くことになるわけで、ドラマではさりげなく前ふりをしているわけだ。

このうち三浦氏は、神奈川県の三浦半島を本拠地とした有力武士団で、三浦姓のルーツとなる氏族である。地名由来の名字の場合、全国に同じ地名がいくつもあることから、ルーツは何か所もあるのが普通だが、三浦姓の一族はこの相模三浦氏の末裔と伝えるものがほとんどである。つまり、現在の「三浦」さんはこの子孫ということになるのだ。

三浦一族は、この後相模国で大きな力を持つようになる。そして、義朝の遺児頼朝が挙兵すると、一族をあげてその支援に回ることになる。そのため、鎌倉時代には多きく発展し、会津の戦国大名芦名氏や、江戸時代の美作勝山藩主の三浦家、紀伊藩家老の三浦家なども子孫である。

ところで、この三浦氏や上総氏は、ともに平氏の一族である。朝廷で苦しんでいる伊勢平氏とは違う世界にいる板東平氏である彼らは、「源氏」「平氏」という垣根を越えて源義朝に臣従を近い、やがて頼朝のもとで、源氏方の武士という立場で登場してくるのだ。
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