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	<title>知識・教養を身につける &#8211; 日本実業出版社</title>
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		<title>「反省しても否定はしない」自分を信じる力の育て方</title>
		<link>https://www.njg.co.jp/post-41646/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[WH]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 28 Jul 2025 08:00:46 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[教養を楽しむ]]></category>
		<category><![CDATA[教養]]></category>
		<category><![CDATA[習慣]]></category>
		<category><![CDATA[自己啓発]]></category>
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					<description><![CDATA[「いいね」の数やランキングが影響力を持ち、誰もが誰かから「査定」されているように感じる現代社会では、必要以上に他人の評価を気にしたり、自分を否定したりするネガティブ…]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>「いいね」の数やランキングが影響力を持ち、誰もが誰かから「査定」されているように感じる現代社会では、必要以上に他人の評価を気にしたり、自分を否定したりするネガティブな感情に陥りがちです。数々のベストセラーで知られる齋藤孝氏は、そんな中で自分の心を守るために「他人に左右されない自分の軸を育てよう」と説きます。<br />
<span style="font-size: 14px;">※本稿は齋藤孝<a target="_blank" href="https://www.njg.co.jp/book/9784534062048/" data-wpel-link="internal">『折れない心は、言葉でつくる』</a>の一部を抜粋したものです。</span></p>
<h2>自分だけは、絶対に自分の味方でいる</h2>
<p>「自分は自分の味方」。この言葉を私は小学生の頃から心に刻んできました。どんなときでも、自分が自分の敵になることはしないという強い意志が、心の安全基地になります。自分の中に「もうひとりの自分」がいて、そっと支えてくれるような感覚です。</p>
<p>失敗しても、自分を責めすぎない。反省はしても、否定はしない。そんなふうに自分を扱うことで、世界中が敵に回ったとしても「自分は大丈夫」と思えるようになります。</p>
<p>孟子の言葉にあるように、「自ら顧（かえり）みてなおくんば、千万人といえども我行かん」。この精神を支えるのは、結局「自分は自分の味方だ」という確信なのです。</p>
<h2>「勝ち負け」に振り回されない心の持ち方</h2>
<p>「自分を信じれば勝てる」と言ってしまうと、勝てなかったときに自分を信じられなくなる危うさがあります。勝っても負けても、自分を信じる。それが本物の自己肯定力です。</p>
<p>自己肯定感は「結果」ではなく「存在」に宿ります。試験に落ちた、仕事で失敗した、誰かに否定された――「それでも自分は存在しているし、ここにいる」という感覚。これこそが揺るがない安心感を生む源なのです。</p>
<h2>自己肯定感は「才能」ではなく「技術」</h2>
<p>自己肯定感は、努力で身につけられる「技術」です。</p>
<p>自転車に乗れるようになることが技であるように、一度身につけてしまえば一生もの。</p>
<p>ポイントは、自分の中に「誰にも傷つけられない中心」を持つことです。これが、最も強い心の技術です。</p>
<p>評価や査定が飛び交う今の社会では、才能や成果で人を判断しがちです。けれども、自分の「存在」そのものを受け入れられれば、誰にも左右されない「自分の軸」が育ちます。そうしてはじめて、他人の目から自分を解放することができます。</p>
<h2>査定社会から距離をとるという選択</h2>
<p>今はまさに「査定社会」。SNSでの「いいね」やランキング、レビュー評価……私たちは常に誰かからの点数を気にしながら生きています。しかし、それはあなたの“存在”を評価しているわけではなく、ただの“行動の結果”の評価に過ぎません。</p>
<p>だからこそ、自分の存在を無条件で受け入れる回路をつくることが大切です。私は、エゴサーチを一切しないと決めています。自分がどう思われているかより、「自分がどう思うか」を大事にしたいからです。他人に評価されない自分こそが、本当の自分。その自分に向き合うことで、ようやく人生の主導権を取り戻せるのです。</p>
<h2>「本当の自分」は見つけるものではなく、認めるもの</h2>
<p>新しい哲学の考え方では、本当の自分なんていない、つまり「本当の」なんていうものはないということになっていて、確かにそうなのかもしれないと思うこともあります。</p>
<p>本当の自分を求めてタマネギをむくみたいにむいていっても、中から本当の自分が出てくるわけがないという言い方は、一定の真理を含んでいるかもしれません。とはいえ、そのような考え方は現実社会においてはあまり役に立たないと思います。</p>
<p>本当の自分なんていないんだと言ったとしても、苦しいときに楽になるわけでもなければ、生活にプラスになるわけでもありません。</p>
<p>それよりも、自分の中に大切な自分がいて、それには確かな存在感があり、自分はここにいていいんだ、自分はこのようにして生きていていいんだということを自分自身で認めるということが思考の回路としては可能であり、自分の精神の安定につながります。</p>
<p>本当の自分があるかないかと言っても目の前の問題の解決にはならないので、本当の自分は揺るぎなくあるものとして考え、認めるという考え方です。</p>
<p>「誰も本当の私をわかってくれない」という思いは、少々幼い感じがします。それは他人に期待しすぎです。</p>
<h2>“ 誰にも壊されない場所”を自分の中につくる</h2>
<p>全然傷つかない自己、黄金の自己、ダイヤモンドのような自己を持つことができると、安心していろいろなことができるようになります。たとえば子どもがまずいことをしでかしてしまっても、それでも子どもを愛し続ける母親という存在はイメージできるでしょう。</p>
<p>岩崎宏美さんの『聖母（マドンナ）たちのララバイ』（作詞・山川啓介）の歌詞のように、何があってもいつでもずっと自分を見守っているという存在に、自分がなるということです。</p>
<p>そのような思考の回路をつくって、ダイヤモンドのような自分がここに存在するとなれば、ほかの人は一切そこに触れることができないものになります。</p>
<h2>“ 存在していい”という感覚が、成長を支えてくれる</h2>
<p>植物を見て、そのようなことを感じることもあります。植物には、人間のような意識はありません。自己意識もないと思いますが、植物は自分の中の存在を肯定していると感じることが多々あります。ここに生まれてここで育っていっていいと自分に自信を持って育っている感じ、光を求めて育っていくという生命本来が持つ向上していく性質を感じるのです。</p>
<p>種から芽が出て、双葉になって成長してというように、そのように、成長していく性質というものが生命にはあります。その成長の動きというものが自己肯定感のように感じられるのです。</p>
<p>必ずしも能力的に成長し続けなければいけないということではないのですが、ここにいていいんだ、ここに存在していいんだという、誰に遠慮する必要もないんだという、安らかな自信というものを自らの中に持つという感覚は大切でしょう。</p>
<h4>著者プロフィール</h4>
<h4>齋藤 孝(さいとう・たかし)</h4>
<p>1960年、静岡県生まれ。明治大学文学部教授。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程等を経て、現職。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。『身体感覚を取り戻す』(NHK出版)で新潮学芸賞受賞。『声に出して読みたい日本語』(草思社)がシリーズ260万部のベストセラーになり日本語ブームをつくる。<br />
『本当の「心の強さ」ってなんだろう?』(誠文堂新光社)、『昭和歌謡界隈の歩き方』(白秋社)、『僕の推しキャラたちの名言･名セリフ』(合同出版)など著書多数。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導、フジテレビ「全力! 脱力タイムズ」、日本テレビ「ZIP!」など、TVコメンテーターとしても活躍中。</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>科学的研究に基づく「英語学習の攻略法」が大反響！『英語が日本語みたいに出てくる頭のつくり方』</title>
		<link>https://www.njg.co.jp/post-41308/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[WH]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 04 Apr 2025 08:00:50 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[仕事力を磨く]]></category>
		<category><![CDATA[教養を楽しむ]]></category>
		<category><![CDATA[勉強法]]></category>
		<category><![CDATA[学習法]]></category>
		<category><![CDATA[英語]]></category>
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					<description><![CDATA[「画期的な英語学習本」とSNSで話題沸騰 『英語が日本語みたいに出てくる頭のつくり方　第二言語習得論の専門家が教える「英語の正しい学習法」』（川﨑あゆみ著）が話題で…]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<h2>「画期的な英語学習本」とSNSで話題沸騰</h2>
<p><a target="_blank" href="https://www.njg.co.jp/book/9784534061614/" data-wpel-link="internal">『英語が日本語みたいに出てくる頭のつくり方　第二言語習得論の専門家が教える「英語の正しい学習法」』</a>（川﨑あゆみ著）が話題です。</p>
<p>3月7日の発売直後から、英語講師や学習者のXアカウントを中心に絶賛の投稿が相次ぎ、ネット・リアル書店を問わず完売店が続出しています。</p>
<p>そして、<strong>発売から10日で、3万部を突破</strong>しました。</p>
<h4>●ランキング1位、続出！</h4>
<ul>
	<li>Amazon　第1位<span style="font-size: 12px;">（語学3/10・英語リスニング3/10～17）</span></li>
	<li>紀伊國屋書店新宿本店　第1位<span style="font-size: 12px;">（語学3/9～15）</span></li>
	<li>丸善丸の内本店　第1位<span style="font-size: 12px;">（英会話・英語一般3/9～15）</span></li>
</ul>
<h4>●読者からの反響、続々！</h4>
<blockquote>
<p>まさに自分が 英語学習で知りたかったことが分かりやすく 述べられていて大変参考になりました。<br />
<span style="font-size: 12px;">（30代／女性／クリエイティブ系）</span></p>
</blockquote>
<blockquote>
<p>特に4章のHow to編。<br />
単語の量より「使えること」<br />
英語を話すには準備が9割<br />
話すには「書く力」を鍛える<br />
など英語を使う仕事に転職してから必死にもがいてきたこの2年間が言語化されていました。英語で挑戦したい人におすすめしたいです。<br />
<span style="font-size: 12px;">（40代／男性／宣伝・マーケティング・企画系）</span></p>
</blockquote>
<p style="text-align: right;"><span style="font-size: 12px;">いずれも読者アンケートより</span></p>
<p><img fetchpriority="high" decoding="async" class="size-large wp-image-41313 aligncenter" src="https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2025/03/f19b73e94e4977c9da5bc980363caf7c-1-570x298.jpg" alt="" width="570" height="298" srcset="https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2025/03/f19b73e94e4977c9da5bc980363caf7c-1-570x298.jpg 570w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2025/03/f19b73e94e4977c9da5bc980363caf7c-1-250x131.jpg 250w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2025/03/f19b73e94e4977c9da5bc980363caf7c-1-768x402.jpg 768w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2025/03/f19b73e94e4977c9da5bc980363caf7c-1-110x58.jpg 110w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2025/03/f19b73e94e4977c9da5bc980363caf7c-1-180x94.jpg 180w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2025/03/f19b73e94e4977c9da5bc980363caf7c-1.jpg 1280w" sizes="(max-width: 570px) 100vw, 570px" /></p>
<h2>ほとんどの日本人が知らない「英語の正しい学び方」──本書の特徴</h2>
<h4>●役に立たなかった「学校英語」</h4>
<p>本書は、著者が15年以上にわたり研究し続けた<strong>「科学的根拠に基づく最短＆最適の英語学習法」</strong>をまとめた一冊です。</p>
<p>現在は英語講師として活躍する著者は、中学時代に英語に魅了され、アメリカの大学に進学しました。しかし、そこで大きな挫折を味わいます。学校の授業で身につけたはずの英語が、<strong>実際のコミュニケーションではまったく役に立たなかった</strong>のです。</p>
<p>自身の英語力の限界に打ちのめされながらも「英語で伝える」ことをあきらめず、専攻していたコミュニケーション学を活かして学び続けるうちに著者が出会ったのが、<strong>「第二言語習得論」</strong>という学問でした。</p>
<h4>●科学的に解明されている言語習得のメカニズム</h4>
<p>第二言語習得論とは、母語ではない第二言語の習得プロセスを科学的に探究する学問です。言語学や心理学、教育学、脳科学、コミュニケーション学など、さまざまな分野の知見を基に発展し、現在世界中で盛んに研究が行われています。</p>
<p>この理論と、関連する膨大な研究をベースに、さらに著者自身の10年以上の指導経験を加味して、<strong>日本人にとってもっとも効果的、効率的といえる英語の学び方を解説した</strong>のが本書、『英語が日本語みたいに出てくる頭のつくり方』です。</p>
<h4>●英語を使いこなす「回路」をつくる</h4>
<p>英語を習得することは英語の知識をただ増やすことではなく、<strong>英語を英語のまま理解し使いこなす「回路」をつくること</strong>です。第二言語習得論では、言語を学ぶ過程で学習者が独自の言語体系を形成することを「中間言語」と呼びます。</p>
<p>本書では、この「中間言語」をより親しみやすく「じぶん英語」と名付け、その回路を育てるための具体的な方法を解説します。</p>

<figure id="attachment_41355" aria-describedby="caption-attachment-41355" style="width: 570px" class="wp-caption alignnone"><img decoding="async" class="size-large wp-image-41355" src="https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2025/04/0ba89ddbfb04c4ed559d12f37a4fcbe2-570x229.jpg" alt="" width="570" height="229" srcset="https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2025/04/0ba89ddbfb04c4ed559d12f37a4fcbe2-570x229.jpg 570w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2025/04/0ba89ddbfb04c4ed559d12f37a4fcbe2-250x101.jpg 250w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2025/04/0ba89ddbfb04c4ed559d12f37a4fcbe2-110x44.jpg 110w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2025/04/0ba89ddbfb04c4ed559d12f37a4fcbe2-180x72.jpg 180w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2025/04/0ba89ddbfb04c4ed559d12f37a4fcbe2.jpg 629w" sizes="(max-width: 570px) 100vw, 570px" /><figcaption id="caption-attachment-41355" class="wp-caption-text">25ページより</figcaption></figure>

<h4>●英語習得の最短ルート</h4>
<p>私たちがよく知る英語学習法には、科学的根拠のないものが多くあります。以下は、著者が<strong>「英語学習に関する迷信」</strong>と呼ぶものの一部です。身に覚えがありませんか？</p>
<blockquote>
<p>・英単語は、単語帳で暗記すべき<br />
・出会った単語はすべて覚えるべき<br />
・言いたいことを英語にできないのは、単語量が足りないから<br />
・英語のやりなおしは、まず分厚い文法書を1冊終わらせるのが大切<br />
・難しい英文を読めば、そのレベルの英語力が身につく……<br />
（23ページより抜粋）</p>
</blockquote>
<p>英語に悩んでいる人の多くは、このような誤った学習法に時間を費やしています。</p>
<p>著者によれば、<strong>英語学習のスタート地点は第二言語習得論に基づいた「英語の正しい学び方を理解すること」</strong>です。この「真実」を知ることで英語力は劇的にアップします。</p>
<p>また英語学習は、インプット学習とアウトプット学習をバランスよく繰り返し、実践していくことが習得の早道になります。それぞれのメカニズムと学習ポイントを丁寧に解説します。</p>
<p>さらに実践編として、じぶんのレベルと生活スタイルに合わせた具体的な学習法を示します。</p>

<figure id="attachment_41356" aria-describedby="caption-attachment-41356" style="width: 544px" class="wp-caption alignnone"><img decoding="async" class="size-full wp-image-41356" src="https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2025/04/fde481b8681b8a60b0ba5a46662c4bc8.jpg" alt="" width="544" height="771" srcset="https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2025/04/fde481b8681b8a60b0ba5a46662c4bc8.jpg 544w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2025/04/fde481b8681b8a60b0ba5a46662c4bc8-250x354.jpg 250w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2025/04/fde481b8681b8a60b0ba5a46662c4bc8-110x156.jpg 110w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2025/04/fde481b8681b8a60b0ba5a46662c4bc8-155x220.jpg 155w" sizes="(max-width: 544px) 100vw, 544px" /><figcaption id="caption-attachment-41356" class="wp-caption-text">61ページより</figcaption></figure> <figure id="attachment_41357" aria-describedby="caption-attachment-41357" style="width: 541px" class="wp-caption alignnone"><img decoding="async" class="size-full wp-image-41357" src="https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2025/04/8a4cbbcb1cfd50fea85068ee1577edde.jpg" alt="" width="541" height="769" srcset="https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2025/04/8a4cbbcb1cfd50fea85068ee1577edde.jpg 541w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2025/04/8a4cbbcb1cfd50fea85068ee1577edde-250x355.jpg 250w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2025/04/8a4cbbcb1cfd50fea85068ee1577edde-110x156.jpg 110w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2025/04/8a4cbbcb1cfd50fea85068ee1577edde-155x220.jpg 155w" sizes="(max-width: 541px) 100vw, 541px" /><figcaption id="caption-attachment-41357" class="wp-caption-text">62ページより</figcaption></figure>

