ビジネスで使いこなす 入門 定性分析

発売日 2009.06.10
著者 中村力
判型 A5判/並製
ページ数 248
ISBN 978-4-534-04566-9
価格 ¥1,980(税込)

人気の論理思考は全てをこなせる魔法の杖ではない。本書ではさらに2つの思考法(創造的思考、システム思考)を紹介し、3つの手法の組み合わせで「問題解決力」を高めるやり方を教える。数値データをもとにした「定量分析」との組み合わせについても言及する。

≪章立て≫
第1章 定性分析と定量分析の関係とは
第2章 定性分析と定量分析を組み合わせた事例
第3章 3種類の「定性分析」を使い分けると非常に効果的!
第4章 目的に向かって結論を絞り込む「論理思考」
第5章 イメージを抜本的に広げる「創造的思考」
第6章 複雑な因果関係を解明する「システム思考」
第7章 〈ケーススタディ1〉3つの思考をどう使い分けるか
第8章 〈ケーススタディ2〉3種類の思考法を組み合わせた効果的な問題解決

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詳細

はじめに

第1章 定性分析と定量分析の関係とは

 定性分析と定量分析の処理イメージ 10

  定量分析の処理イメージ

  定性分析の処理イメージ

 定性分析と定量分析の「長所」と「短所」 15

  定性分析の特長(長所)

  定性分析の短所

  定量分析の特長(長所)

  定量分析の短所

 定性分析と定量分析は相補的に「組み合わせて」使おう! 19

 定性分析と定量分析を使い分ける視点 22

  定性分析だけを行なう局面

  定量分析だけを行なう局面

第2章 定性分析と定量分析を組み合わせた事例

 個別職種を定性分析と定量分析で分析してみる 26

  販売

   定性分析

   定量分析

  生産

   定性分析

   定量分析

 企業分析における定性分析と定量分析 36

  有価証券報告書から定性情報・定量情報を得よう

  〈事例〉パナソニックの定性分析・定量分析

    定量分析

    定性分析

第3章 3種類の「定性分析」を使い分けると非常に効果的!

 定性分析は「3種類の思考法」を利用しよう! 48

  論理思考(ロジカル・シンキング)

   演繹法/帰納法

  創造的思考(クリエイティブ・シンキング)

  システム思考(システム・シンキング)

 3種類の思考法の強みと弱み 54

  論理思考(ロジカル・シンキング)

  創造的思考(クリエイティブ・シンキング)

  システム思考(システム・シンキング)

 3種類の思考法のポジショニング・マップ 58

 論理思考だけではなぜ答えが出ないのか 60

 3つの思考法を使い分ける視点 63

第4章 目的に向かって結論を絞り込む「論理思考」

 論理思考の大前提となるMECE 66

 ロジックツリーによる分析 68

 フレームワークの分類 71

  ビジネス外部環境を大局的につかむフレームワーク

  ビジネス外部環境と企業内部環境を併せてつかむフレームワーク

  企業内部環境をつかむフレームワーク

 ビジネス外部環境の大局をつかむフレームワーク 78

  PEST分析

  5Forces分析

 ビジネス外部環境と企業内部環境を併せてつかむフレームワーク 83

  3C分析

  SWOT分析

 企業内部環境をつかむフレームワーク 88

  全社・経営レベル

   7S分析

   VRIO分析

   アンゾフの成長マトリックス

   6つのパス(ブルーオーシャン戦略)

  事業レベル

   PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)分析

   バリューチェーン分析

  機能レベル

   4P分析

   戦略キャンバス

   4つのアクション(ブルーオーシャン戦略)

  日常業務レベル

   PDCA

   5W1H

   特性要因図

第5章 イメージを抜本的に広げる「創造的思考」

 創造的思考の実践ポイント 114

  ゼロベース思考でとらえる

  思考や視点をワープさせる

  前提を疑うことから始める

  偶然や失敗を逃さない

 アイデア増量メソッド 124

  ブレーンストーミング

  SCAMPER

 思考プロセスを「見える化」する 128

  アイデア手書き/メモ

  マインドマップ(R)

第6章 複雑な因果関係を解明する「システム思考」

 「因果ループ図」を理解しよう 134

  因果関係とは

  因果ループ図

   因果関係の矢印(リンク)

   時間遅れ

   ループ

  直線的矢印(リンク)とループの違い

 システム思考の「定型3パターン」を押さえよう 146

  システム5原型

   応急処置の失敗

   問題の先送り

   エスカレーション

   成功が成功を加速

   成功の限界

  システム5原型と定型3パターンの関係

   悪化パターン

   格差パターン

   停止パターン

 システム思考を活用するための3視点 161

  大局を押さえる

  ボトルネックを突き止める

  好循環を加速させる

第7章 〈ケーススタディ1〉3つの思考をどう使い分けるか

 論理思考を使う事例 166

  -みどり町商店街「豊年酒店」のケース-

 創造的思考を使う事例 175

  -K中学校の教育現場のケース-

 システム思考を使う事例 182

  -様々なエスカレーション(段階的拡大)のケース-

 論理思考と創造的思考のどちらを使ってもよい事例 187

  -オフィス用品メーカーF社のケース-

第8章 〈ケーススタディ2〉3種類の思考法を組み合わせた効果的な問題解決

 3種類の思考法の組み合わせパターン 200

  論理思考+創造的思考

  論理思考+システム思考

  創造的思考+システム思考

 論理思考と創造的思考の組み合わせ事例〈その1〉 205

  -初心者・シニア層向け携帯電話端末のケース-

 論理思考と創造的思考の組み合わせ事例〈その2〉 213

  -百貨店・スーパーのサバイバルゲームのケース-

 論理思考とシステム思考の組み合わせ事例 220

  -世界金融危機のケース-

 創造的思考とシステム思考の組み合わせ事例〈その1〉 228

  -あるラーメン店の再生プランのケース-

 創造的思考とシステム思考の組み合わせ事例〈その2〉 239

  -ゲームソフトメーカーの危機克服のケース-

著者プロフィール

中村力

なかむら・ちから


公益財団法人 日本数学検定協会 学習数学研究所 上席研究員。北海道大学大学院理学研究科修了。JFEスチール株式会社で、企業戦略、商品開発、セールスエンジニアなどを担当。業務改善(導入費用対効果)、市場調査、秋葉原量販店への販売促進、需要予測などを定量分析・定性分析で行う。


2004年から数学とビジネスの接点を見出すべく、当協会にて研究開発を続け、定量分析を重要テーマとするビジネス数学検定の立ち上げに全面的に関わった。現在、ビジネス数学は当協会のコア事業のひとつとして位置づけられている。


著書に『ビジネスで使いこなす 入門 定量分析』『ビジネスで使いこなす 入門 定性分析』(以上、日本実業出版社)などがある。



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