人名・地名 おもしろ雑学

日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。

交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。

著者プロフィール

森岡 浩(もりおか・ひろし)

姓氏研究家・野球史研究家。1961年高知市生まれ。土佐高校を経て早稲田大学政治経済学部卒。学生時代から独学で姓氏研究を始め、文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。一方、高校野球を中心とした野球史研究家としても著名で、知られざる地方球史の発掘・紹介につとめているほか、全国各地の有料施設で用いられる入場券の“半券”コレクターとしても活動している。

現在はNHK「日本人のおなまえっ!」解説レギュラーとして出演するほか、『名字の地図』『高校野球がまるごとわかる事典』(いずれも小社刊)、『名字の謎』(新潮社)、『日本名字家系大事典』(東京堂出版)など著書多数。

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土用の丑の日とウナギさん

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2008/07/28 09:20

24日は土用の丑の日だった。この日は各地でウナギの蒲焼きが飛ぶように売れる。自宅の前は魚屋なのだが、この日はアルバイトを動員して店頭で蒲焼きづくりに励んでいた。

丑の日にウナギを食べるという習慣は、江戸時代中頃に平賀源内がウナギ料理を広めるために作り出したものだといわれているが、今では年中行事の一つとしてすっかり定着している。

今年は、各地でウナギの産地偽装が相次いで発覚し、もう国産ウナギなどほとんどないのではないか、とも思いたくなる。私は子どものころ、1度だけ地元高知の仁淀川でウナギをつり上げたことがある。しかし、掴むことができず逃げられてしまい、残念ながら蒲焼きにすることはできなかった。その場所にはその後行ったことはないが、おそらく今ではもうウナギは住んでいないのではないだろうか。

さて、ウナギを漢字で書くと「鰻」。この「鰻」という名字は鹿児島県に実在している。由来は普通のウナギではなく、鹿児島名物の大ウナギ。

鹿児島県薩摩半島南部の池田湖は、日本一の大ウナギがいることで有名だが、近くの山川町にも鰻池という周囲4キロ程の池があり、ここにも巨大ウナギが住んでいたといわれ、地名も山川町鰻。かつては、池の周囲に住んでいるの半数以上は「鰻」さんだったというが、現在では改名などのため、かなり珍しい名字となっている。
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