<h2>本書の構成</h2>
<p>本書は、「理論編」「How to編」「実践編」の3部構成です。</p>
<p><strong>第1章　理論編</strong><br />
勉強しても、英語ができないのはどうして？<br />
<strong>第2章　理論編</strong><br />
「英語の正しい学び方」ってどんなもの？<br />
<strong>第3章　How to編</strong><br />
インプットの「正しい学び方」(読む・聞く)<br />
<strong>第4章　How to編</strong><br />
アウトプットの「正しい学び方」(書く・話す)<br />
<strong>第5章　実践編</strong><br />
「じぶん英語」を育てる「英語の正しい学び方」を実践しよう</p>
<p>※目次の詳細は<a target="_blank" href="https://www.amazon.co.jp//dp/4534061617/" data-wpel-link="external" rel="external noopener noreferrer" class="wpel-icon-right">こちら<span class="wpel-icon wpel-image wpel-icon-4"></span></a></p>
<h2>著者について</h2>
<h4>川﨑あゆみ（かわさき あゆみ）</h4>
<p><img decoding="async" class="wp-image-41315 size-medium alignright" src="https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2025/03/0a1908e92e831457a20b1af1185b6c59-250x375.jpg" alt="著者近影" width="250" height="375" srcset="https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2025/03/0a1908e92e831457a20b1af1185b6c59-250x375.jpg 250w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2025/03/0a1908e92e831457a20b1af1185b6c59-107x160.jpg 107w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2025/03/0a1908e92e831457a20b1af1185b6c59-146x220.jpg 146w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2025/03/0a1908e92e831457a20b1af1185b6c59.jpg 570w" sizes="(max-width: 250px) 100vw, 250px" /></p>
<p>最速英語習得の専門家・株式会社グロバリ代表。英語講師経験10年以上。「第二言語習得論」と「コミュニケーション学」を融合した独自メソッドで、のべ5000人以上を指導。</p>
<p>18歳でアメリカに留学するも、英会話力ゼロで絶望。この体験をもとに日本人が効率よく英語を習得する方法を追求する。TESOL（英語教授法）修士号取得。留学先の大学では、卒業まで4年かかるカリキュラムをわずか2年半かつ準首席の成績にて卒業。JICA関連の企業に就職し、英語教育と国際業務の現場を経験。その後、独立。</p>
<p>「英語力も人生も揺るぎないものに」をミッションに、英語スクール運営や短大・企業での英語講師、海外の政府関係者の通訳、英語講師の養成講座の主宰など幅広く活躍している。二女の母。</p>
<h4><span style="color: #333399;">●著者からのメッセージ（「おわりに」より）</span></h4>
<p><span style="color: #333399;"><span style="font-size: 14px;">「英語力に悩むあなたに、どうしても届けたい1冊」として、本書を書きました。 英語が話せずに泣いていた私や泣きそうな顔でご相談に来る受講生が知りたかったことを、できるだけ再現性高くまとめました。　<br />
</span><span style="font-size: 14px;">　科学的に裏付けられた学び方は、あなたの人生を確実に変えてくれます。これは魔法ではありません。科学的に証明された原理原則です。</span></span></p>
<p>さあ、もう英語学習の迷子になることはありません。科学的根拠と研究に基づいた「英語の正しい学び方」で、皆さんそれぞれの「目標への最短ルート」を見つけましょう！</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>AIは中小企業にこそ強力な武器となる</title>
		<link>https://www.njg.co.jp/post-41171/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[WH]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 14 Feb 2025 08:00:14 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[科学・技術を学ぶ]]></category>
		<category><![CDATA[AI]]></category>
		<category><![CDATA[DX]]></category>
		<category><![CDATA[生成AI]]></category>
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					<description><![CDATA[「デジタル化すらできていないのに、うちのような中小企業にAIなんて無理」と思い込んでいませんか。ソニーのトップエンジニアにしてテクノロジーエバンジェリストの豊島顕氏…]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>「デジタル化すらできていないのに、うちのような中小企業にAIなんて無理」と思い込んでいませんか。ソニーのトップエンジニアにしてテクノロジーエバンジェリストの豊島顕氏いわく<strong>「AI時代には小回りの利く中堅・中小企業にこそ大きなチャンスが来る」</strong>。豊島氏の著書<a target="_blank" href="https://www.njg.co.jp/book/9784534061676/" rel="noopener" data-wpel-link="internal">『ソニーのトップエンジニアが教える　中堅・中小企業のためのAI導入・活用の教科書』</a>から、「はじめに」を公開します。</p>
<h2>AI によって企業規模による格差はなくなる</h2>
<p>私の所属するソニーフィナンシャルグループのソニー生命保険株式会社には、ライフプランナーという生命保険・金融のプロフェッショナルがいます。ITのバーチャルな世界、そしてプログラム言語で日々対話している私にとって、彼ら彼女らは現実社会に連れ出してくれるかけがえのない存在でもあります。</p>
<p>日々、ライフプランナーと会話を重ねるなかで、顧客である中堅・中小企業の経営者やそこで働いている社員の多くが、「AI」との向き合い方に対して不安を抱いていることを知りました。</p>
<p>AIとは、Artificial Intelligence（人工知能）の略です。コンピュータがデータをもとに学習（パターンや規則性を抽出）し、推論や判断を行なうなど人間の知的能力を模倣する技術を意味します。</p>
<p>詳しくは本文で触れますが、コンピュータの世界では長年、機械学習や自然言語処理などの研究が進み、予測分析や画像・音声認識などの分野では実用化もされてきました。そして、ついに2023年にChatGPTが広まると、その自然な対話能力や高度な文章生成能力が注目を集め、マスメディアはこぞって「人間を超える」と煽り、そこから極端にAIの話題に触れることが増えた気がします。</p>
<p>そこで私には「AI時代は中堅・中小企業にとって大いなる追い風ではないか」という強い想いが湧き上がってきたのです。</p>
<p>私は研究者ではなく、現場叩き上げのエンジニアです。AI・DXという言葉が流行する前から、ITの現場で活動し、ときには自ら開発を行ない、ときにはアドバイザーとして経営者を支えるなど、さまざまな立場でテクノロジーと向き合ってきました。</p>
<p>そんな私にとって、大企業の安定感はAI時代にはデメリットになるのではないかと感じる場面が増えてきました。いろいろなプロジェクトを通じて、「小回りの利く会社であればうまくいくのに」と思うことが増えてきたからです。</p>
<p>AI導入は従来のシステム開発とは異なり、試行錯誤を行ないながら前進していきます。大企業というのは大きな船ですから、度重なる会議や厳重な決裁・承認プロセスがつきものですが、それらは方向転換の妨げになり、目の前にある障害をクリアするのにも一苦労です。一方、小型船であれば、敏感に海面の状態を感じ取り、スピーディに動くことができるのです。</p>
<p>実際に私の経験からしても、AI導入のインパクトは大企業に軍配が上がるものの、最先端のAIを導入し、いち早く目的地に到達できるのは小回りの利く組織だと感じています。だとすれば、これからのAI時代には、むしろ中堅・中小企業のほうにチャンスが広がっているように思うのです。</p>
<p>その事実をわかりやすく伝え、AIのポジティブな側面に気づいてもらいたい。いまやDXの中心地となったAIをよく知ることができれば、きっとこのムーブメントを前向きに捉え、将来を見据えて明るく働けるはずです。</p>
<p>私は自分の職業を問われたとき、エンジニアではなく、「テクノロジーエバンジェリスト」と答えます。伝道師という意味で使われる言葉ですが、AIの本当の価値を伝えることで、世の中を前に進めたい、そして、働く人が元気になれば日本は元気になる、という思いで日々の仕事にあたっています。</p>
<p>AIがあまりにもセンセーショナルに取り上げられ始めたためか、その有効性や経済的な価値に懐疑的な意見も出ているようですが、近い将来、世界中の誰もがAIを使う時代が必ずきます。</p>
<p>現在でも大企業ではすでに業務の効率化だけでなく、新たなビジネス機会の創出に向けてAIが活用されていますが、今後、それは大企業だけの話にとどまらなくなるでしょう。AIの導入コストが劇的に下がっていくなかで、企業規模によるAI格差はなくなり、社員一人ひとりの能力がAIによって何倍にも拡張されていく未来が容易に想像できます。まさにAIは中堅・中小企業にとっての力強いパートナーになるのです。</p>

<figure id="attachment_41177" aria-describedby="caption-attachment-41177" style="width: 570px" class="wp-caption aligncenter"><img decoding="async" class="wp-image-41177 size-large" src="https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2025/02/37e1544ab9693bbbc8d8addf9caa03ce-570x231.jpg" alt="『中堅・中小企業のためのAI導入・活用の教科書』章立て" width="570" height="231" srcset="https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2025/02/37e1544ab9693bbbc8d8addf9caa03ce-570x231.jpg 570w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2025/02/37e1544ab9693bbbc8d8addf9caa03ce-250x101.jpg 250w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2025/02/37e1544ab9693bbbc8d8addf9caa03ce-110x45.jpg 110w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2025/02/37e1544ab9693bbbc8d8addf9caa03ce-180x73.jpg 180w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2025/02/37e1544ab9693bbbc8d8addf9caa03ce.jpg 624w" sizes="(max-width: 570px) 100vw, 570px" /><figcaption id="caption-attachment-41177" class="wp-caption-text">『中堅・中小企業のためのAI導入・活用の教科書』章立て</figcaption></figure>

<h2>AIはDX のメインエンジン</h2>
<p>現在、ビジネスの現場でパソコンは欠かせないものとなっています。1980年代後半から1990年代にかけて、ワープロやパソコンが事務系の職場に導入され始め、2000年代に入るとインターネットの普及により、情報検索やメールでのコミュニケーションが日常化しました。</p>
<p>こうした業務効率化の流れは、かつて「IT化」と呼ばれ、近年では「DX（デジタルトランスフォーメーション）」といわれるようになって、かつてより広範なビジネス変革を促す概念へと発展しています。AIの導入・活用も、この流れの延長線上にあり、DXをさらに加速させる重要な要素として位置づけられています。</p>
<p>DXとは、企業がデジタル技術を活用して、業務プロセスを変革したり、新しいビジネスモデルを生み出したり、組織全体を継続的に進化させていく取り組みです。たんなるIT化とは一線を画します。このDXという大きな変革を旅路にたとえるならば、目的地にいち早く到達し、その歩みを加速させるための最も強力なエンジンがAIであることは間違いありません。AIを制するものが、DXを制するといっても過言ではない時代に突入しました。</p>
<p>ソフトバンクグループの創業者である孫正義氏は、「SoftBank World 2022」のスピーチのなかで、「いますぐDX・AI化を」と訴え、「AI革命こそがDXの行き着く先だ」と宣言しました。まさにその言葉どおり、DXからAX（AIトランスフォーメーション）へというのが時代の流れであり、多くの企業がいま、AI革命へと踏み出そうとしています。</p>
<p>これから企業のビジネス変革を語るうえで、AIを抜きにして話を進めることはむずかしいのです。たんにITシステムを導入し業務をデジタル化するだけでは十分ではありません。AIがこれらのシステムで生成された膨大なデータを処理し、そこから新たな価値を生み出すことで、真の変革がもたらされるのです。</p>
<p>本書では、従来から議論されているDXの要諦や基礎的な進め方については他書に譲り、AI活用、そしてAIトランスフォーメーションに焦点を当て、AIを活用したDXのポイントをわかりやすく解説していきます。とくに、近年注目を集める生成AIは、その高度な能力によって企業のDX手法を大きく変える可能性を秘めています。</p>
<p>こうした最新動向も踏まえ、中堅・中小企業がAI活用を成功させるための具体的な戦略や事例を紹介し、より効果的にその恩恵を受けるための道筋を提示します。</p>
<h2>「 うちの会社にAIは無理」という人にこそ読んでほしい</h2>
<p>「うちの会社はAIなんてまだ無理」、「デジタル化すらできていないから遠い話」と思っている方は多いことでしょう。しかし、そのような方にこそぜひとも本書を読んでほしいのです。</p>
<p>なぜなら、いままさに、AIは思っているよりもずっと身近で、誰でも活用できる道具になっているからです。また、AI導入を目指すことにより、社内にデータを使った判断や意思決定を行なう文化が自然と醸成され、DX が進んでいくことは間違いないからです。</p>
<p>本書はAIの初学者に向けて書いた本です。なるべく丁寧に、かつ専門用語を控えめに、あなたのそばで語りかけるように書き下ろしました。また、進化が激しいAI分野にあっても長く本書を手元に置いていただけるように。私の現場体験から抽出したナレッジふんだんに盛り込みつつ、なるべくその核となる部分に注目しているところが特長です。私がAIの講義やセミナーに登壇した後に、「初めてAIを理解できました」と感謝のコメントをいただくと、この仕事をやっていて良かったと心から感じることができます。</p>
<p>もし本書を読んで、初学者の方が少しでもAIに対する理解を深めていただけるのであれば著者冥利に尽きます。さらに、本書をきっかけにAIの活用・導入へのはじめの一歩を踏み出していただけるのであれば望外の喜びです。</p>
<p>一方、AIの導入経験が豊富で、すでに基礎知識をお持ちの方には少し物足りない内容かもしれません。ましてや、研究者やエンジニア向けの本ではありません。AIのテクニカルな開発・実装方法やアカデミックなアプローチをお求めの方には、もっと良い専門書は世の中にたくさんあります。私自身も素晴らしい書籍にこれまで何度も助けられてきましたので、そうした書籍をお読みいただければと思います。</p>
<p>また、昨今話題のChatGPTの使い方や、明日から使えるノウハウにフォーカスを当てた本ではないこともあわせてお伝えしておきます。</p>
<h4>著者プロフィール</h4>
<h4><span id="lbl06">豊島 顕（とよしま　あきら）</span></h4>
<p>ソニーフィナンシャルグループ株式会社　テクノロジーセンター　ゼネラルマネジャー<br />
Corporate Distinguished Engineer<br />
東京理科大学大学院理工学研究科修士課程を修了後、IT企業等を経てソニーライフ・エイゴン生命保険株式会社（現ソニー生命保険株式会社）に入社。その後、ソニーフィナンシャルグループ株式会社にて先端技術の研究開発をリード。現在はソニーグループのトップエンジニアに与えられる称号「Corporate Distinguished Engineer」に任命され、ソニーの技術の顔として活動中。</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>【「はじめに」公開】ネットや他人に流されない「判断基準」のつくり方</title>
		<link>https://www.njg.co.jp/post-41031/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[haradamaho]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 16 Jan 2025 07:00:08 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[お金のことがわかる]]></category>
		<category><![CDATA[未分類]]></category>
		<category><![CDATA[知識・教養を身につける]]></category>
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					<description><![CDATA[普段、自分が何にお金を払っているのかを意識していますか？　現金を持たずとも買い物ができるようになり、気がつくと使いすぎてしまっていることが増えているのではないでしょ…]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>普段、自分が何にお金を払っているのかを意識していますか？　現金を持たずとも買い物ができるようになり、気がつくと使いすぎてしまっていることが増えているのではないでしょうか。今回は、自分にとって本当に価値のあるものにお金を使うために、「価値判断基準」をつくる方法を紹介する<a target="_blank" href="https://www.amazon.co.jp/dp/4534061595" data-wpel-link="external" rel="external noopener noreferrer" class="wpel-icon-right">『教養としてのお金の使い方』<span class="wpel-icon wpel-image wpel-icon-4"></span></a>（午堂 登紀雄）から、「はじめに」を抜粋して公開します。</p>
<h2>はじめに</h2>
<p>私たちを取り巻く経済・金融の環境はものすごいスピードで変化しています。たとえばクレジットカードはもとより電子マネー、QRコード決済などの普及によって、物理的な現金を扱う機会が減っています。</p>
<p>するとお金は目に見えない単なる数字・記号となり、自分は何にお金を使うべきか、どんな価値にお金を払っているのかを、あまり考えずに気軽に支出してしまう状況が生まれやすくなります。</p>
<p>一方で企業はあの手この手で私たちに消費させようとします。たとえばワンクリックで瞬時に買い物ができる、一度見た商品やその類似の商品が洗脳かと思うほど何度もパソコンやスマホの画面上に表示される、サブスクリプションで割安に見せられる、「もうすぐ売り切れ！」「あと〇〇個！」などと焦らせるなど、執拗とも思えるマーケティングに日常的にさらされます。</p>
<p>さらにはSNSが浸透してくると、口コミやレビューなどといった他人の意見を参考に消費を決める頻度が増えます。自分の価値判断基準を信じるのではなく、「他人がいいと言うから」という理由で、自分が何に支出すべきかという判断を他人に委ねてしまう。</p>
<p>あるいはキラキラした誰かの投稿を見てうらやましく感じ、自分も友人知人にウケたいと「映え」のためだけに高額な消費をすることもあります。</p>
<p>その結果、本当はもっと有効なお金の使い道があったのに、その余裕がなくなってしまうかもしれない。</p>
<p>周囲のみんなは素敵なレストランで外食できるのに、それができない自分は貧乏なんだと絶望してしまうかもしれない。</p>
<p>そんな生き方は誰も望んでいないと思います。</p>
<p>そこで本書では「教養としてのお金の使い方」を提唱しています。</p>
<p>一般的に言われる教養とは、社会生活を営むうえで必要な文化に対する広い知的基盤や心の豊かさを指しますが、「教養としてのお金の使い方」とは「自分の人生を豊かにするお金の使い方」です。</p>
<p>前書『頭のいいお金の使い方』（日本実業出版社）でも述べたとおり、私たちはお金を使いながら人生を形成しています。</p>
<p>お金はほとんどの問題を解決できる万能ツールですが、同じ包丁でも人が喜ぶ料理をつくれる一方、誰かを傷つけることもあるように、使い方によっては「生き金」になることも「死に金」になることもあります。</p>
<p>そこでいかに死に金を減らし、生き金となるお金の使い方を実践するかを学ぶことで、豊かな人生にしようというのが前書のテーマでした。</p>
<p>本書はそこからもう一歩踏み込んで、「読者の価値判断基準を揺さぶる」試みをしています。</p>
<p>というのも、「自分の考えと異なる主義主張に触れたとき、自分の価値判断基準を見直す契機になる」からです。</p>
<p>たとえば大学教育などでよく聞く一般教養は「リベラルアーツ」とも呼ばれ、これは「自由への技法」つまりさまざまな束縛から解放され自由に生きるための技術でもあります。</p>
<p>固定観念や先入観などにとらわれると、自由な発想や物事の深い理解、あるいは応用ができなくなるためです。</p>
<p>そこで本書でも「自分の思考の枠を超え、お金を使うことで認識できる世界を広げていく」材料の提供に注力しました。</p>
<p>本書はあくまで私個人の考えをベースに論じていますが、そのなかには「それは違うんじゃないの？」「自分はそうは思わない」というものも出てくると思います。</p>
<p>すると、自分の主義主張の弱さを埋めようと考えたり、全部は賛同できなくても部分でもいいと感じる考えを取り込んだり、別のもっとよい第三の方法を編み出したりなど、自分の思考の枠を超えるチャンスでもあるのです。</p>
<p>そうやって獲得した教養は、より戦略的なお金の使い方を考える土台になります。</p>
<p>「戦略的」とは、自分の目的を達成するための最短かつ合理的な方法論のことですが、これを自分の力だけで考え実践できるならば、どんな時代環境でも有利に快適に生き抜くことができるでしょう。</p>
<p>円安、インフレ、金利上昇など、個人を取り巻く経済環境は悪化しているようにも思えますが、「ピンチはチャンス」とも言われるように、視点を変えれば機会を創出しやすい環境でもあります。</p>
<p>本書ではそのヒントを多数紹介していますので、ぜひ「教養としてのお金の使い方」を身につけ、自分の人生を有利に展開するきっかけになれば、著者としてうれしく思います。</p>
<hr />
<p><strong>午堂登紀雄</strong> (ごどう ときお) <br />
1971年岡山県生まれ。中央大学経済学部卒。米国公認会計士。大学卒業後、東京都内の会計事務所にて企業の税務・会計支援業務に従事。大手流通企業のマーケティング部門を経て、世界的な戦略系経営コンサルティングファームであるアーサー・D・リトル で経営コンサルタントとして活躍。2006年、株式会社プレミアム・インベストメント&amp;パートナーズを設立。現在は個人で不動産投資コンサルティングを手がける一方、投資家、著述家、講演家としても活躍。『捨てるべき40の「悪い」習慣』『「いい人」をやめれば人生はうまくいく』『孤独をたのしむ力』(いずれも日本実業出版社)、『33歳で資産3億つくった僕が43歳であえて貯金ゼロにした理由』(日本経済新聞出版社)などベストセラー著書多数。</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>【はじめに公開】アートって実は｢型｣があるんです</title>
		<link>https://www.njg.co.jp/post-40943/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[Ｙ]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 20 Dec 2024 07:00:11 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[知識・教養を身につける]]></category>
		<category><![CDATA[ART]]></category>
		<category><![CDATA[STEAM教育]]></category>
		<category><![CDATA[アート]]></category>
		<category><![CDATA[カルチャー]]></category>
		<category><![CDATA[思考]]></category>
		<category><![CDATA[教養]]></category>
		<category><![CDATA[美術]]></category>
		<category><![CDATA[趣味]]></category>
		<category><![CDATA[鑑賞]]></category>
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					<description><![CDATA[ユニークだけど何を表現したいのかわからない……自由奔放な作風から苦手意識をもたれがちな現代アート。そのイメージが一新し、「見る目が変わった！」「美術館に行きたくなっ…]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div>
<p>ユニークだけど何を表現したいのかわからない……自由奔放な作風から苦手意識をもたれがちな現代アート。そのイメージが一新し、「見る目が変わった！」「美術館に行きたくなった！」と話題の書籍『<span style="color: #993366;"><a target="_blank" style="color: #993366;" href="https://www.njg.co.jp/book/9784534061256/" rel="noopener noreferrer nofollow" data-wpel-link="internal"><strong>現代アートがよくわからないので楽しみ方を教えてください</strong></a></span>』（鈴木博文／美術解説するぞー）の「はじめに」を一部抜粋して公開します！</p>
</div>
<h2>どうしてアートを解説するのか</h2>
<p id="bda95e62-f07c-4a8d-bdd4-79d59d1651bd">はじめまして！　「美術解説するぞー」こと鈴木博文と申します。私は現在、主に2つの活動を行っています。</p>
<p>一つは、アートの制作を楽しんでいただく活動です。「× art｜かけるアート」と名付けたスペースで、初心者の方でも気軽に作品制作を楽しめるセッションを開催しています。平たく言うと「大人向けの美術教室」ですが、セッションごとに美術にまつわる講義も併せて楽しんでいただくことで、制作と鑑賞の掛け合わせを味わっていただいています。<br />
<br />
もう一つは、「美術解説するぞー」というSNSアカウントを通じた、美術解説活動です。こちらでは、話題の展覧会や歴史的な名作について、その見どころを美術史や時代背景の観点から解説しています。<br />
<br />
この美術解説活動はまだ4年ほどで、以前は9年間、公立中学校の美術教員をしていました。大規模校だったこともあり、これまでおよそ5000名の生徒を受け持ったことになります。また、県内の美術教育研究にも関わって、様々な学校の美術の授業実践や生徒の反応を見てきました。<br />
<br />
これまでのキャリアは決して華々しいものではないですが、たくさんの子どもたちと関わる中で、「美術の醍醐味を初心者にわかりやすく伝えること」には少し自信が持てた気がしています。<br />
<br />
そして、アートは子どもたちが楽しむ前に、まずは大人が楽しんだ方がいいのではないかと強く感じ、2022年に退職、独立をしました。</p>
<h2>大人にもアートを楽しんでほしい</h2>
<p id="f2c6879c-7052-4373-9d37-b60695425855">なぜそう感じたのか。それは<strong>大人がアートを楽しんでいなければ、結局子どもにもその楽しさが伝わりづらいから</strong>です。たとえ目の前の生徒が美術の授業そのものは楽しんでくれていても、家に帰ると「親に作品を捨てられた」なんてこともありました。<br />
<br />
ほかにも「美術は受験には使わないので、宿題を出さないでほしい」「美術は役に立たないし、食べていけないからねえ」といった悲しいご意見もたくさんいただいてきました。<br />
<br />
10年の美術教育現場での経験に加えて、4年間のSNSでの美術解説の発信を通じて、改めて「アートは一部の天才のみが携わる崇高なもの」「浮世離れしていて、自分の生活には直接関係のないもの」と思っている方がまだまだ多いと感じています。</p>
<p id="20714fb2-e80d-4684-93e2-f23707569468">あるいは、<strong>「興味はあるけれども、まだ素晴らしさに実感を持つことができていない」</strong>という方も多いのではないでしょうか？</p>

