人名・地名 おもしろ雑学

日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。

交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。

著者プロフィール

森岡 浩(もりおか・ひろし)

姓氏研究家・野球史研究家。1961年高知市生まれ。土佐高校を経て早稲田大学政治経済学部卒。学生時代から独学で姓氏研究を始め、文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。一方、高校野球を中心とした野球史研究家としても著名で、知られざる地方球史の発掘・紹介につとめているほか、全国各地の有料施設で用いられる入場券の“半券”コレクターとしても活動している。

現在はNHK「日本人のおなまえっ!」解説レギュラーとして出演するほか、『名字の地図』『高校野球がまるごとわかる事典』(いずれも小社刊)、『名字の謎』(新潮社)、『日本名字家系大事典』(東京堂出版)など著書多数。

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ザッケローニ監督とイタリアの名字

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2010/09/06 09:56

岡田監督の後任をめぐってしばらくもたついていたサッカー日本代表の監督に、元ACミラン監督のザッケローニ氏の就任が決まり、12年のロンドン五輪や14年のブラジルW杯に向けての体制づくりがやっと始まった。

アルベルト・ザッケローニ(Alberto Zaccheroni)新監督は、イタリアのエミリア=ロマーニャ州の出身。いかにもイタリア人ぽい名字だが、イタリア語だと「ツァッケローニ」の方が近いかもしれない。

イタリア語はよくわからないのだが、辞書によると、ZaccheroniはZaccheroneの複数形で、もとの言葉は「泥で汚れた人」「服装のだらしない人」という意味だそうである。ちょっと日本人では考えられない名字の由来だが、親愛な表現らしく、愛称から名字になったものだろう。

さて、イタリア人の名字というと、どういうものを想像するだろうか。

イタリアの名字のベストテンは、「ロッシ(Rossi)」「ルッソ(Russo)」「フェラーリ(Ferrari)」「エスポージト(Esposito)」「ビアンキ(Bianchi)」「ロマーノ(Romano)」「コロンボ(Colombo)」「リッチ(Ricci)」「マリーノ(Marino)」「グレコ(Greco)」。

そういえば、刑事コロンボは確かイタリア系米国人だった。また、高級車のイメージが強い「フェラーリ」は、日本でいえば「高橋」さんのような名字なのだ。

ちなみに、イタリアは名字の種類が多い。中国や韓国と違って、ヨーロッパ各国は名字の数が多いが、中でもイタリアでは35万種類もの名字があるといわれ、日本よりも数が多い。
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