人名・地名 おもしろ雑学

日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。

交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。

著者プロフィール

森岡 浩(もりおか・ひろし)

姓氏研究家・野球史研究家。1961年高知市生まれ。土佐高校を経て早稲田大学政治経済学部卒。学生時代から独学で姓氏研究を始め、文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。一方、高校野球を中心とした野球史研究家としても著名で、知られざる地方球史の発掘・紹介につとめているほか、全国各地の有料施設で用いられる入場券の“半券”コレクターとしても活動している。

現在はNHK「日本人のおなまえっ!」解説レギュラーとして出演するほか、『名字の地図』『高校野球がまるごとわかる事典』(いずれも小社刊)、『名字の謎』(新潮社)、『日本名字家系大事典』(東京堂出版)など著書多数。

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2015年名前ランキング

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2015/12/15 10:37

今年多かった名前はどんなものが?(photo by adrian_ilie825/fotolia)

先日、年末恒例の明治安田生命による2015年の名前ランキングが発表された。

今年の男の子の名前の1位は「大翔」。2007年から5年連続1位となったあと少し順位が下がっていたが、4年振りに最多に復帰。読み方はいろいろあるが、「ひろと」と「やまと」が多いとのこと。

いずれも、漢字の読み方からちょっと想像しづらい。「翔」のつく名前は他にもいくつかランクインしている。2位以下は「悠真」「蓮」「陽太」「湊」の順となっている。

一方、女の子は「葵」が8年振りに最多に復帰。読み方は「あおい」がほとんどで、こちらは漢字の読み方のまま。2位は昨年トップだった「陽菜」で、読み方は「ひな」と「はるな」がほとんどいう。

人名では「陽」を「はる」と読むのは以前からあり、特別な読み方というわけではない。3位以下は「結衣」「さくら」「凜」「花」と続き、読みやすい名前が上位に並んだ。

また、13位に「莉子」、35位に「結子」とベスト50に「子」のつく名前が2つ入っている。少し前に発表されたクックパッドベビーのランキングでは、「莉子」が「さくら」と並んで1位タイとなっているなど、「子」のつく名前の復活のきざしもある。

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