<figure id="attachment_40944" aria-describedby="caption-attachment-40944" style="width: 570px" class="wp-caption aligncenter"><img decoding="async" class="wp-image-40944 size-large" src="https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2024/12/0d938677fe410c7b973a1fca51b312c4-570x277.jpg" alt="" width="570" height="277" srcset="https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2024/12/0d938677fe410c7b973a1fca51b312c4-570x277.jpg 570w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2024/12/0d938677fe410c7b973a1fca51b312c4-250x122.jpg 250w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2024/12/0d938677fe410c7b973a1fca51b312c4-768x373.jpg 768w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2024/12/0d938677fe410c7b973a1fca51b312c4-110x53.jpg 110w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2024/12/0d938677fe410c7b973a1fca51b312c4-180x88.jpg 180w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2024/12/0d938677fe410c7b973a1fca51b312c4.jpg 1156w" sizes="(max-width: 570px) 100vw, 570px" /><figcaption id="caption-attachment-40944" class="wp-caption-text">アート鑑賞を通じて得られる新しい感覚</figcaption></figure>

<h2 id="fd122068-e5c7-49f7-a608-09e91efad3a3" tabindex="-1">アートは造形を使った一つの表現方法</h2>
<p id="54968c2f-21f2-4203-aa63-8ac913e29706">独立してからは、ありがたいことにいくつかの企業にお声掛けをいただき、これまで何度かアート鑑賞についての講演をさせていただいたり、取材をお受けしたりしました。そこでいただいた感想を一部紹介させてください。</p>
<hr />
<p id="34e17af9-8fe1-47dd-bdd2-26cc601f7dee"><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/16.0.1/72x72/1f464.png" alt="👤" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />「歴史のお勉強というより、<strong>考え方や視点を知ることが大切で楽しいこと</strong>がわかった！」<br />
<img src="https://s.w.org/images/core/emoji/16.0.1/72x72/1f464.png" alt="👤" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />「切り口がとてもわかりやすく、初心者でも頭に入りやすいと思いました」<br />
<img src="https://s.w.org/images/core/emoji/16.0.1/72x72/1f464.png" alt="👤" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />「小難しい学術書のような内容ではなく、まさに先生が生徒さんに興味を持ってもらえるよう、飽きさせないような語り口調や参加性が、聴講者としてはうれしい」「ところどころに身近なたとえを交えてくださるので、『そういうことか！』と腑に落ちる場面が多くありました！」<br />
<img src="https://s.w.org/images/core/emoji/16.0.1/72x72/1f464.png" alt="👤" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" />「美術の思考体系を知ってすごく身近に感じるだけでなく、ビジネスにおいても置き換えることができると思いました」</p>
<p id="17b261c1-8ff5-4924-84db-46f98f0a6731">私が講演や取材でお伝えしているのは、これまでの美術教育の実践や研究で培ってきた知識やノウハウを大人向けにアレンジしたものですが、とても好評をいただいてありがたかったです。同時に、<strong>「大人こそアートには興味はあるが、それを知る術を知らなくて困っているのではないか」</strong>という思いがより強くなりました。</p>
<p id="d3ce2f80-24a6-497d-ac3d-974b7ece47b5">「アートは自由だ！　ありのままに感じてみよう！」という楽しみ方ももちろんいいですが、手話やダンス、音楽、文字のように、アートは「造形を使った一つの表現方法」と捉えると、もう少し身近に感じていただけるのではないかと思います。アートは、<strong>手当たり次第めちゃくちゃにやっているわけではなく、それなりに「型」に則って表現されている</strong>のです。</p>

<figure id="attachment_40947" aria-describedby="caption-attachment-40947" style="width: 570px" class="wp-caption aligncenter"><img decoding="async" class="wp-image-40947 size-large" src="https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2024/12/PW2-570x275.jpg" alt="" width="570" height="275" srcset="https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2024/12/PW2-570x275.jpg 570w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2024/12/PW2-250x121.jpg 250w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2024/12/PW2-768x371.jpg 768w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2024/12/PW2-1536x742.jpg 1536w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2024/12/PW2-110x53.jpg 110w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2024/12/PW2-180x87.jpg 180w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2024/12/PW2.jpg 1734w" sizes="(max-width: 570px) 100vw, 570px" /><figcaption id="caption-attachment-40947" class="wp-caption-text">美術館に行って今すぐ試したくなる</figcaption></figure>

<h2 id="fd122068-e5c7-49f7-a608-09e91efad3a3" tabindex="-1">｢型｣があるからこそ自由が生まれる</h2>
<p id="ccdeb168-1f02-410f-95d2-5fff63b541f6">「アートを型にはめるなんてありえない！」<br />
「自由であることこそがアートの魅力では？」</p>
<p id="01e502a5-9944-4489-843c-d799b36cc61e">そう思われる方もいるかもしれません。少し別の話をします。<br />
<br />
古今和歌集をご存じでしょうか？　天皇の命により紀貫之（きのつらゆき）らが編集した、様々な身分の人が季節や生活の中の感動を詠んだ歌を集めたものです。</p>
<p id="0600fcd8-5613-4966-8b73-3e6ba9c0ed1f">この時、<strong>紀貫之は和歌の様々な「型」を整えました</strong>。「四季に合わせた季語を用いること」「掛詞（かけことば）を使用すること（同じ発音の１語に２つ以上の意味を持たせる修辞技法）」などがそれにあたります。つまり、歌を詠む上での最低限の統一ルールを整備したのです。（※）<br />
<br />
（ちなみに「梅に鶯（うぐいす）」「春は桜」「秋は紅葉」など日本人の四季に対する美意識を確立したのも、この古今和歌集が根底にあると言われています）</p>
<p id="7457748f-96ac-43ab-aae4-c053fb413cdf">それまであまりにも<strong>「自由」であり過ぎたがために衰退していた</strong>和歌の文化でしたが、わかりやすいルールを整備することで、<strong>専門家ではない人々も関わりやすくなり</strong>ました。その結果、貴族たちの間で頻繁に和歌を詠む会が開かれるようになり、さらには一般人にもその文化が広まり流行したそうです。<br />
<br />
やがて、31文字という字数の定型をあえて崩した「字余り」や「字足らず」などの、より自由な表現も生まれました。つまり、<strong>「型」があることで、わかりやすく扱いやすい基準が生まれ、より自由な表現が生まれた</strong>のです。</p>
<h2 id="e7fe36df-a1eb-4da7-a58a-0386d5c8dfe0" tabindex="-1">もしもアートにも「型」があったら？</h2>
<p id="3f412ecc-3f9c-41f0-a5c6-1fdf91814f46">今日のアート鑑賞も、ルールが整備される前の和歌のような、手放しの自由の状態になってはいないでしょうか？</p>
<p id="bcabccfb-33ca-4a3e-aa3a-070e4175cf61">　<strong>「型」も「秩序」も何もない状態での自由は、自由ではなく放任</strong>であると私は考えます。行き過ぎたノーヒントの自由によって、<strong>アート鑑賞はしっくりこないモヤモヤとしたものになってしまっている</strong>と感じるのです。<br />
<br />
まるで、まだ習ってもいない二次方程式を急に見せられて、「自由に解きなさい」と言われても、次の段に自ら式を書き出すことすらできないような感覚です。<br />
<br />
また、「わからないままがいい」のだとか、「わからない状態を楽しむ」という意見もあります。しかし、「わからないことが楽しい」のではなく、「自分では気づかなかった世界に、アート作品を通じて触れることで価値観が変わる」のがアートの醍醐味だと私は思っています。</p>
<p id="2235557b-333f-4974-b3c3-d60c4e2f63b3">もしもアートに「型」があったら、あなたのアート鑑賞はどう変わるでしょうか。</p>
<p id="abbd989c-59c6-41e4-8361-46a516b3120f">アートを<strong>「よくわからないけれどおそらくすごいもの」ではなく、「実感をもって素晴らしいもの」</strong>として鑑賞をより楽しむことができそうな気がしませんか？<br />
<br />
不思議なことにアートを整理したり因数分解したりしようとする動きや、アートを噛み砕いて型を整備し、啓蒙を図る文献はなかなか見当たりません。<br />
<br />
「アートは決めつけられないもの」<br />
「一部の変わり者がたどり着く一般には理解しづらい世界観」<br />
<br />
それが世の中のイメージかと思いますが、実はそんなことはありません。どの分野にも存在する流行や系譜が、アートにもちゃんとあるのです。</p>
<p id="fef6ed2b-50c1-4cd4-b328-d271578f7181">アート鑑賞での感じ方、考え方を決めつけるつもりはありませんが、<strong>実はある程度決まっているアートの「型」を知っていただけたら、より気軽に鑑賞を楽しめるようになる</strong>のではないかと思い、この本を書きました。</p>
<p>アートの世界を深く味わうことができるようになる「9つの型」をご紹介しています。本書をきっかけに、より「自由」なアート鑑賞の楽しさを知っていただければうれしいです。</p>

<figure id="attachment_40945" aria-describedby="caption-attachment-40945" style="width: 570px" class="wp-caption aligncenter"><img decoding="async" class="wp-image-40945 size-large" src="https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2024/12/PW1-570x277.jpg" alt="" width="570" height="277" srcset="https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2024/12/PW1-570x277.jpg 570w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2024/12/PW1-250x121.jpg 250w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2024/12/PW1-768x373.jpg 768w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2024/12/PW1-1536x746.jpg 1536w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2024/12/PW1-110x53.jpg 110w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2024/12/PW1-180x87.jpg 180w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2024/12/PW1.jpg 1726w" sizes="(max-width: 570px) 100vw, 570px" /><figcaption id="caption-attachment-40945" class="wp-caption-text">9つの型で｢なにこれ？｣が｢なるほど！｣に変わる</figcaption></figure>

