人名・地名 おもしろ雑学

日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、本当?と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。

交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。

著者プロフィール

森岡 浩(もりおか・ひろし)

姓氏研究家・野球史研究家。1961年高知市生まれ。土佐高校を経て早稲田大学政治経済学部卒。学生時代から独学で姓氏研究を始め、文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。一方、高校野球を中心とした野球史研究家としても著名で、知られざる地方球史の発掘・紹介につとめているほか、全国各地の有料施設で用いられる入場券の“半券”コレクターとしても活動している。

著書は『名字の地図』『高校野球がまるごとわかる事典』(いずれも小社刊)、『名字の謎』(新潮社)、『日本名字家系大事典』(東京堂出版)など多数。

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国分太一の読み方

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2015/09/14 10:02

とりあえず、指輪くらいは作りそう?(Photo by Andrew Blue/fotolia)

TOKIOの国分太一が結婚する、というニュースが話題になっている。おもしろいのは、TOKIOだから式場は手作りだろうとか、いやコース料理をつくるためにまず小麦を植えるとか、なんでも作ってしまうTOKIOらしい話題がSNS上に流れている。

ところで国分太一の名字の読みは「こくぶん」である。「国=こく」「分=ぶん」という漢字の読み方としても普通なだけに違和感を持つ人は少ないが、全国にたくさんある「国分」という地名は「こくぶ」であることが多い。

地名は、古代に国分寺や国分尼寺が置かれたことに由来するものが多く、国の境界線や、国府から転じたものもあるようだ。

歴史的には、下総国の国分寺が置かれたことに由来する、下総国分(現在の千葉県市川市国分)をルーツとする千葉氏一族の国分(こくぶ)氏が有名。鎌倉時代末期に千葉氏が没落すると、千葉氏に代わって千葉一族を代表する氏族として戦国時代まで活躍した。ところが、一族とみられる陸奥の国分氏は「こくぶん」と読み、読みが変化しているのだ。

現在では「国分」さんは福島県に集中している。そして、福島県の「国分」さんのほとんどは「こくぶん」と読むため、全国的にみても、名字では「国分」の読み方は「こくぶん」の方が多い。

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