人名・地名 おもしろ雑学

日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、本当?と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。

交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。

著者プロフィール

森岡 浩(もりおか・ひろし)

姓氏研究家・野球史研究家。1961年高知市生まれ。土佐高校を経て早稲田大学政治経済学部卒。学生時代から独学で姓氏研究を始め、文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。一方、高校野球を中心とした野球史研究家としても著名で、知られざる地方球史の発掘・紹介につとめているほか、全国各地の有料施設で用いられる入場券の“半券”コレクターとしても活動している。

著書は『名字の地図』『高校野球がまるごとわかる事典』(いずれも小社刊)、『名字の謎』(新潮社)、『日本名字家系大事典』(東京堂出版)など多数。

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クロアチアの「~ić」

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2018/06/18 09:13

(画像はクロアチアサッカー連盟公式サイトよりキャプチャ)

14日、ロシアW杯が開幕、ロシア各地で1次リーグの試合が行われている。3日目の16日にはD組ではクロアチアがナイジェリアと対戦、2-0で勝利を納めた。このクロアチアのメンバーをみると、先発した11人のうち8人が「~ッチ」という名前で、全メンバー23人をみても15人が「~ッチ」である。

FIFAサイトで全員の綴りを調べたところ、レアル・マドリードで活躍するMFのルカ・モドリッチの綴りが「Luka Modrić」であるように、15人の「~ッチ」選手は、全員「~ić」という綴りでおわっていた。

この「~ić」は「~の息子」という意味。スラブ系諸国では広く使用されている命名法だが、ロシアでは父親の名前の末尾に「ビッチ」をつけたものをミドルネームとして使用している。

たとえば、プーチン大統領のフルネームは「Vladimir Vladimirovich Putin」。ミドルネームの「Vladimirovich」は父親のファーストネームの「ウラジーミル」に「ビッチ」をつけたもので、親子代々変化していく。これに対して、クロアチアではミドルネームではなく名字となって固定されている。

今回の出場国では、セルビアが23人中20人が「~ić」という名字で、「~ić」率は実に87%にのぼる。

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