<hr />
<h4>著者プロフィール：<strong>鈴木博文（すずきひろふみ／美術解説するぞー）</strong></h4>
<h6 class="p1">1990年東京都生まれ。東京学芸大学教育学部美術専攻卒。公立中学校正規美術教員を9年勤務後、「子どもよりもまず大人に美術の楽しさを知ってほしい」と 2022年2月に退職・独立。現在は「美術解説するぞー」として、執筆活動や、誰もが制作を楽しめる教室「×art｜かけるアート」を運営しながら、X(旧Twitter)やInstagram、YouTubeで「なんとなくからなるほどへ」をモットーに、美術史や美術鑑賞が楽しくなる「視点」をわかりやすく解説。その他、企業で鑑賞ワークショップや、展覧会解説アンバサダー、講演などを行っている。</h6>
<hr />
<p>※参考：鈴木宏子『「古今和歌集」の創造力（ＮＨＫブックス No.1254）』ＮＨＫ出版、2018年 ＮＨＫ（2023年1月10日放映）「紀貫之 “和歌ブーム”を巻き起こせ！」『先人たちの底力 知恵泉』［テレビ］</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>教養としての税と法(後編)</title>
		<link>https://www.njg.co.jp/post-40602/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[OR]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 30 Sep 2024 03:00:40 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[教養を楽しむ]]></category>
		<category><![CDATA[所得税法]]></category>
		<category><![CDATA[木山泰嗣]]></category>
		<category><![CDATA[税法]]></category>
		<category><![CDATA[税金]]></category>
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					<description><![CDATA[よく知っているようで知らない「税金」。給料からごっそり天引きされている金額も、細かく見れば「所得税、住民税、その他税ではないもの(社会保険料など)」と細かく分かれて…]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div class="notable-area">
<p>よく知っているようで知らない「税金」。給料からごっそり天引きされている金額も、細かく見れば「所得税、住民税、その他税ではないもの(社会保険料など)」と細かく分かれていますし、自動車を持っている人なら「自動車税と自動車重量税って、似たようなものがあるな」と思ったこともあるかもしれません。</p>
<p>そうした「税に関する基本的な知識」を解説すべく、このたび『教養としての「税金」』(木山泰嗣・著)が発刊されました。本記事では同書と、同じ木山氏による既刊『教養としての「税法」』『教養としての「所得税法」』の2冊を絡めた計3冊を用いて法的側面から税金を学ぶ方法を、前後編に分けて解説します。</p>
<p>※<a target="_blank" href="https://www.njg.co.jp/post-40601/" data-wpel-link="internal">前編はこちら</a></p>
</div>
<h2>教養として使える「税と法」の学び方</h2>
<p>今回の『教養としての税金』は、3冊のなかで最も「税金全体」の俯瞰ができるようにまとめられた本で、他の2冊と異なり「法」の部分(法学の専門性)が、薄められています。</p>
<p>法といいましたが、わたしは現在法学部の教授で、もともとは法の専門家として弁護士の仕事をしていました。税金はすべて「法律」のルールに根拠があります。この観点からみると、専門的に税金を学びたい人は、「法学」として「税法」を学ぶことが避けられません。</p>
<p>でも、ほとんどの人は日常生活でそこまでの専門性を必要としておらず、あくまで「教養レベルで税金のことが知りたい」というニーズのほうが高いでしょう。この意味で、いまからこのシリーズを読む人であれば、まず本書から読んでいただくのが最適と考えます。</p>
<p>本書を読んでさらに興味をもたれた人は、今度は税金を「法学」として学べる<a target="_blank" href="https://www.njg.co.jp/book/9784534055156/" data-wpel-link="internal">『教養としての「税法」入門』</a>(シリーズ第1弾。通称「税法入門」)を読むのがよいと思います。タイトルは本書と似ていますが、書いてある内容はじつはかなり違います。</p>
<p>逆に、既に2017年刊行の「税法入門」を読まれた人にとっては、新刊である本書が“「税法入門」を基礎にしたうえで「税金全体」を通覧できる”強力な1冊になると思います。</p>
<p>このように考えると、シリーズ第2弾の<a target="_blank" href="https://www.njg.co.jp/book/9784534056146/" data-wpel-link="internal">『教養としての「所得税法」入門』</a>(通称「所得税法入門」)は、3番目に読むのがよいと思います。というより、「所得税法入門」は「1冊のビジネス書なのに、所得税法をかなり深く学べるもの」になっています。</p>
<p>この点で、「所得税法入門」は、かつてわたしが講義をしていた法科大学院(ロースクール)の「租税法」(そこで習う7～8割は所得税法)や、現在でも法学部(大学)で授業を担当している「税法」(所得税法を8割ほどのバランスで教えています。開講講座の正式名称は「税法A」で、内容は「税法入門」)の講義内容の予習・復習に使える内容になっており、シリーズ3冊のなかで最も専門性が高いです。</p>
<p>とはいえ、一般向けに書きましたので、その歴史も含めて所得税法を基本から深く知りたい人には、面白い1冊になっていると思います。所得税額の計算を定めたのが所得税法ですが、その一つひとつに条文(所得税法の規定)の根拠があり、その規定の文言の解釈をした判例をひも解くことも必要になります。</p>
<p>これらを、「所得概念」という重要な基本理論を軸として、初学者にも理解できるよう具体的に解説をしています。そのため、大学の税法の講義を受けるかのように読める1冊だと思います。</p>
<p>順番が前後しましたが、第1弾(税法入門)も裁判所の判例や各税法の規定なども参照していますが、こちらの本は法律書のような難解さはないと思います。ビジネス書(読み物)として、専門知識のない人でも、ふつうに「法学としての税法」に入門できる1冊になっているはずです。</p>
<p>「税法入門」は7年前の刊行ですが、いまでも内容はまったく色あせていません。それは、税法に入門するためにおさえておくべき基本的な理論(租税法律主義など)と、基本的な制度(申告納税制度、源泉徴収制度、税務調査、青色申告、税務争訟など)を中心に、初歩から理解できるテイストに仕上げているからです。</p>
<h2>教養としての「税」シリーズ3冊の狙い</h2>
<p>当時、この本がビジネス書として売れたことは著者として意外でもあったのですが、注釈はきちんとつけながらも、読み物として一般読者の方の知的好奇心に応えられる1冊をつくりたいと意気込んで著したものでした。</p>
<p>その後に、他の専門分野の方が著者となられて1冊の個人の書籍だったはずのものが、『教養シリーズ』となり、税法以外の分野のラインナップが刊行されることになったことも含め(法分野では、「労働法」「会社法」「行政法」などが刊行されていますね)、嬉しく思っています。</p>
<p>さて、新刊である本書ですが、「総論」パートと「各論」パ―トに分け、全体を構成しました。各論部分は性質ごとに「3分類法」(所得、資産、消費)で分けた税金を、章ごとに読むことができます。「各論」は税収ランキングなどもつけて情報量は多めにしつつも、熟読しなくても眺められる形式をとりましたので、パラパラめくって眺めていただくだけでもよいと思います。</p>
<p>税金を深く読めるようになるための基本的な視点を、その方法論も含め、総論ではできる限りわかりやすくまとめました。学びたいけれど専門書を開くと、挫折してしまう。そういう人をサポートする本にしたかったので、著者オリジナルの言葉(専門用語をさらにかみくだいた言葉)や見方もでてきますが、「次は専門書も読めるようになりたい」という人のために軽めにですが専門用語も付記していますので、安心して読んでいただけると思います。</p>
<p>税金の種類は、国税、地方税をあわせると思った以上に多くあると思いますが、これらを(種類を問わず)読み解く力をつけるためには、共通した考え方(方法論)があります。本書で「税金の読み解き方」をマスターできれば、税制改正や政策論などを記事などで目にしても、臆せず読んで「なるほどね」と思えるようになる基礎力(教養)と、「税金」を気軽に議論できる応用力(これも教養の１つといえるかもしれません)が、身に着くのではないかと思います。</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>教養としての税と法(前編)</title>
		<link>https://www.njg.co.jp/post-40601/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[OR]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 30 Sep 2024 02:30:17 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[教養を楽しむ]]></category>
		<category><![CDATA[所得税]]></category>
		<category><![CDATA[木山泰嗣]]></category>
		<category><![CDATA[税法]]></category>
		<category><![CDATA[税金]]></category>
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					<description><![CDATA[よく知っているようで知らない「税金」。給料からごっそり天引きされている金額も、細かく見れば「所得税、住民税、その他税ではないもの(社会保険料など)」と細かく分かれて…]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div class="notable-area">
<p>よく知っているようで知らない「税金」。給料からごっそり天引きされている金額も、細かく見れば「所得税、住民税、その他税ではないもの(社会保険料など)」と細かく分かれていますし、自動車を持っている人なら「自動車税と自動車重量税って、似たようなものがあるな」と思ったこともあるかもしれません。</p>
<p>そうした「税に関する基本的な知識」を解説すべく、このたび『教養としての「税金」』(木山泰嗣・著)が発刊されました。本記事では同書と、同じ木山氏による既刊『教養としての「税法」』『教養としての「所得税法」』の2冊を絡めた計3冊を用いて法的側面から税金を学ぶ方法を、前後編に分けて解説します。</p>
</div>
<h2>法律家からみた「税金を学ぶ」ということ</h2>
<p>税金というと、「払わなければいけないもの」という感覚が強いかもしれません。増税と聞けば少し「いやな感じ」がするかもしれませんし、減税と聞けば何だか「嬉しい気分」になる。そういった感覚で済ましてしまうのが、「払わなければいけないもの」としての税金なのかもしれません。</p>
<p>そんな税金ですが、種類もさまざまあるので、勉強家の人や知識欲が旺盛な人には、あるとき「よし、税金をマスターしてみよう!」という意欲にかられたことが、「過去に1度くらいはあるよ」という人が、もしかしたらいるかもしれません。</p>
<p>20代のころの話ですが、わたしも司法試験に合格して弁護士になったあと「社会人として知っておくべきもの」の筆頭のように思っていたので、「税金全体をマスターしよう」と考えた記憶があります。</p>
<p>ところが「税金を知るならこの1冊」のように銘打たれた本を読んでも、むずかしい専門用語のオンパレードでした。要領の良い人はそれでも理解してしまうのかもしれませんが、わたしは本との相性がよくなかったのか、当時はわかりやすい本がなかったのかはわかりませんが、仕事が忙しい毎日のなかで、ゆとりをもって理解することはできず、一度夢見た「税金マスター」は、あえなく挫折しました。<br />
　<br />
そして、全体を理解するのはむずかしそうだから、「身近な税金に絞ってみた方が良いのかもしれない」という印象が残りました。都合のよい、シフト・チェンジだったかもしれません。</p>
<p>たとえば、個人としてお金を得る人であれば、基本的に誰でも支払うことになる「所得税」について「勉強してみよう!」となったのであれば、「所得税」を集中して学ぶことがよいと思うのですが、その場合でも「どの程度まで知るべきか?」という線引きがとてもむずかしいという問題にぶつかります。わたしの場合、仕事の必要があり、独学で税法の部分を学んでいきました。</p>
<p>現在は、大学で税金に関する法律である「税法」を教え、その研究もしています。ただ、税法の専門家といっても、そのなかでさらに細分化されているのが現状です。「あの人は所得税」「この人は消費税」「法人税といえばあの先生」「資産税(相続税や贈与税)に強いのは……」というようにです。</p>
<p>わたしは大学教授になるまえは実務家でした。そのころは「税務訴訟」という国税当局(国)と裁判で争う行政訴訟があるのですが、その納税者側の代理人を約12年ほど、弁護士として担当してきました。</p>
<p>しかしそれでも、争点になったものの多くは所得税、法人税、相続税、贈与税などに集中していたため、専門性を持っていたはずの実務家でも税金全体について裁判をやってきたといえるほどの経験は得られませんでした。</p>
<p>もっとも、それが税に携わる多くの専門家の「実際」であり、現実だと思います。</p>
<p>こうして、弁護士として約12年、その後は大学教授(学者)として約10年、合計20年ちょっと「税法」にたずさわってきたわけですが、原点に戻り「税金全体についての1冊」をまとめたいと考えるようになりました。</p>
<p>これが今回の新刊『教養としての「税金」』(本書)の執筆に至った動機です。個人的には、20年以上の時を経て、ようやく原点に回帰できたといえるかもしれません。</p>
<h2>今回の税金本の読み方</h2>
<p>この本は専門家に向けて書いたものではありません。「税金の知識など全然ない」というような社会人や学生、長年払い続けてきたけどその実態はわからないままだったというシニアの人、自分でお金を稼いだことはないけど社会の仕組みとして知りたいという小学生、中学生、高校生も含め、幅広い世代の人に読んでもらえればと思っています。</p>
<p>年代を問わず、かつてのわたしのように「税金全体を知りたい」と思った人、あるいは、これまでどの本を読んでもマスターできず、挫折していたような人に、満足してもらえる本になったのではないかと思っています。</p>
<p>新刊である本書は1冊の完結した単独本です。もっとも、かたちとしては、本書にさきがけ刊行していた2冊の本の続編になっています。2017年に<a target="_blank" href="https://www.njg.co.jp/book/9784534055156/" data-wpel-link="internal">『教養としての「税法」入門』</a>を、2018年に<a target="_blank" href="https://www.njg.co.jp/book/9784534056146/" data-wpel-link="internal">『教養としての「所得税法」入門』</a>を、いずれも今回と同じ日本実業出版社さんから刊行しました。</p>
<p>あとづけになってしまいましたが、「まだシリーズ3冊のうちどれも読んだことがない」という人は、「税金全体の1冊」をまとめることができた本書から読んでいただくのが、1番効率が良いでしょう。(<a target="_blank" href="https://www.njg.co.jp/post-40602/" data-wpel-link="internal">後編に続く</a>)</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>「西欧対非西欧」の世界戦争は近づいているのか？　的場昭弘『21世紀世界史講義』試し読み</title>
		<link>https://www.njg.co.jp/post-40474/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[WH]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 30 Aug 2024 08:00:08 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[教養を楽しむ]]></category>
		<category><![CDATA[世界史]]></category>
		<category><![CDATA[歴史]]></category>
		<category><![CDATA[試し読み]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.njg.co.jp/?p=40474</guid>

					<description><![CDATA[ウクライナやガザのような悲劇的な混乱の背景には、アメリカ一極支配の崩壊と西欧的価値観の退潮、そして非西欧圏の力の拡大がもたらす深刻な対立があります。マルクス研究の第…]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>ウクライナやガザのような悲劇的な混乱の背景には、アメリカ一極支配の崩壊と西欧的価値観の退潮、そして非西欧圏の力の拡大がもたらす深刻な対立があります。マルクス研究の第一人者として知られる的場昭弘氏は、この対立が、世界戦争という破局を招きかねないと警鐘を鳴らしています。</p>
<p><a target="_blank" href="https://www.njg.co.jp/book/9784534061317/" rel="noopener" data-wpel-link="internal">『21世紀世界史講義　恐慌・パンデミック・戦争』</a>は、的場氏が、19世紀の西欧に始まる「世界史」の構造を明らかにした三部作の完結編です。本書の「まえがき」を公開します。</p>
<h2>世界戦争が近づいている？</h2>
<p>アメリカの雑誌『原子力科学者会報』が毎年の年頭に公表している「終末時計」というものがあります。世界の破滅・人類の絶滅を「午前0時」になぞらえ、それまでの残り時間を「0時まであと◯分◯秒」と表示することで、世界中の人々に向けて警鐘を鳴らすというものです。</p>
<p>それによると、終末までの残り時間は2010年の「残り6分」以降どんどん減り続け、2023年、24年はともに「残り90秒」だそうで、終末時計が初めて発表された1947年以来、最短を記録してしまいました。もちろんこれは戦争による消滅だけでなく、ほかの自然環境破壊などを含めた人類終末までの残り時間を意味しています。</p>
<p>今世界は、刻々と世界戦争に近づいているのかもしれません。こう言うと驚かれるかもしれませんが、その理由は、一触即発で起こり得る条件があまりにも出そろってしまっているからです。</p>
<h2>西欧的価値観の退潮</h2>
<p>ウクライナ、ガザで戦争が展開しています。これはこの2世紀の間、世界を支配してきた西欧と、それに対する非西欧が対峙する戦争といってもいいものです。その意味で、この二つの戦争は結びついています。アメリカ一国による支配の崩壊が西欧の崩壊をもたらし、それが西欧に危機感を与えているから起こった戦争だともいえます。</p>
<p>しかも、二つの陣営の軍事力、経済力そして政治力が今では拮抗しているがために、この問題を力と力の勝負で決着しようとする可能性が高まっているともいえます。</p>
<p>小学生のころ、『世界大戦争』（松林宗恵監督、1961年）という映画を観たことがあります。</p>
<p>ちょうど1962年に米ソ対立が高まり、核戦争が起こって、やがて世界は破滅するのではないかといわれていた時代でした。幸いにもそれは起きませんでしたが。</p>
<p>俳優のフランキー堺扮する運転手の家族がこの映画の主人公ですが、「どこへ逃げてもしょうがない」と言うシーンは、とても印象的でした。世界が、そして人類が破滅するのですから、どこへ逃げても一緒です。</p>
<p>もちろん世界戦争が起こらないことを私は願っていますが、世界史を見れば、戦争はつまらぬ問題から起こっていることに気づきます。こうした戦争が起こる場合、不思議とそれを演じる役者である政治家と物的条件がそろっているものです。アメリカ一国支配による西欧的価値観が崩れ、世界が多国間の支配になったことで、お互いの議論が嚙み合わなくなっています。しかも、経済力・政治力・軍事力は西から東へと移っています。しかし、残念ながら西欧は、こうした移行を絶対に認めません。そうなると、それは軍事衝突を惹き起こします。</p>
<h2>ウクライナ、ガザだけではない</h2>
<p>このような対立はウクライナやガザだけでなく、西アフリカ、カリブ海地域、台湾、バルカン半島など、各地で起こっています。こうした物的条件だけでなく、それを動かす政治を司る人物に関しても、危険な人物が選ばれてしまっています。アメリカのバイデン、フランスのマクロン、ドイツのショルツ、ウクライナのゼレンスキーなどの西側の政治家たちは、西欧の価値観が普遍的であるという確信を持っている人々であり、それがゆえに直面する問題にきわめて好戦的な態度をとっています。</p>
<p>他方、ロシアのプーチンや中国の習近平も、非西欧の可能性と非西欧の力の拡大に確信を抱いているがゆえに、西欧に対して一歩も引く気がありません。こうしたときには、ちょっとしたことで戦争は拡大していきます。</p>
<h2>リーマンショックがもたらしたもの</h2>
<p>21世紀の幕開けは、国家対テロ組織という“テロとの戦争”でしたが、次第に国家間の戦争に変貌していきました。そのきっかけはリーマンショックでした。多国籍化した企業が倒産寸前に追い込まれたことによって、企業は再び国家回帰し始めたのです。</p>
<p>しかも、リーマンショックによって逆に利益を得たのが、中国やロシアなどの非西欧勢力であったことも重要です。投資先と市場を失った西欧は、非西欧に巨大な投資、すなわち資本流入と技術移転を行なったのです。それが非西欧の経済力・政治力・軍事力を一気に発展させました。</p>
<h2>国家権力に監視・統制される国民</h2>
<p>加えて、2019年の新型コロナウイルスの感染パンデミックの発生によって、人々の自由な移動は禁止され、国民は国家権力の下に監視され、統制され始めました。こうして為政者は、国民を国家を構成する個々人の集合体ではなく、国家のために尽くすパーツであるかの如く考えるようになりました。その結果、政治家の権力は増大し、あたかも独裁者のように振る舞い始めたのです。あたかも「民主君主制」とでもいえる状態へと変貌したのです。</p>
<p>独裁的傾向が強い非西欧だけでなく、西欧でも民主主義を守ると称しながら、その実、独裁に近い権力者を次々に生み出してしまっています。</p>
<p>ロシア人、ウクライナ人、ヨーロッパ人、イスラエル人、それぞれ一人ひとりを考えれば、おそらくだれも戦争など望んでいません。むしろ戦争はやめたいと思っています。しかし、為政者はどんどん戦争を拡大している。停戦の話し合いも受け付けないほど頑固な独裁的権力を、世界の為政者が持ってしまっているともいえます。</p>
<p>こういう時、一発のミサイルの誤射で世界戦争は始まるのです。人類は、永久平和を達成できないのでしょうか。それは悲しいというしかありませんが、余命幾ばくもない私のような老年世代は、孫たちに平和な社会で生きて欲しい。できれば西欧社会が、現実を受け止め、非西欧社会に戦争なく道を開いて欲しい。しかし、これまで西欧が、非西欧に対する搾取で巨大な利益を上げてきた以上、それを実践するのは困難かもしれません。</p>
<h2>現代は過去の歴史の堆積の中から生まれる</h2>
<p>本書は<a target="_blank" href="https://www.njg.co.jp/book/9784534059321/" data-wpel-link="internal">『「19世紀」でわかる世界史講義』</a>（日本実業出版社、2022年）および<a target="_blank" href="https://www.njg.co.jp/book/9784534060402/" data-wpel-link="internal">『資本主義がわかる「20世紀」世界史講義』</a>（同、2023年）に続く世界史講義シリーズの第三巻で、1989年以降の現代を扱っています。現代を語ることはきわめて難しい。それは予測を伴うからです。確実な予測などあり得ない。</p>
<p>しかし、あり得ないとしても、悲惨な歴史に導く要因を取り除けるような努力をしつつ、予測をしなければなりません。そうでなければ、現代に生きている者としての責任を果たせないからです。不幸な歴史を加速するのではなく、それにブレーキをかけるのです。現代は、過去の歴史の堆積の中から生まれています。歴史から学ぶことで、危険をなるべく避けねばなりません。</p>
<p>最後にマルクスの『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』の冒頭の言葉を書いておきます。</p>
<blockquote>
<p>「ヘーゲルはどこかで、すべての偉大なる世界史的事象と人物は、いわば二度出現すると述べている。彼は、次のことを付加することを忘れていた。それは、一度目は、悲劇として、二度目は、茶番劇として出現するということである。……（中略）……人間は自らの歴史をつくるのだが、自ら選んだ自由な断片からつくるのではなく、直接に依存している、伝統的な、与えられた状況のもとでつくるのである。死せるあらゆる世界の伝統は、生きているものの額の上に、悪夢のようにのしかかる」（拙訳）</p>
</blockquote>
<h4>著者プロフィール</h4>
<p><strong>的場昭弘（まとば・あきひろ）</strong><br />
日本を代表するマルクス研究者、哲学者。1952年、宮崎県生まれ。慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程修了(経済学博士)。マルクス学、社会思想史専攻。元・神奈川大学経済学部教授(2023年定年退職)。同大で副学長、国際センター所長、図書館長などを歴任。著書に『資本主義がわかる「20世紀」世界史講義』『「19世紀」でわかる世界史講義』『最強の思考法「抽象化する力」の講義』(以上、日本実業出版社)、『超訳「資本論」』全3巻(祥伝社新書)、『未来のプルードン』(亜紀書房)、『カール・マルクス入門』(作品社)、『20歳の自分に教えたい資本論』『資本主義全史』(以上、SB新書)、『一週間de資本論』(NHK出版)、『マルクスだったらこう考える』『ネオ共産主義論』(以上、光文社新書)、『マルクスを再読する』(角川ソフィア文庫)、『希望と絶望の世界史』(前田朗氏との共著)、『いまこそ「社会主義」』(池上彰氏との共著・朝日新書)、『復権するマルクス』(佐藤優氏との共著・角川新書)、訳書にカール・マルクス『新訳 共産党宣言』『新訳　初期マルクス』『新訳　哲学の貧困』(以上、作品社)、ジャック・アタリ『世界精神マルクス』(藤原書店)など多数。</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>スポーツのデータは行動経済学を理解するための最強ツールである</title>
		<link>https://www.njg.co.jp/post-40275/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[WH]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 14 Jun 2024 03:00:45 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[教養を楽しむ]]></category>
		<category><![CDATA[行動経済学]]></category>
		<category><![CDATA[認知バイアス]]></category>
		<category><![CDATA[認知科学]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.njg.co.jp/?p=40275</guid>

