人名・地名 おもしろ雑学

日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。

交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。

著者プロフィール

森岡 浩(もりおか・ひろし)

姓氏研究家・野球史研究家。1961年高知市生まれ。土佐高校を経て早稲田大学政治経済学部卒。学生時代から独学で姓氏研究を始め、文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。一方、高校野球を中心とした野球史研究家としても著名で、知られざる地方球史の発掘・紹介につとめているほか、全国各地の有料施設で用いられる入場券の“半券”コレクターとしても活動している。

現在はNHK「日本人のおなまえっ!」解説レギュラーとして出演するほか、『名字の地図』『高校野球がまるごとわかる事典』(いずれも小社刊)、『名字の謎』(新潮社)、『日本名字家系大事典』(東京堂出版)など著書多数。

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「U字工事の旅! 発見」に再出演

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2021/08/23 16:32

昨年春に1度出演した、とちぎテレビ「U字工事の旅! 発見」に再び出演してきた。今回のロケはなんと三重県。とちぎのローカルテレビ局なのに、三重県まで遠征してロケするなど、なかなか攻めている番組だ。

内容は佐藤のルーツについて。先日のこの欄で紹介した、津市の石水博物館の「佐藤家文書の世界」という特別展にからめたものだ。せっかくなので、津市を流れる雲津川で、名字東西の境目も見てきた。水流に比べて川幅が広く、かつて氾濫したことが窺える。

さて、津市の佐藤家は南北朝時代頃からの文書を多数保有する旧家で、当時の本拠地だった福島県信夫庄を出て、津に落ち着くまでの貴重な資料を多数伝えている。

今回感じたのは、特別展を担当した学芸員による解説付きでまわることの贅沢さ。もちろん各資料の解説は展示されているのだが、やはり学芸員から直接説明を受けるのは大きい。紙をつないだ糊の成分の違いとか、資料中のあて名の位置とか、ただ見ているだけではわからない資料の面白さを教えてくれる。

オンエアは8月26日(木)19:00~で、TVKなど関東各県のローカル局や、KBS京都などでも遅れて放送される。

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