人名・地名 おもしろ雑学

日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、本当?と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。

交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。

著者プロフィール

森岡 浩(もりおか・ひろし)

姓氏研究家・野球史研究家。1961年高知市生まれ。土佐高校を経て早稲田大学政治経済学部卒。学生時代から独学で姓氏研究を始め、文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。一方、高校野球を中心とした野球史研究家としても著名で、知られざる地方球史の発掘・紹介につとめているほか、全国各地の有料施設で用いられる入場券の“半券”コレクターとしても活動している。

著書は『名字の地図』『高校野球がまるごとわかる事典』(いずれも小社刊)、『名字の謎』(新潮社)、『日本名字家系大事典』(東京堂出版)など多数。

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西郷隆盛と愛加那

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2018/05/28 14:10

(画像はNHK公式サイトよりキャプチャ)

NHK「西郷どん」は舞台が奄美大島に移っている。幕府の目をくらまして安政の大獄から逃れるために、名前も「菊池源吾」と変えて奄美大島に流された西郷隆盛は、島北部の竜郷村の豪農の娘愛加那と結ばれ、やがて菊次郎・菊子という二人の子どもをもうけた。

しかし、井伊直弼が桜田門外で暗殺されたことで再び中央への進出を試みる薩摩藩は、隆盛を3年で鹿児島に召還した。ただし、藩の決まりで、島妻である愛加那は島を出ることができず、二人の子どもも西郷家に引き取られている。

2人の子どものうち、菊次郎は数奇な一生をどることになる。今後、ドラマ「西郷どん」でどのくらい登場するのかはわからないが、先走ってその後の人生を記すと、9歳で西郷家に引き取られ、12歳で米国留学したが、帰国後17歳で西南戦争が勃発して従軍。宮崎県延岡の和田峠で右足に銃弾を受けたことから膝から下を切断した。このため同地からの撤退では取り残され、新政府にいた伯父の従道のもとに投降した。

戦後は米国留学の経験もあったことから外務省に入り、再度アメリカに留学した。その後は外交官として活躍したのち、明治37年から6年間にわたって第2代京都市長をつとめている。

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