					<description><![CDATA[『行動経済学が勝敗を支配する　世界的アスリートも“つい”やってしまう不合理な選択』は、サッカーや野球、ゴルフなど人気スポーツのデータを使って行動経済学をより深く理解…]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div class="notable-area"><a target="_blank" href="https://www.njg.co.jp/book/9784534061102/" rel="noopener" data-wpel-link="internal"><strong>『行動経済学が勝敗を支配する　世界的アスリートも“つい”やってしまう不合理な選択』</strong></a>は、サッカーや野球、ゴルフなど人気スポーツのデータを使って行動経済学をより深く理解しようと試みる内容で、同分野の他の入門書とは一線を画しています。なぜスポーツなのか？　じつは、行動経済学の研究とスポーツのデータは相性抜群なのです。本書のねらいと併せて、著者の今泉拓氏が「はじめに」で解説しています。</div>
<h2>スポーツのデータは人間の心理が凝縮された宝庫</h2>
<p>行動経済学では、あらゆるデータが分析の対象となります。分析によく使われるデータとしては、企業や自治体が公開しているデータや、研究者が研究室で実験して取得したデータが一般的です。</p>
<p>スポーツのデータは、このようなデータに比べて「正確性」「明示性」「長期間の蓄積」の点で優れている面があります。</p>
<h4>1. 正確性</h4>
<p>正確性とは、記録が改ざんされたり、恣意的に解釈されたりする可能性が少ないということです。たとえば、野球の得点数や安打数は公式のスコアブックを確認すれば誰でも同じ結果を得ることができます。近年のスポーツでは映像が残っていることも多く、データが正しいかどうかを確認するのも容易です。</p>
<h4>2. 明示性</h4>
<p>明示性とは、基準が明確に示されているということ。たとえば、サッカーのルールはたびたび変更されていますが、変更される都度、変更点が一般のファンもわかるように公開されています。どのような基準でデータが取得されたかがわかりやすい点で、スポーツのデータは行動経済学の研究に適しているといえます。</p>
<h4>3. 長期間の蓄積</h4>
<p>人気のスポーツでは、かなりの期間にわたってデータが蓄積されています。たとえば、野球のメジャーリーグやサッカーのイングランド・プレミアリーグ（前身のリーグを含む）では、100年以上に渡って、試合のスコアや出場選手の成績が公開されています。人間の意思決定が長期間でどのように変化したかを調査したい場合、スポーツのデータはもってこいです。</p>
<p>スポーツのデータは、行動経済学の研究において人間の心理が凝縮された「宝庫」ともいえるのです。</p>
<h2>一流アスリートも逃れられない「認知バイアス」</h2>
<p><strong>「プロゴルファーは『損失回避バイアス』で年間1億円損している」</strong><br />
<strong>「サッカーの応援は審判に『同調効果バイアス』を生み出し年間2点分の働きをする」</strong></p>
<p>これらは、スポーツを題材とした行動経済学の研究成果です。プロのアスリートや審判でも、“つい”不合理的な選択をしてしまうことが知られています。</p>
<p>行動経済学は心理学と経済学を融合した学問で、人間の不合理な意思決定（≒認知バイアス）を研究します。代表的な研究者が続々とノーベル賞を受賞するなど、近年、注目を集めている分野です。</p>
<p>しかし、行動経済学の理論は複雑な前提を伴うことが多いため初学者には難しく、だからといって簡単に解説しすぎると、“わかったつもり”になりがちで、実生活やビジネスに応用できないというジレンマがあります。</p>
<p>私は普段、スポーツを題材に行動経済学を研究しています。スポーツは人間の心理が色濃く反映し、正確なデータが豊富で、行動経済学を研究するのに適しています。さらに、スポーツ好きな方なら一度は経験したことがある「どうしてあの場面で○○（のプレー）をしてしまったんだ！」といったケースは、実生活やビジネスでも起こり得る行動心理が少なくありません。</p>
<p>そこで、日々スポーツを題材に行動経済学を研究している私だからこそ執筆できる、難しい理論を解きほぐす1冊を目指しました。</p>
<p>本書のおもな特徴は以下の3つです。</p>
<h4>1. スポーツ事例と先行研究で各章1つのトピックを深掘り</h4>
<p>各章1つの認知バイアスについて色々なスポーツの研究を通して深掘りしていきます。章末の「まとめ」とあわせて読むことで、“わかったつもり”で終わらない、行動経済学への確かな理解が深まるようになっています。</p>
<h4>2. 認知バイアスによる影響や損失額について数字で示す</h4>
<p>認知バイアスによって、誰が影響を受け、どれくらい損をしているか具体的な数値で示します。さらに、バイアスの克服法も紹介しています。アスリートやコーチはバイアスを可視化し、克服することで競技力の向上につながることが期待されます。</p>
<h4>3. 多種多様なスポーツで、実際の事例を紹介する</h4>
<p>豊富なスポーツ事例とその背景にある行動経済学的なメカニズムを取り上げます。誰かに話したくなる話題や、試合観戦に役立つ知識が詰まっています。スポーツ好きの方は、ぜひ好きなスポーツや興味のある事例からご覧ください。</p>
<p>70以上の文献を紹介しながら、「損失回避バイアス」「ナッジ」といった6つの主要トピックについて、豊富な図表とスポーツの事例を通して理解を深めていきます。</p>
<p>また、スポーツを例に紹介することで、「なぜバイアスが発生するのか」「どのような状況で発生するのか」「誰がどの程度影響を受けるのか」がわかりやすくイメージできます。</p>
<p>スポーツの熱狂を行動経済学の冷静な視点から分析することで生まれる、新しい驚きや発見を楽しんでいただければと思います。</p>
<h4>今泉 拓（いまいずみ・たく）</h4>
<p>東京大学大学院学際情報学府博士課程所属、東京スポーツ・レクリエーション専門学校非常勤講師（スポーツ分析）。1995年生まれ。東京大学理科2類に入学、教養学部に進学しコンピュータサイエンスを専攻。大学3年生のときに、データスタジアム株式会社で野球データの分析を開始。以降、株式会社ネクストベースにて野球データの分析を担当するなど6年間データ分析に従事。東京大学大学院学際情報学府では、認知科学・行動経済学を専攻。データ分析と大学での研究をもとに、行動経済学とスポーツ分析を掛け合わせたスポーツの発展や技術向上に力を入れている。主な実績に、ARCS IDEATHON（ラグビーの傷病予測コンペティション）優勝、第18回出版甲子園準優勝、スポーツアナリティクスジャパン2022登壇など。</p>
<p>&nbsp;</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>「死の芸術」としてのクラシック音楽ガイド</title>
		<link>https://www.njg.co.jp/post-39924/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[WH]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 08 Mar 2024 08:59:50 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[教養を楽しむ]]></category>
		<category><![CDATA[クラシック音楽]]></category>
		<category><![CDATA[モーツァルト]]></category>
		<category><![CDATA[レクイエム]]></category>
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					<description><![CDATA[哀歌、ミサ曲、レクイエムから交響曲、オペラまで、ギリシャ・ローマ時代にはじまり現代に至る西洋音楽史には、死の観念が通底している──厳選された101枚のディスクととも…]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>哀歌、ミサ曲、レクイエムから交響曲、オペラまで、ギリシャ・ローマ時代にはじまり現代に至る西洋音楽史には、死の観念が通底している──厳選された101枚のディスクとともに「死の芸術」のエッセンスをたどる『<a target="_blank" href="https://www.njg.co.jp/book/9784534060853/" rel="noopener" data-wpel-link="internal">〈死〉からはじまるクラシック音楽入門</a>』。クラシックのガイドとしては風変わりな、しかし意外にまっとうな本書の「まえがき」を公開します。</p>
<h2>まえがき──奇妙なオーダー「死の音楽を書いてほしい」</h2>
<p>灰色の服に身をつつんだ男がやって来て、突然こんな話を切りだした。</p>
<p><strong>「死の音楽について書いてくれるよう、あなたに頼みたい」</strong></p>
<p>1791年、プラハからウィーンに戻ったヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト（1756〜91）のもとに匿名の依頼者からの使者だという男が現れ、報酬の一部の前払いと引き換えに《レクイエム》の作曲を依頼していった。モーツァルトはその男が「死の世界からの使者」のように思え、結局《レクイエム》ニ短調K.（ケッヘル番号）626は未完のまま彼の絶筆となった―という有名なエピソードのことを言っているのではない。</p>
<p>1791年のウィーンではなく2022年暮れの西武池袋線沿線の街で、「死の世界からの使者」ではなく日本実業出版社の敏腕編集者であるＭ氏が、わたしにそう言ったのだ。</p>
<p>自分自身をモーツァルトになぞらえるなどという身の程をわきまえぬ暴挙に出てまでもわたしが言いたかったのは、Ｍ氏の申し出がそれほどまでに怪しげで危ういもののように感じられたからだ。わたしはクラシックのコンサートにはよく出かけるし、この世で一番好きな曲はシベリウスの《交響曲第6番》だと日頃公言している。音楽関係の書籍も数冊、企画・編集した。</p>
<p>とはいえ基本的にはただの好事家（こうずか）だ。よってこの話はお断りするしかないと思ったが、とはいえ無碍（むげ）に断っては仲介の労をとってくれた友人のＵ氏にも悪いし、話を聞くだけは聞いておこう、程度の気持ちでＭ氏の提案に耳を傾けた。</p>
<p>……これが、予想外に面白い。わたし以上にクラシック音楽に詳しいＭ、Ｕ両氏の口から、作曲家たちの死にまつわるエピソードが次々と語られる。おかげで、クラシック音楽が〈死〉と深く関わりを持ってきたことをあらためて認識させられた。</p>
<p>確かに音楽は、ともすれば絵画や文学以上に、〈死者〉に捧げられてきた芸術なのかもしれない。気づけば、クラフトビールがスコッチのハイボールに切り替わる頃には、わたしはその企画を引き受けることになってしまっていた。</p>
<h2>人はなぜ死と悲しみの芸術を必要とするのか</h2>
<p>一夜明け、わが肝臓の毎度毎度の献身的な働きによってアルコールが分解され体外に排出されるのと同時に、その場で大役を安請け合いしてしまった昨夜の自分のうかつさを後悔する冷や汗も分泌されてきた。唯一救いだったのは、今回の企画はわれら三人のプロジェクトということにしてそれぞれがアイデアや情報を持ち寄り、わたしはそれを文章化する、というスタイルで行こうと決めたことだ。もちろん文章の全責任はわたしにあるが、実際の仕事は三人の合作と言っていい。</p>
<p>とりあえず基礎作業として、タイトルに〈死〉という文字が入っている曲（例：サン=サーンスの《死の舞踏》）や、作曲時のエピソードが〈死〉と関係がある曲（例：《ベルクのヴァイオリン協奏曲》）などをリストアップしてみたら、あっという間に三桁に達した。</p>
<p>ここに、あからさまには〈死〉を謳っていないものの〈死〉の気配を漂わせる曲（例：マーラーの《交響曲第九番》）や、〈死〉につきものの〈悲しみ〉〈悲愴〉〈悲劇的〉といった情動や形容をともなっている曲を含めるとなると、どのくらいの数になるか見当もつかない。それほどまでに作曲家たちは〈死〉を音化し、〈悲しみ〉を奏でてきたのだ。</p>
<p>ことほど左様に音楽は〈死〉の芸術としての性格を強く有しているが、それを演奏し聴くことで、われわれは〈生〉の充実を感じる。〈死〉を聴くことでそのつど新たに〈生〉を得る。〈悲しみ〉を敵とみなしそれを快楽によって忘れ去るのではなく、〈悲しみ〉を友として扱い、それと上手に付き合えるようになるのだ。</p>
<p>〈死〉や〈悲しみ〉といったできれば排除したいはずのネガティブな出来事・感情──心理学でいう「不快情動」──を、われわれ人間は音楽によって傍（かたわら）に置こうとする。考えてみれば不思議な話ではないか。</p>
<p>その不思議さに、本書を通じて少しでも迫りたいと思う。</p>
<p>執筆に際しては、クラシック音楽は好きだが専門的な音楽教育は受けたことがないような読者を本書の標準的な読者像として想定し、「平行調」や「増七度」といった専門的な楽理用語はできるだけ使わないことを心がけた。</p>
<p>そしてメインで取り上げた曲については、ページの脇に推薦盤のＣＤを挙げておいた。ただし、手持ちのＣＤなど筆者が聴いた限られた範囲からのチョイスなので、偏りが出るのは否めないし、廃盤になってしまったものも少なくない。その点ご海容願いたい。</p>
<p>また一般書という性格と紙幅の都合上、参考文献の記載は最小限とし、必要に応じて本文ないしは脚注に付した。</p>
<p>執筆のスタイルについても、音楽史上の時系列に沿って書くことはあえてせずに、〈葬送行進曲〉〈レクイエム〉といった個々のトピックを、時代あるいは地域を飛び越え時には溯（さかのぼ）りつつ追いかける、文芸批評でいうところの「主題論的（テマティカル）」なアプローチを採った。バロック音楽と現代音楽に同じ〈死〉の匂いを嗅ぎ取って同列に論じる、などということがあってもいい。</p>
<p>では、いざ開演。</p>
<h4>著者プロフィール</h4>
<h4>樫辺 勒（かしべ ろく）</h4>
<p>本名：片岡 力（かたおか ちから）。フリーの書籍編集者・文筆家。1961年宮城県塩竈市生まれ。人文書版元の編集者を経て独立。特撮から哲学までサブカル・人文書を幅広く手がける。またTV番組『仮面ライダー響鬼』では設定を担当。2023年、小説「ホダニエレーガ」で第６回仙台短編文学賞・河北新報社賞を受賞。著書に『「仮面ライダー響鬼」の事情　ドキュメント ヒーローはどう〈設定〉されたのか』『哲メン図鑑　顔からわかる哲学史』（ともに五月書房）、『小説 写真甲子園 0.5秒の夏』（新評論）、『幕末ラッパー』（私家版）などがある。</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>ポジティブ心理学が教える「幸せになるための意図的な行動」とは</title>
		<link>https://www.njg.co.jp/post-39673/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[WH]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 28 Dec 2023 07:00:01 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[教養を楽しむ]]></category>
		<category><![CDATA[ウェルビーイング]]></category>
		<category><![CDATA[ポジティブ心理学]]></category>
		<category><![CDATA[心理学]]></category>
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					<description><![CDATA[人は何によって幸せになるのか──「幸福」についての長年の研究成果を一般向けに解説した『幸せがずっと続く12の行動習慣』（原題『THE HOW OF HAPPINES…]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>人は何によって幸せになるのか──「幸福」についての長年の研究成果を一般向けに解説した<a target="_blank" href="https://www.njg.co.jp/book/9784534060686/" data-wpel-link="internal">『幸せがずっと続く12の行動習慣』</a>（原題『THE HOW OF HAPPINESS』ソニア・リュボミアスキー著）。名著と評され世界中で読まれている同書の日本語版が、装いも新たに復刊されました。</p>
<p><strong>「何度も読み返したい。ウェルビーイングの原点がこの本にある」石川善樹（予防医学研究者・医学博士）</strong></p>
<p><strong>「科学的根拠による『幸せになる方法』のアドバイスを手にしたいなら、それはここにある」マーティン・セリグマン（ポジティブ心理学創始者、ペンシルベニア大学心理学教授）</strong></p>
<p>専門家からも絶賛される同書を解説した、日本語版監修者の渡辺誠さんによる「あとがき」を掲載します。</p>
<h2>よりよく生きるための「ポジティブ心理学」</h2>
<p>本書は、原題を『THE HOW OF HAPPINESS』といい、直訳すると「幸せになるための方法」となります。この本で書かれていることは、一般的な自己啓発の本とは異なります。自分が経験したり、考えたりした方法を書いた自己啓発の本と違い、「幸せがずっと続く方法」を研究し、実験し、証明し、科学的に追求した結果をもとに紹介している心理学の本なのです。</p>
<p>この「幸せになるための心理学」を「ポジティブ心理学」と呼びます。「ポジティブ心理学」の本のなかでも、これほど幸せを科学的に分析し、その方法まで詳しく紹介している本はほかに見当たりません。それゆえ2007年の刊行以来、中国語、韓国語、ポーランド語、デンマーク語などをはじめ23の言語に翻訳され、世界中で読まれているのです。</p>
<p>ここで「ポジティブ心理学」について、あらためて説明します。「ポジティブ心理学」とは、人がより生き生きと、よりよい生き方ができるように研究している科学的な学問です。</p>
<p>マーティン・セリグマンが米国心理学会の会長に就任したスピーチで、「心理学はもっと普通の人が幸福になることに利用できるのではないか」と提唱し、「ポジティブ心理学」は1998年に生まれました。従来の心理学は「みじめな状態からどうしたらゼロに戻れるか」を研究していました。心の病に焦点を当て、病気の予防や治療を研究していたのです。セリグマンは、ゼロから上に、つまり、ゼロからプラスに向かっていく方向に心理学を用いていくことを提唱したのです。</p>
<p>2009年の国際ポジティブ心理学会・第1回世界会議では、マーティン・セリグマンは「ポジティブ心理学」を次のように説明しています。</p>
<p>・強みにも弱みにも関心をもつ<br />
・最高の人生をもたらすことにも、最悪の状態を修復することにも関心をもつ<br />
・普通の人が満ち足りた人生をつくることにも、病気を治すことにも関わる<br />
・ みじめさを減らすだけでなく、幸せやよい生活を増やすための介入方法を開発する</p>
<p>「ポジティブ心理学」では、従来の弱みや病気を無視しているわけではなく、ネガティブになりがちな私たちの日々の生活に、ポジティブな面をこれまで以上に増やし、バランスをとっていくことを提唱しているのがおわかりいただけるでしょうか。</p>
<h2>意図的な行動でチームや組織も幸せになる</h2>
<p>この本では、「ポジティブ心理学」の研究者であるソニア・リュボミアスキー博士たちが、幸せな人たちの行動を観察し、その行動をほかの人たちが実行したら幸せになれるかをさまざまな方法で実験した結果、効果があるとわかったことを紹介しています。この実験や統計で証明することを「科学的」といっています。</p>
<p>科学とは「再現性がある」ということです。科学的に証明された方法を実行すれば、それを再現でき、自分に合った幸せの道を歩むことができる、といえるでしょう。</p>
<p>私たちの会社、サクセスポイント株式会社では、2008年より継続して「ポジティブ心理学」を活用し、人々が生き生きと充実して働ける組織開発のためのメソッドを提供しています。</p>
<p>「ポジティブ心理学」では、幸せな人のほうが高い成果をあげられることが科学的に証明されており、幸せをつくり出す組織開発を私たちは「ポジティブ組織づくり」と呼んでいます。組織開発のメソッドによって、幸せになるための行動をメンバーが自ら考え、実行することで、心理的に安全で、気持ちよく働ける環境づくりをしています。そのような組織では、意見を堂々と話し合い、最適解をみんなで話し合って決めて、行動しているのです。</p>
<p>そこでは、『幸せがずっと続く12の行動習慣』が大いに役立っています。「ポジティブ組織づくり」は「人間関係を育てる」ことから始まり、職場のメンバーのみんなで話し合い、「感謝の気持ちを表す」ように行動を変えていきます。メンバーはお互いに素直に「感謝の気持ちを表す」ことにより、関係がよりよくなっていきます。</p>
<p>また、メンバーは「親切にすると幸せになる」ということを理解することで、お互いにより協力するようになります。困ったときには声をかけ、助け合うことにより、関係性がよくなるだけでなく、生産性も上がるのです。</p>
<p>さらに、「目標達成に全力を尽くす」ために、それぞれのチームの意志で職場をよりよくする目標を立て、実行します。その結果、メンバー自らが主体的に行動する組織に変わっていくのです。自分たちでつくり上げた、ありたい姿に向かって、自分たちに合った「行動習慣」を実践することにより、お互いの関係性も生産性もよくする基盤ができるのです。以上は『幸せがずっと続く12の行動習慣』を活用したほんの一部の事例です。</p>
<p>「誰でも幸せになりたい。そしてその幸せは自らつくるもの。40％の意図的な行動を増やせば誰もが幸せになれる」。そんな『幸せがずっと続く12の行動習慣』の基本的な考えをもとに、この本を手に取っていただいたみなさまが、ご自身の幸せ、また、チームや組織の幸せのためにお役立ちいただけると、監修者として、これ以上の喜びはありません。</p>
<h4>監修者プロフィール</h4>
<p><strong>渡辺　誠　Max Watanabe（わたなべ　まこと）</strong><br />
富士ゼロックス、富士ゼロックス総合教育研究所にて営業教育・人事教育プログラムの企画・開発。社内研修制度で米国サウスキャロライナ州立大学大学院へ留学。その後、テレロジック（現・IBM)を経て、2006年にサクセスポイント株式会社を設立し代表取締役に就任。2008年から継続してポジティブ心理学に関するさまざまな研究結果を活用した企業コンサルティングを実施。「組織行動学の知見」×「ポジティブ心理学の実証」×「変革の対話手法」の３つをベースに人材開発と組織開発に取り組み、多くのWell-beingな組織づくりに携わっている。著著に『ポジティブ・リーダーシップ　やる気を引き出すAI（アプリシエイティブ・インクワイアリ―）』（秀和システム）、訳書に『フィンランド式ファシリテーション ～主体性を引き出す対話型リーダーシップ』（サクセスポイント）などがある。</p>
<h4>著者プロフィール</h4>
<p><strong>ソニア・リュボミアスキー</strong><br />
米国カリフォルニア大学リバーサイド校の心理学教授。社会心理学とポジティブ心理学のコースで教鞭をとっている。ロシア生まれ、アメリカ育ち。ハーバード大学を最優等位で卒業し、スタンフォード大学で社会心理学の博士号を取得。米国国立精神衛生研究所から数年にわたって助成金を受けて、感謝・やさしさ・つながりの介入プログラムを通じて持続的に幸福感を高める可能性に関する研究を進め、多くの研究奨励賞や表彰を受ける。その主なものに、バーゼル大学名誉博士号、ディーナー賞、クリストファー・J・ピーターソン金賞、テンプルトン・ポジティブ心理学賞がある。</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>【はじめに公開】『「撮る」マインドフルネス』</title>
		<link>https://www.njg.co.jp/post-39543/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[haradamaho]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 19 Dec 2023 03:00:27 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[教養を楽しむ]]></category>
		<category><![CDATA[知識・教養を身につける]]></category>
		<category><![CDATA[カメラ]]></category>
		<category><![CDATA[マインドフルネス]]></category>
		<category><![CDATA[写真]]></category>
		<category><![CDATA[心をととのえる]]></category>
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					<description><![CDATA[マインドフルネスとは周囲の状況について価値判断をせず、「今、ここ」に集中している平穏な心の状態を指します。近年、写真を撮ったり見たりする行為が、マインドフルネスに効…]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>マインドフルネスとは周囲の状況について価値判断をせず、「今、ここ」に集中している平穏な心の状態を指します。近年、写真を撮ったり見たりする行為が、マインドフルネスに効果的だということが、科学的にも明らかになってきました。写真を撮ることが、なぜ心の平穏に繋がるのか。石原眞澄さんが上梓した<a target="_blank" href="https://www.njg.co.jp/book/9784534060563/" data-wpel-link="internal">『「撮る」マインドフルネス』</a>から、「はじめに」を紹介します。</p>
<h2>写真を使って「今、ここ」に意識を向ける</h2>
<p>この本では、「写真を撮る・観る・言葉にすることで、マインドフルネスの効果を得る方法」を、多くの心理学の研究で証明された結果にもとづいて紹介します。マインドフルネスとは、「良い・悪いなどの価値判断をすることなく、今この瞬間に注意を向けている状態」を指します。この状態でいられれば、感情に振り回されることなく心がおだやかになります。</p>
<p>楽しみながら写真を撮って、観て、それを言葉にするという3ステップで、考え方や生き方、そして人生までが劇的に変わってしまうのです。それが「撮るマインドフルネス」です。</p>
<p><img decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-39634" src="https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/e0fb6df0961cdf60add1d52cc720f64e.jpg" alt="" width="1920" height="1080" srcset="https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/e0fb6df0961cdf60add1d52cc720f64e.jpg 1920w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/e0fb6df0961cdf60add1d52cc720f64e-250x141.jpg 250w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/e0fb6df0961cdf60add1d52cc720f64e-570x321.jpg 570w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/e0fb6df0961cdf60add1d52cc720f64e-768x432.jpg 768w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/e0fb6df0961cdf60add1d52cc720f64e-1536x864.jpg 1536w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/e0fb6df0961cdf60add1d52cc720f64e-110x62.jpg 110w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/e0fb6df0961cdf60add1d52cc720f64e-180x101.jpg 180w" sizes="(max-width: 1920px) 100vw, 1920px" /></p>
<p>「写真で人生が変わるなんて、大げさな……」と思われるかもしれませんが、本当です。「霧が晴れたように毎日が楽しいです」「いろいろなことに取り組む気力が湧いてきました」「幸せになっていいと思えるようになりました」……これらは私の講座に参加したみなさんから実際に寄せられる声の一例です。それはもう、本当にうれしそうに報告してくれます。</p>
<p>では、なぜ写真にこのような力があるのでしょうか？</p>
<p>ひと言で言うと、あなたが撮った写真はあなたの「写し鏡」だから。じつは、写真には目に見えない撮り手の気持ちも写っています。あなたは、その写真で本来の自分自身に出会うこと ができるのです。</p>
<p>この本の大きな特徴は、一般的なマインドフルネスの本とは異なり、写真を使ったアプローチを紹介していることです。視覚的な要素と感情を組み合わせて、深い自己理解と心の平穏を自分自身で探究できます。</p>
<p>本書の後半では具体的な写真のテーマやレッスンを盛り込み、実践的なガイドとなるように工夫しました。この方法の魅力は、実践のハードルが非常に低いことにあり、カメラやスマホ（スマートフォン）があれば、いつでもどこでも実践できます。</p>
<p>これからお伝えする「撮るマインドフルネス」は、「上手な写真の撮り方」ではなく、「写真に写った自分の気持ちを読み取り、言葉にしていくことで、自分を理解して、心をととのえる方法」です。私自身も、写真に救われ、写真によって人生が変わった経験があります。自分自身の経験と多くの研究の成果を通じて、写真の持つ驚くべき力をみなさんに伝えたいという想いから、この本を執筆しました。</p>
<p>本書を通じて、日常のなかで撮る写真が、ただの記録や思い出だけでなく、心身の健康を取り戻すツールとして活用できることを知り、実践していただけるように構成しました。「今、ここ」を心から楽しみながら、ありのままの自分を肯定する新しい習慣をはじめてみましょう。</p>
<hr />
<p><strong>石原眞澄（いしはら ますみ）</strong><br />
医学博士、写真家、一般社団法人フォトサイエンスソサエティ代表理事、国立研究開発法人国立長寿医療研究センター外来研究員、日本ポジティブサイコロジー医学会・日本心理学会・日本認知症予防学会会員。写真で心身ともに回復した経験から、科学的な写真の効果に興味を持つ。東北大学大学院医学系研究科脳機能開発研究分野博士課程修了。ナショナルセンターの研究員として、ポジティブ心理学にもとづいた独自の写真プログラムの実証研究を開始。高齢者を対象にした研究で気分改善効果を確認し、気分障害やうつ予防、認知症予防への非薬物療法の一選択肢として写真の有効性を実証中。1999年からカルチャーセンター、大学、病院などで、心が元気になる写真講座を主催し、小学生から高齢者まで幅広い年齢層の人々に写真の力を伝えている。2023年に一般社団法人を設立し、エビデンスのある写真プログラムの社会実装と更なる研究を実施中。著書に、『光の神話　心の扉を開くピンホール・アートフォト』（誠文堂新光社）、『9日間で自分が変わるフォトセラピー』（リヨン社）。</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>日本とロシアが抱える「共通の歴史的ジレンマ」とは</title>
		<link>https://www.njg.co.jp/post-39454/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[WH]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 26 Oct 2023 07:41:59 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[教養を楽しむ]]></category>
		<category><![CDATA[世界史]]></category>
		<category><![CDATA[哲学]]></category>
		<category><![CDATA[歴史]]></category>
		<category><![CDATA[資本主義]]></category>
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					<description><![CDATA[世界大戦と革命の世紀にして西欧資本主義が頂点を極めた時代、「20世紀」の本質とは？　ウクライナ戦争や中東有事の根源はどこにあるのか？　マルクス研究の第一人者・的場昭…]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>世界大戦と革命の世紀にして西欧資本主義が頂点を極めた時代、「20世紀」の本質とは？　ウクライナ戦争や中東有事の根源はどこにあるのか？　マルクス研究の第一人者・的場昭弘が縦横に語る<a target="_blank" href="https://www.njg.co.jp/book/9784534060402/" data-wpel-link="internal">『資本主義がわかる「20世紀」世界史講義』</a>。神奈川大学の大人気市民講座の内容をまとめた本書の「はじめに」の後編を公開します（<a target="_blank" href="https://www.njg.co.jp/post-39452/" data-wpel-link="internal">前編</a>はこちら）。</p>
<h2 id="5442a746-ec22-4d63-8d9a-441f4621c203" tabindex="-1">西欧化と自国主義とのジレンマ</h2>
<p id="a6ef6189-91cc-45f5-9a01-275620a29aa3">　18世紀は、こうしたヨーロッパで生まれたさまざまな成果が一挙にアジア・アフリカに流れ込んだ時代でした。それは「世界史」という概念が大きく変わった時代でもあったのです。</p>
<p id="f1fe298f-6aaf-46ca-9817-c609fe064e08">　それまでの世界史はアジアがリーダーだったとはいえ、各地域がそれぞれ独自の歴史を刻んでいたのですが、18世紀からの世界史は、ヨーロッパが範を垂れて、ほかがそれに従うものになりました。国には序列が生まれ、国民にもその序列が浸透します。よりよく西欧化に適応できた国民が序列の上位にランク付けられることになるのです。ここからアジアの長い停滞が始まります。</p>
<p id="fbd2d5f7-7baf-47d4-a67b-d5147b713fad">　ヴィクトリア時代のイギリスは、拡張するヨーロッパの象徴です。繁栄を極めるイギリスは大英帝国として“日が沈まない国”なのです。ヴィクトリア女王（1819〜1901、在位1837〜1901）は、英国ばかりか世界に広がった英国圏の女王でもあります。国民国家は、自国が安定すると、海外に進出することで帝国化するようになります。</p>
<p id="d7aee271-5649-4e11-abc4-cbb2953cb2ea">　帝国とはいえ、大英帝国はそれまでの大陸型の統一の緩い帝国とは異なります。英語という言語を話し、宗教は国教会を中心とするイギリス（イングランド、ウェールズ、スコットランド）が中核となり、その周辺に彼らが移住した地域、すなわちカナダ・アメリカ・オーストラリア・ニュージーランド・南アフリカが連なり、その下に従属国があるという構図です。19世紀に生まれた人種論そのままに、アングロサクソンを頂点に、ラテン人、スラブ人、黄色人種、黒人といったランキングが存在しました。</p>
<p>　その枠組みは今も相変わらず残っていて、たとえばコロナ禍において、アメリカで「#Black Lives Matter」運動が起きたのは、同じ災厄でも黒人などの貧困層に負担が重くのしかかったからです。ヨーロッパでいえば、移民・難民にしわ寄せがいきました。「白人の責務」（white’s burden）という言葉がありますが、それは白人が未開の文化を啓蒙し、発展させる義務を負っているということです。</p>
<p id="5d95beee-35d8-4eb6-bd87-16bac657fccf">　それを言い換えると、「帝国の意識」ということになりますが、これはイギリスだけでなくフランス、ドイツにもありました。帝国の中心にいる宗主国の人種は、その帝国内の遅れた人種を啓蒙しなくてはなりません（ここで断らなければならないのは、「人種」という概念も、「民族」という概念も、19世紀に発見されたということです）。</p>
<p id="1f108583-64b0-457a-ac70-fa7572c62b00">　こうした啓蒙思想は、実はルネサンス以降の西欧思想が行き着いた当然の結果でもあったのです。人々が経済的な豊かさを求めるという考えは、なるほど素晴らしいことですが、それが合理性や理性的なものを追求し、絶対的な真理を標榜するものになってくると、たちまち、ほかの地域よりも自らが秀でているという感覚が生まれます。19世紀に生まれたさまざまな西欧の学問は、一見きわめて実用的でありながら、実はヒエラルキーに基礎を置き、接する者に抑圧的に作用するものでした。<br />
　<br />
　西欧の学問を手に入れることは、真理を学ぶことである以上に、西欧のこうした思想に屈服することでもありました。一気に西欧化を進めた日本のような国では、この問題が典型的に現れます。</p>
<p id="2ff20695-b969-4bb0-9fd3-8b104714ac20">　しかし、その前例はロシアにあったのです。</p>
<p id="571916fc-ecaf-4908-9ab7-da513ae733cd">　ロシアは日本より200年前、ピョートル大帝（1672〜1725）の時代にギリシア正教会のビザンチン文化を棄て、西欧化の道を選びました。大帝は帝都サンクト・ペテルブルクを欧州の都市のようにつくり上げましたが、その後のロシアは、西洋化と自国主義の矛盾のなかにはまり込みます（今も抜け出せていません）。西欧化すればするほど、西欧からは見下される。その鬱積や怒りを非西欧にぶつけるという構図です。</p>
<p id="7b7e71f5-68be-43ac-9c4e-fd783a45465b">　明治維新以後の日本もまた、同じような轍を踏みます。西洋化にいそしむほどに“猿マネ”と言われ、学べば学ぶほどアイデンティティが失われていく。極東にあって、しかも西洋人とは似ても似つかない姿かたちをしている日本人の疎外感は、ロシア以上に大きかったかもしれません。西欧風の容貌や西欧語、西欧芸術や料理への憧れは、近隣アジアへの蔑視を生み出し、自らの文化の祖先（中国や朝鮮）を恨むことになるという問題です。</p>
<p id="6fb21613-b947-49ad-8d23-35886884a222">　それと比べて、多くのアジアの国々、とりわけかつて文明の中心にいた中東・インド・中国は断固としてこの近代化を拒否します（トルコは19世紀前半に西欧化しますが、今もその揺り戻しのなかにいます）。そのために西欧との衝突に発展し、植民地になり、戦争に巻き込まれていきます。</p>
<p id="748e8fd4-8b0c-4448-b57e-93a3b8e416e5">　しかし、この苦難の戦いは、自らの伝統を維持したがゆえに起きたことで、その後の近代化を自らのものにできたのも、それがあったからとも言えます。</p>
<p id="619ef893-a932-451b-92ae-006994a664f5">　ロシアと日本は、あまりにも安易、あまりにも軽率に西欧を受け容れたために、一時的には成功するのですが、長い目で見れば失敗している事例ということになります。</p>
<h2 id="e5811d32-d2d9-4f5d-8a23-b9ef72f8fb18" tabindex="-1">欧州第一主義に陰り</h2>
<p id="0da43bc9-f22b-4ba2-8b6f-e7566211058f">　世界史という概念は、ヨーロッパの優位性を根底に置いています。一般的な世界史の教科書は、ヨーロッパ文明が優れているという前提で始まり、その起源をギリシア・ローマに求めます。停滞していた中世でさえも、ルネサンスをもたらした自己陶冶（とうや）の過程として描き出し、近代化、資本主義、民主主義、国民国家などはすべて西欧製で、それらを劣った国々に普及させることが西欧人の役割、白人の責務であるというストーリーを創作します。<br />
　<br />
　西欧が生み出した文化・文明（宗教・教育・言語・建築など）は、資本主義という媒体を通して世界中に拡がります。これがまさにグローバル化の過程であって、グローバル化とはすなわち、世界のヨーロッパ化のことです。世界中に設けられた西欧語の学校・大学はその先鋒であり、キリスト教会は世界宗教キリスト教の販売促進部隊として活動していきます。その結果、豊かなヨーロッパ人は“最高人種”であるとして君臨することになりました。　</p>
<p id="3419dc68-896b-40c3-8880-e010d0f409b0">　19世紀の西欧の思想家や歴史家で、アジアやアフリカの側に立って世界を見ようとした者は、きわめて少数です。これはカント、ヘーゲル、マルクスなども例外ではありません。<br />
　<br />
　アダム・スミスやリカードなどの自由主義経済を推進しようとする書物も、植民地になったアジアやアフリカの人々にとっては、有害図書の部類でしょう。資本蓄積のためには、対外進出が不可避であることを説いた書物だったからです。アジア侵略のヒントを与えられたと受け取った日本人にとっては、きわめて優れた書物だったということになりましたが。</p>
<p id="c014f9ca-e901-4c38-9e2f-691d8df5e700">　1970年代の後半から、そもそもオリエンタリズム自体が西欧の視点によるものだという考え方が出てきました（サイード『オリエンタリズム』上下巻、今沢紀子訳、平凡社ライブラリー、1993年）。その提唱者であるエドワード・サイード（1935〜2003）はパレスチナ出身の学者でした。それゆえにこそ、こうした視点を持ち得たのだろうと思いますが、アメリカの有名なコロンビア大学の教授であったことも影響力を発揮できた一因だったというのは皮肉なことです。</p>
<p id="866eb62b-f5e4-42ad-8a48-b5505f1334be">　他方、植民地支配や帝国主義を批判的にとらえるポストコロニアル理論に影響を与えたスチュアート・ホール（1932〜2014）はジャマイカ出身のイギリス人で、バーミンガム大学で勤務していましたが、彼は同大学の教授ではなく市民大学の一講師でした。その経歴が、ポストコロニアルの運動が一過性に終わる原因であったとも言えます。</p>
<p id="fb5e4af4-d2c3-4dd9-b3a5-4922cc01683c">　2020年5月25日、黒人青年が白人警察官5人に殺害された事件を受けて、全米各地でデモが起き、それ以前から批判があったマーガレット・ミッチェル（1900〜49）の南北戦争を扱った長篇小説『風と共に去りぬ』が黒人差別を助長する作風だというので、その映画化作品の配信が一時、停止されました。たくましく生きる主人公の白人女性に感情移入できれば感動的な大作ということになるのですが、主人公に仕えるメイドや農園労働者などの黒人に感情移入すれば、これはとんでもない映画ということになります。</p>
<p id="aaba697f-3f26-4f3c-8d25-36272deaed27">　ことほどさように、我々は無意識のレベルで西欧の価値観に染め上げられています。</p>
<p id="a5e281a4-39c7-47e9-b0c9-fdc098b43c74">　しかし、さしもの西欧第一主義も1918年（第一次大戦終結）以降、一変します。いよいよ西欧の自信に陰りが生じてきました。</p>
<p id="d92ed549-96c2-4627-95da-eddc6f365c46">　その背景として、ヨーロッパでの悲惨な戦争があります。第一次大戦の戦死者は1600万人に達し、それまでの100年間の戦死者数を超えています。</p>
<p id="67978aae-bf10-438c-a6ca-7c0cfabbbf97">　ヨーロッパ中心の世界観を覆したものに、ベストセラーとなったオズヴァルト・シュペングラー（1880〜1936）の『西洋の没落』（第1巻・1918年。文献の直後に置かれた年数は原典の発行年とする。必要に応じて記載する。以下、同じ）があります。これはヨーロッパの歴史家による自作自演とも言うべく、差別するだけ差別し、ある時から改悛して平等主義者になるというのは虫が良すぎるのですが、影響力はその時代を支配する者にあるとするのなら、それしかないとも言えます。</p>
<p id="a7875a15-cd44-483f-be67-2c2215ba1ec9">　ポストモダン、ポストコロニアルなどの西欧近代を否定する新しい思想が、シュペングラー以降、続々とアメリカやヨーロッパの白人社会で生まれるというのも、まさにその皮肉のひとつです。ジェンダーにしても同じです。西欧の帝国意識を批判する書物が、今日も西欧言語で出版され続けています。さらにそれを読む日本の学者たちは、近隣アジアの言語は知らなくとも英語やフランス語はできる。まさに皮肉な話です。私自身、そのピエロの一人ですが。</p>
<h4>的場昭弘（まとば　あきひろ）</h4>
<p>日本を代表するマルクス研究者、哲学者。マルクス学、社会思想史専攻。1952年、宮崎県生まれ。慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程修了、経済学博士。元・神奈川大学経済学部教授(2023年定年退職)。同大で副学長、国際センター所長、図書館長などを歴任。</p>
<p>著書に『超訳「資本論」』全3巻(祥伝社新書)、『未来のプルードン』(亜紀書房)、『カール・マルクス入門』(作品社)、『「19世紀」でわかる世界史講義』『最強の思考法「抽象化する力」の講義』(以上、日本実業出版社)、『20歳の自分に教えたい資本論』『資本主義全史』(以上、SB新書)、『一週間de資本論』(NHK出版)、『マルクスだったらこう考える』『ネオ共産主義論』(以上、光文社新書)、『マルクスを再読する』(角川ソフィア文庫)、『いまこそ「社会主義」』(池上彰氏との共著・朝日新書)、『復権するマルクス』(佐藤優氏との共著・角川新書)、訳書にカール・マルクス『新訳共産党宣言』『新訳初期マルクス』『新訳哲学の貧困』(以上、作品社)、シャック・アタリ『世界精神マルクス』(藤原書店)など多数。</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>世界大戦、民族紛争…20世紀の不幸は「国民国家」がもたらした</title>
		<link>https://www.njg.co.jp/post-39452/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[WH]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 26 Oct 2023 07:40:38 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[教養を楽しむ]]></category>
		<category><![CDATA[世界史]]></category>
		<category><![CDATA[哲学]]></category>
		<category><![CDATA[歴史]]></category>
		<category><![CDATA[資本主義]]></category>
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					<description><![CDATA[世界大戦と革命の世紀にして西欧資本主義が頂点を極めた時代、「20世紀」の本質とは？　ウクライナ戦争や中東有事の根源はどこにあるのか？　マルクス研究の第一人者・的場昭…]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>世界大戦と革命の世紀にして西欧資本主義が頂点を極めた時代、「20世紀」の本質とは？　ウクライナ戦争や中東有事の根源はどこにあるのか？　マルクス研究の第一人者・的場昭弘が縦横に語る<a target="_blank" href="https://www.njg.co.jp/book/9784534060402/" data-wpel-link="internal">『資本主義がわかる「20世紀」世界史講義』</a>。神奈川大学の大人気市民講座の内容をまとめた本書の「はじめに」を公開します。まずは前編から。</p>
<h2 id="7af149f1-7b96-408b-b4bf-d62940834c6f" tabindex="-1">ヨーロッパの国民国家</h2>
<p id="b743ef49-ae8f-4a9c-aad3-aa430e022dd6">　本書の前史となる歴史的な事象について簡単に記していきましょう。本書は、<a target="_blank" href="https://www.njg.co.jp/book/9784534059321/" rel="noopener" data-wpel-link="internal">『「19世紀」でわかる世界史講義』</a>（日本実業出版社）の続編です。そこでは、「世界史」というものの背景を説明していますが、ここでもう一度簡単にその内容を述べてみます。</p>

