日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。
交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。
2018/07/02 09:59
(画像はポーランドサッカー協会公式サイトよりキャプチャ)
28日のW杯ポーランド戦は0-1で敗れたものの、フェアプレー差という僅差で決勝トーナメントに進出した。この試合のポーランド先発メンバー11人に名字の末尾が「~スキ」で終わる選手が4人入っていた。そこでFIFAサイトで確認したところ、代表23人のうち8人が「~ski」で終わる名字だった。
日本人は「~スキー」とはロシア人の名字という印象を持っているが、実は「~スキー」はロシアにはそれほど多くなく、本来はポーランドの名字である。
ポーランドでは、最も多い名字こそ「ノワック(Nowak)」だが、以下は「Kowalski(コワルスキ)」「Wisniewski(ウィスニーウースキ)」「Dabrowski(ダブロウスキー)」「lewandowski(レヴァンドフスキ)」と「~ski」で終わる名字が続く。上位20名字のうち実に13名字が「~ski」なのだ。
これは、もともと貴族階級が「地名+ski」を名字としたのが始まりで、やがて庶民階級にも広がり、「~ski」はポーランドを代表する名字となったという。
なお、ポーランド人の場合「~ski」という名字は、カタカナでは「~スキ」と末尾を伸ばさずに書くことが多い。また、女性は「~ska」と変化する。