人名・地名 おもしろ雑学

日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。

交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。

著者プロフィール

森岡 浩(もりおか・ひろし)

姓氏研究家・野球史研究家。1961年高知市生まれ。土佐高校を経て早稲田大学政治経済学部卒。学生時代から独学で姓氏研究を始め、文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。一方、高校野球を中心とした野球史研究家としても著名で、知られざる地方球史の発掘・紹介につとめているほか、全国各地の有料施設で用いられる入場券の“半券”コレクターとしても活動している。

現在はNHK「日本人のおなまえっ!」解説レギュラーとして出演するほか、『名字の地図』『高校野球がまるごとわかる事典』(いずれも小社刊)、『名字の謎』(新潮社)、『日本名字家系大事典』(東京堂出版)など著書多数。

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追え白球! 突入本塁

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2007/08/27 10:15

今年の夏の甲子園は、ごく普通の県立高である佐賀北高が、逆転満塁ホームランで全国制覇という予想外の展開で幕を閉じた。ちょうど、この甲子園の期間に、群馬県立博物館で「追え白球! 突入本塁」という企画展が行われていたことから、さっそく同館に行ってみた。

自宅のある神奈川県北部からだと、ネット上の路線案内では、「上越新幹線を使え」とでる。しかし、それではあまり面白みがないので、八高線で高崎を目指してみた。

南武線で立川に出て、青梅線で拝島に行き、そこから八高線に乗る。とはいっても、高麗川までは電化され、川越線との直通運転で本数も多い。八高線を高崎まで乗るためには、必ず高麗川で乗換えなければならず、とても同じ線区とは思えない。しかも、高麗川以北は極端に本数が少ない。時刻表を確かめずにいったこともあり、高麗川での待ち時間はなんと1時間10分。首都圏とはとても思えないローカルぶりだ。

ここからは本来の八高線で、単線でディーゼル。2両編成の車両が黒煙をあげながら、田園地帯や山間部を走りぬけて行く。しかし、首都圏の上、途中での他社線への乗換えもいくつかあり、予想外に混んでいた。



途中の児玉駅は全国の児玉さんのルーツとして有名。同じく高麗川手前の金子駅は、金子さんのルーツの地。群馬県立博物館は、高崎市とはいっても郊外にあるため、北藤岡駅で下車。無人駅を出て炎天下を20分ほど歩くと、目的の群馬の森。優勝旗や優勝盾など、部外者はなかなかみられない物の展示もあり、面白いものだった。

実は、埼玉県西部には、児玉や金子以外にも名字のルーツの地がたくさんある。ローカル線に乗ってルーツの地を訪ねる日帰りの旅はいかが。
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