<figure id="attachment_39457" aria-describedby="caption-attachment-39457" style="width: 250px" class="wp-caption alignleft"><a target="_blank" href="https://www.njg.co.jp/book/9784534059321/" rel="noopener" data-wpel-link="internal"><img decoding="async" class="wp-image-39457 size-medium" src="https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2023/10/ebbc934c48962a10108ac05c6e739fd6-250x361.jpg" alt="" width="250" height="361" srcset="https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2023/10/ebbc934c48962a10108ac05c6e739fd6-250x361.jpg 250w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2023/10/ebbc934c48962a10108ac05c6e739fd6-570x823.jpg 570w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2023/10/ebbc934c48962a10108ac05c6e739fd6-768x1109.jpg 768w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2023/10/ebbc934c48962a10108ac05c6e739fd6-1064x1536.jpg 1064w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2023/10/ebbc934c48962a10108ac05c6e739fd6-1418x2048.jpg 1418w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2023/10/ebbc934c48962a10108ac05c6e739fd6-110x160.jpg 110w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2023/10/ebbc934c48962a10108ac05c6e739fd6-152x220.jpg 152w, https://www.njg.co.jp/wp-content/uploads/2023/10/ebbc934c48962a10108ac05c6e739fd6.jpg 1540w" sizes="(max-width: 250px) 100vw, 250px" /></a><figcaption id="caption-attachment-39457" class="wp-caption-text">「19世紀」でわかる世界史講義</figcaption></figure>

<p id="31bc75c8-9b00-492f-96bf-ddebd4479d87">　同書の対象となるのは13世紀から19世紀までで、そこで問題とされたのは、「世界史とは何か」ということでした。世界史とはモンゴルの東欧への進出によって生まれたのですが、その世界史の中心が、アジアから次第にヨーロッパへ変わっていき、最終的にヨーロッパを中心とする世界史という概念ができたのです。</p>
<p id="8d301e72-981e-475f-ba6d-9f9fff2dc436">　このような新しい時代が開かれていく原因となったのが、国家の宗教からの独立であり、それはヨーロッパ内での国家間の抗争と競争力の増大をもたらしました。こうした国民国家の出現を促したものが、宗教改革です。宗教改革によって、単一のヨーロッパ帝国、すなわち神聖ローマ帝国が崩壊し、イギリスやフランスといった国民国家が成立します。モンゴルの侵入、ペストの流行によって激変したヨーロッパは、アジアのなかに強引に引き込まれ、変化を余儀なくされたのですが、そこから新たな国民国家という小国家が並び立つヨーロッパが生まれたのです。</p>
<p id="8ac5e4e6-8606-4132-95cc-34cbf1d80540">　小国の並立は小国同士の抗争（三十年戦争、七年戦争、ナポレオン戦争）の原因となり、結局、19世紀に見られる国民国家（Nation State）を生み出します。小国分離の状態は競争を惹起し、それが大航海時代になると、各国の海外進出競争を生み出し、アジアへの進出、やがてはその支配へと至ります。そして新大陸への進出により、北米・南米で略奪の限りを尽くし、植民地化していきます。</p>
<h2 id="62a2b147-3af0-4447-b7e2-5b95b97030e9" tabindex="-1">知的文化の発展</h2>
<p id="ad01f1c4-e308-4295-b1aa-497fff94c66a">　こうした政治・宗教・経済の動きには、文化的な動きも呼応します。たとえばルネサンス運動（14〜16世紀）においては、西アジアで発展した科学技術や古代ギリシア・ローマ思想（プラトン、アリストテレスなど）を受容し、新しい思想や文化を生み出します。マキアベリ（1469〜1527）からデカルト（1596〜1650）、カント（1724〜1804）、ヘーゲル（1770〜1831）に至る西欧思想の流れを見ると、ギリシア哲学の伝統を引き継いだ、宗教から分離した純粋哲学（知の探求学）の系譜があることがわかります。神を用いず自律的に思考しようとする姿勢は、社会科学や自然科学にも影響を与えていきます。<br />
　<br />
　社会科学の世界、すなわち現実の政治・経済とのつながりのある実学の世界では、国民国家、聖俗分離、人民主権、民主主義、共和主義などがテーマとして取り上げられるようになります。</p>
<p id="8a9da8cf-e255-4e06-b5b9-f34128c3db44">　国民国家の成立期にホッブズ（1588〜1679）、ロック（1632〜1704）、モンテスキュー（1689〜1755）、ルソー（1712〜78）といった思想家が、現代にもつながる政治や社会についての基礎概念をつくっていきます。また経済活動の本質をどう捉えるかということで、重商主義や重農主義の考え方が提唱され、その受容・批判からアダム・スミス（1723〜90）の経済学が芽生えてきます。国家の豊かさのための経済から、市民の豊かさのための経済への変化を象徴するのがアダム・スミスです。</p>
<p id="5311765b-e659-4af1-99b0-bc2a1262ed76">　自然科学の世界では、コペルニクス（1473〜1543）が「コペルニクス的転回」といわれる地動説を唱え、それをガリレオ・ガリレイ（1564〜1642）が実証し、ニュートン（1642〜1727）力学へと引き継がれます。自然をあるがままに見る自然科学の成立です。そうした諸々の実学や物理学を背景に、やがて産業革命が起きます。</p>
<p id="5dab9e74-fd75-4fac-878d-ec7a5760bddf">　中世までの大学が、文法・レトリック（修辞学）・論理学・数学・音楽・幾何学・天文学（総合して「自由七科（リベラルアーツ」）という非実用的な学問を中心として成り立っていたのに対し、新しい大学は自然科学・社会科学・人文学といった分野を擁し、とりわけ自然科学・社会科学において目覚ましい発展がありました。こうした学問の分類は、フランシス・ベーコン（1561〜1626）の分類法に拠るところが大きいと言えます。</p>
<h2 id="2ecb56ba-c21f-45e4-aa41-4d4858d1d56a" tabindex="-1">国民国家成立の条件</h2>
<p id="325c395b-46bd-460e-9139-d738c6148570">　西欧による新しい世界史の創設は、それまでになかった新しいものを生み出しました。それは“人間個人の豊かさ”を求めるという動きです。自由・平等・友愛といった人権概念は、宗教や国王といった、さまざまな制度から人間が独立していくなかで生まれました。時には暴力的革命、時には平和的革命によって、それらの価値が確立されていきますが、それは国民国家の形成とパラレルに起きたことです。イギリスやフランスで生まれた国民国家は、現在に至るまで我々の思考を規定しています。<br />
　<br />
　まず国家という枠を決め、そこからさまざまな人権を保障していく制度は、現在どの地域でも一般的になっています。憲法という国の枠を定め、そこから派生するかたちで各法律をつくっていくことをイメージするとわかりやすいでしょう。</p>
<p id="1a48e997-ad3f-4648-b6e8-f99972a368ed">　国家とはなにかというと、西欧ではカトリック勢力からの独立が課題でしたから、第一義的には宗教から独立した政体（統治体）ということになります。もちろんこれは、宗教間の対立をもたらします。ヨーロッパではローマ・カトリックとプロテスタントの抗争です。</p>
<p id="98e8f308-fd55-4676-bf2a-60dd3072478f">　国家成立の初期に見られた現象は、人民は国王の臣下（臣民）として仕えるということです。国王の子供（臣民）であるということが、国民のアイデンティティを形成します。しかし、国王が多様な国民を統治する場合は、共通言語や共通民族という近代の概念が必要になります。</p>
<p id="608496d8-0133-44a2-b8fa-dc7117b6c727">　主権在民という考え方は、国民国家において、初めて可能となります。改革も革命も国家単位で行なわれます。国家には経済的独立が必要なので、税の徴収、貨幣の発行権などを占有する必要があり、司法組織、軍隊や警察などの暴力組織も国家が独占します。</p>
<p id="01e5c942-3a70-42d3-bc79-7b53cd77dc13">　それまでの多くの地域では、宗教であろうと民族・言語であろうとその境界は曖昧で、国家という単位が生まれてこなければ、それらをめぐる問題は起こらなかったと言えます。もちろんそれまでも差別や偏見はあったのですが、それらは制度化されず個人的なレベルにとどまっていたわけです。</p>
<p id="d00aff97-518f-44c0-b4c9-d09d367b57a2">　こうした国家という形態は、アジアやアフリカでは、きわめて奇異に映っただけでなく、生みの親であるヨーロッパでも当初はおかしなものと見られていました。19世紀までのヨーロッパを見渡してみて、国民国家と言えるのは、フランス、イギリス、オランダぐらいのものです。その他の地域は、大きな帝国を成すか、あるいは小さな君主国家であるかです。</p>
<p id="4d2d0d05-b521-4acc-8716-8d9ceca6f827">　しかし、19世紀以降、国民国家が世界中に“輸出”され、その動きは1918年の第一次大戦終結で決定的になりました。ヴェルサイユ条約は戦勝連合国とドイツとの講和条約ですが、他の敗戦国との講話条約によって、ドイツ帝国、オーストリア帝国、オスマン帝国が解体し、その配下にあった地域はそれぞれ国民国家への道を歩みます。</p>
<p id="e3cd8db1-b088-44fc-8cee-cd7573f5d435">　ロシア帝国は、1917年に皇帝が退位しますが、22年まで存続し、ソビエト連邦という近代国民国家の連合体に引き継がれます。アメリカも国家（州）の連合体国家（合衆国）です。すなわち2つの巨大な、社会主義の連合体国家と、資本主義の連合体国家が誕生することになったのです。</p>
<p id="61b87850-ec6e-4348-8f56-e5ffe138da6d">　国民国家というかたちに適さない地域、あるいはそれを為すのに多くの困難な条件を抱えている地域があります。しかしヨーロッパにおいても、すんなりと国民国家に移行したわけではありません。どこも力づくでそれを実現していったというのが実態に近く、その推進役を果たしたのが憲法の制定や学校教育の普及です。</p>
<p id="a1122817-09d1-4efe-a170-d1074e154a4c">　憲法（Constitution）とは「国づくり」という意味ですが、憲法の及ぶ範囲に居住する者が国民とされ、言語も統一されていきます。日本は、ちょうどこうしたヨーロッパの国民国家成立時に明治維新を興しますので、日本政府はイギリス史やドイツ史、フランス史を教科書にし、日本という国民国家をつくり上げていきました。こうした国民国家に適合しにくい（あるいは抵抗する）地域である琉球やアイヌの北海道には、厳しい同化政策が採られていきます。</p>
<p id="8829260e-a3e7-4c40-92d9-fd39f81409ca">　近代化とは、多様な人々が必ずどこかの国家の国民にならねばならないということであり、20世紀のさまざまな不幸はここから生まれます。</p>
<h2 id="61cb85b2-9ccb-4eb9-a55b-9b32e182a34d" tabindex="-1">産業革命と勤勉</h2>
<p id="a4711a41-44e9-4de4-a503-772fb48ad3cb">　西欧が世界史にもたらした大きなもののひとつに産業革命があります。これは18世紀半ばにイギリスから起こったもので、産業機械の発達によって生産性が飛躍的に増大しました。それ以前はアジアが世界の生産の圧倒的シェアを占めていましたが、この状況が一変します。産業革命は「Industrial Revolution」を訳したものなので、産業は工業のことだと思われがちですが、Industrial とは「最も生産的な仕事」という意味であって、たまたまそれが農業やサービス業ではなく、工業だったために、そういう思い込みが生まれました。</p>
<p id="b00d5251-b554-4de9-b96b-6354bee2d89c">　生産性の高さは、労働の在り方に現れますが、ここでは分業という働き方に注意を向けましょう。</p>
<p id="33282a7b-b368-4ef6-9057-37270ac36bf1">　分業（division of labor）とは、労働過程、あるいは生産過程の分割です。それまでも男女の役割分担や農業と工業の分立など、社会的分業はありましたが、ここで重要なのは、工場内での工程（作業）の分割、生産過程の分割です。</p>
<p id="7e61fb99-edae-4098-b856-aa6abdcdb9a9">　これは同じ仕事場にいながら、労働者によって課される仕事が違うということです。これは「工場内分業」と呼ばれますが、別の仕事をしている人間とは同志的な気持ちになりにくい。さらに、機械が仕事の中心に居座っていて、個々の労働者は取り組む仕事が結果としてなにをつくり、どんな役割を担っているのかなど、その内容を知らなくても、即日から従事できるようになりました。</p>
<p>　そういう仕事では、労働に対する責任や研鑽の意欲が生まれにくく、ただ賃金を得ることが目的となりがちです。機械は疲れを知らず一日中動き続け、それに合わせて労働者は歯車として完全に管理・従属させられます。労働時間の延長、休日の削減によって、自ずと工場の生産力は伸びます。産業革命とは労働者が必然的に勤勉（industrious）にならざるを得ない革命、「勤勉革命」というものだったのです。</p>
<p>＜<a target="_blank" href="https://www.njg.co.jp/post-39454/" data-wpel-link="internal">後編</a>へ続く＞</p>
<h4>的場昭弘（まとば　あきひろ）</h4>
<p>日本を代表するマルクス研究者、哲学者。マルクス学、社会思想史専攻。1952年、宮崎県生まれ。慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程修了、経済学博士。元・神奈川大学経済学部教授(2023年定年退職)。同大で副学長、国際センター所長、図書館長などを歴任。</p>
<p>著書に『超訳「資本論」』全3巻(祥伝社新書)、『未来のプルードン』(亜紀書房)、『カール・マルクス入門』(作品社)、『「19世紀」でわかる世界史講義』『最強の思考法「抽象化する力」の講義』(以上、日本実業出版社)、『20歳の自分に教えたい資本論』『資本主義全史』(以上、SB新書)、『一週間de資本論』(NHK出版)、『マルクスだったらこう考える』『ネオ共産主義論』(以上、光文社新書)、『マルクスを再読する』(角川ソフィア文庫)、『いまこそ「社会主義」』(池上彰氏との共著・朝日新書)、『復権するマルクス』(佐藤優氏との共著・角川新書)、訳書にカール・マルクス『新訳共産党宣言』『新訳初期マルクス』『新訳哲学の貧困』(以上、作品社)、シャック・アタリ『世界精神マルクス』(藤原書店)など多数。</p>]]></content:encoded>
					
		
		
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		<title>物語を面白くする「表現技術」は誰にでも身につく</title>
		<link>https://www.njg.co.jp/post-39161/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[haradamaho]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 13 Sep 2023 04:00:30 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[教養を楽しむ]]></category>
		<category><![CDATA[未分類]]></category>
		<category><![CDATA[創作活動]]></category>
		<category><![CDATA[小説の書き方]]></category>
		<category><![CDATA[物語のつくり方]]></category>
		<category><![CDATA[脚本の書き方]]></category>
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					<description><![CDATA[創作分野には映画やテレビドラマ、演劇や小説、マンガ、アニメ、ゲームに自分史やエッセイなど、様々なジャンルがあります。しかし、これだけ創作のジャンルがあっても、共通す…]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>創作分野には映画やテレビドラマ、演劇や小説、マンガ、アニメ、ゲームに自分史やエッセイなど、様々なジャンルがあります。しかし、これだけ創作のジャンルがあっても、共通する「表現技術」があります。そして、「表現技術」は誰にでも身につきます。</p>
<p>今回は、新井一樹氏の著書<a target="_blank" href="https://www.njg.co.jp/book/9784534060297/" data-wpel-link="internal">『シナリオ・センター式　物語のつくり方』</a>から、あなたの物語をより面白くするために、「どう書くか」がいかに大切かをお教えします。</p>
<h2> あなたのための創作講座が、始まります 　</h2>
<p>脚本や小説を書こうとして、一番困ることは何ですか？</p>
<p>いいアイデアが、なかなか浮かばない。<br />
コンクールに挑戦しても、思うような結果が出ない。<br />
最後まで書けるけど、いまいち面白くない。<br />
アイデアは思いつくのに、エンドマークまで書けない。<br />
書きたい気持ちはあるのに、何から始めていいかわからない。 　</p>
<p>創作をしていれば、誰にでも悩みはあります。私が働いているシナリオ・センターからは、第一線で活躍する脚本家や小説家が、700名以上も誕生しています。ですが、創作に対して悩みのない方は、一人もいません。</p>
<p>プロでも悩むのです。あなたが悩んでしまうのは、当然です。</p>
<p>そこでこれから、シナリオ・センター式の物語のつくり方をお伝えします。あなたの頭の中に「創作の地図」をつくる創作講座です。創作の地図があれば、エンドマークという目的地まで、何を考えればいいのか、どう書けば面白くなるのかわかります。</p>
<p>あなたも、プロのように「正しく悩む」ことができるようになります。</p>
<h2>あなたにぴったりな創作講座</h2>
<p>さっそく創作講座を始めましょう！</p>
<p>これを読んでいる方の中で、日頃から創作をされている方はいますか？　手を挙げてみてください。けっこう、いますね。私には見えます。講座ですから、みなさんの姿を思い浮かべながら進めていきます。</p>
<p>すでに創作を始めている方は、「もっとうまく書けるようになりたい」という表情をされていますね。コンクールに挑戦するたびに、ご自分の名前を探しても見当たらず、落ち込んでしまうこともあったでしょうか。</p>
<p>ぜひ、この講座を受けてください。創作の地図が手に入れば、あなたが、どこでつまずいているのかがわかります。コンクールでも、いい結果が出ます。</p>
<p>「物語を書いていたけど、しばらく遠ざかっていた」という方もいらっしゃるようです。物語の構想を練って、書き始めてみるけれど、筆が進まない。そんな方こそ、騙されたと思ってついてきてください。あなたに才能が足りないのではなく、これまでのやり方が間違っていただけだとわかります。</p>
<p>「創作は未経験だ」という方はどうでしょう。やはり、いらっしゃいますね。物語をつくりたいと思っても、どこから手をつけていいのか、わからないものです。ドラマを観ては、もっとこうすれば面白いのに、と考えてみたり、思いついたアイデアをメモアプリなどに打ち込んではみるけれど、そこまで、という感じでしょうか。</p>
<p>そんな方でも、物語を書き上げることができます。安心して、ご参加ください。あなたのアイデアから、誰かの心に残る物語が生まれます。</p>
<h2>「何を書くか」はあなた自身の中にある</h2>
<p>本書の目的は、書けないから書けるへ、いまひとつの評価から満足のいく評価へと、みなさんの変化をお手伝いすることです。</p>
<p>では、どうやってお手伝いするのか、を説明する前に整理しておきたいことがあります。それは、物語のつくり方は「何を書くか」と「どう書くか」という、２つの要素からできているということです。どちらかが欠けてしまっては、うまくつくれません。片輪でもパンクをしたら、自転車が進まないのと同じです。</p>
<p>「何を書くか」というのは、作家であるみなさんの内側にあります。</p>
<p>「書く」というのは、コミュニケーション手段の1つです。あなたが日々暮らす中で、あなた自身について、人生や社会について、そしてこの世界について感じたことを、誰かに伝えたいからこそ、物語を書くわけです。</p>
<p>「何を書くか」は、あなただけが持つ、あなたの「作家の眼」が決めていくことです。 誰にも教えることはできません。誰かに教わろうとしてもいけません。あなた自身が磨くべき、大切なものです。</p>
<h2>「どう書くか」は表現技術</h2>
<p>「どう書くか」というのは、物語をつくるための表現技術を意味します。</p>
<p>「え？　物語をつくるための技術なんてあるの？」と思うかもしれません。スポーツであれば、ボールの打ち方や投げ方に技術があることはイメージできます。それに比べて創作は、頭ひとつでできるため、技術のイメージがしにくいようです。ですが、イメージがしにくいだけで、事実、表現技術はあるのです。技術なので「どう書けばあなたの作品がもっともっと面白くなるのか」、お伝えすることができます。しかも技術は、誰にでも身につきます。</p>
<p>本書では、物語を「どう書くか」という表現技術を、わかりやすくお伝えします。それが、シナリオ・センター式の創作のお手伝いです。</p>
<p>面白い物語をエンドマークまで書ききるために、あなたの作家の腕に、表現技術をつけていきましょう！</p>
<h2>「どう書くか」が、あなたの書きたい世界を広げてくれる</h2>
<p>「何を書くか」×「どう書くか」＝ 面白い物語 　</p>
<p>このとっても簡単な公式を、頭に叩き込んでください。そこからスタートです。あなたの机の前の一番目立つところに貼ってもいいくらいです。なぜなら、多くの方が 「どう書くか」という技術を、ここまで言っても軽視するからです。</p>
<p>物語をつくるという行為が、センスや感性だという思い込みがあるからでしょうか。もちろん、センスや感性は必要です。ですが、表現技術は、あなたのセンスを発揮するためにも必要なのです。技術が中途半端なまま創作に向かうから、結果が出ないのです。</p>
<p>創作の技術なんて身につけたら、人と同じものしか書けなくなると思って、手を出さない方もいます。大きな間違いです。公式を思い出してください。「何を書くか」に「どう書くか」が掛け算となって、初めて物語は成立します。</p>
<p>もしも、ありふれた作品しか書けないとしたら、それは、技術と作家性の両方が足りないのです。技術だけのせいではありません。</p>
<p>ちなみに、作家性は、技術力がつけばつくほど伸びます。表現力がつけば、表現の幅と深さのレベルが変わるからです。技術の向上によって、作家として見えてくる景色も、描ける世界も変わります。</p>
<p>感覚に頼って書き続けていたら、人の心に残る物語を、コンスタントに生み出すことはできません。</p>
<p>「どう書くか」という技術が、あなたの創作の領域を広げてくれます。</p>
<hr />
<p><strong>新 井 一 樹</strong>（あらい　かずき）<br />
1980年生まれ。東京都出身。日本大学大学院芸術学研究科修了。芸術学修士。祖父は、シナリオ・センター創設者の新井一。同社にて、シナリオライター・脚本家、小説家などを養成する講座の改善、映画やテレビドラマ、ゲームなどの制作会社にて、プロデューサーやディレクター向けの研修開発と講師を担当。2010年より、想像力と表現力の欠如で起きる社会課題を解決するプロジェクト「一億人のシナリオ。」を統括。小学校から企業など約200団体、10,000名以上に講座や研修を実施。シナリオ・センター取締役副社長。</p>]]></content:encoded>
					
		
		
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