ゼロからのサイエンス カラー図解 宇宙のしくみ
発売日 | 2008.10.16 |
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著者 | 福江純 |
判型 | A5判/並製 |
ページ数 | 160 |
ISBN | 978-4-534-04455-6 |
価格 | ¥1,760(税込) |
「月周回衛星かぐや」や「すばる望遠鏡」、「太陽観測衛星ひので」などが撮影した写真をふんだんに掲載し、パラパラとページをめくるだけで楽しく、最新の宇宙論もすらすらわかる画期的な一冊!
≪章立て≫
第1章 真実の章
第2章 古代の章
第3章 日月の章
第4章 星辰の章
第5章 銀河の章
第6章 開闢の章
第7章 次元の章
第8章 起源の章
第9章 生命の章
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詳細
第1章 真実の章
1-1 137億年前に生まれた宇宙は平坦で加速膨張している 10
・最新宇宙像
1-2 太陽系の探査がすすみ太陽や月の素顔がみえてきた 12
・躍動する太陽と荒涼たる月
1-3 天の川の中心に巣くう宇宙のモンスター 14
・銀河系中心の巨大ブラックホール
1-4 膜宇宙同士の衝突が宇宙大火を引き起こす 16
・ビッグバンの真の原因とは何か?
コラム “彼ら”はいったいどこにいるのだ!? 18
・フェルミパラドックス
第2章 古代の章
2-1 神々の住まう天上界と人々の暮らす地上界 20
・古代人が描いた宇宙観
2-2 地球が宇宙の中心で太陽をしたがえている 22
・プトレマイオスの天動説
2-3 地球や惑星は太陽のまわりを回っている 24
・コペルニクスの地動説
2-4 惑星は楕円軌道を描きながら太陽のまわりを回る 26
・ケプラーが発見した3つの法則
2-5 月はあばただらけで木星には衛星がある 28
・ガリレオがみた太陽系
2-6 宇宙に存在するあらゆるものは互いに引き寄せ合う 30
・ニュートンの絶対時空と万有引力
コラム 物質は無限に分割できるのか? 32
・古代原子論
第3章 日月の章
3-1 水金地火木土天海冥から水金地火木土天海へ 34
・現代の太陽系
3-2 煮え立ち噴き出し爆発する、激しく活動する太陽 36
・新しい太陽の姿~ひので衛星がみた太陽像
3-3 眼下の荒涼たる大地と仰ぎみる青いオアシス 38
・ふたたび月へ~かぐや衛星がみた月世界
3-4 タッチダウンまで可能になったアステロイドベルト 40
・帰ってこいはやぶさ~はやぶさがみた小惑星イトカワ
3-5 赤い惑星はかつて青い惑星だったのか 42
・火星へ移住する日
3-6 太陽系の彼方には無数の惑星がある 44
・系外惑星の発見
コラム プラハの暑い夏 46
・冥王星論争
第4章 星辰の章
4-1 夜空に輝く星々は核融合エネルギーで光っている 48
・星の構造とエネルギー源
4-2 星の色合いの違いは温度の違いなのだ 50
・星の色とスペクトル分類
4-3 星は太く短く、細く長く生きる 52
・最新恒星進化論
4-4 緩慢な死を迎える星と壮絶に爆死する星 54
・すざく衛星がみた星の死とコンパクト星
4-5 宇宙最大の大爆発からブラックホールができる? 56
・ガンマ線バーストと極超新星
4-6 死んだ星ブラックホールは激しい活動現象の黒幕だ 58
・甦るブラックホール
コラム ガンマ線バーストはどこにある? 60
・ガンマ線バーストの距離論争
第5章 銀河の章
5-1 われわれの銀河系はここまでわかってきた 62
・天の川銀河を俯瞰する
5-2 星々を育む天の川の叢雲と生まれたてで群れ集う星々 64
・あかり衛星がみた星雲と星団
5-3 銀河を回る星々が渋滞すると渦巻きパターンになる 66
・渦状銀河とグランドデザイン
5-4 銀河中心のモンスターは虚空へプラズマを撃っている 68
・活動銀河と宇宙ジェット
5-5 みえない天体ブラックホールはシルエットでみよう 70
・ブラックホールを撮影する方法
コラム クェーサーはどこにある? 72
・銀河とクェーサーの距離論争
第6章 開闢の章
6-1 宇宙の構造と進化はたった1本の式で表わされる 74
・アインシュタイン方程式
6-2 物質の重力を反重力で支える静止した宇宙 76
・宇宙項とアインシュタインの静止宇宙
6-3 物質の重力を振り切ってダイナミックに膨張する宇宙 78
・フリードマン=ルメートルの膨張宇宙
6-4 遠くの銀河ほど高速で遠ざかっている 80
・宇宙膨張を表わすハッブルの法則
6-5 宇宙の最初は高温高密度の火の玉だった 82
・ガモフのビッグバン火の玉宇宙
6-6 宇宙全体にあまねく満ちている火の玉宇宙の残照 84
・ビッグバンの証拠である3K宇宙背景放射
6-7 ビッグバン宇宙をゆるがす3つの難問 86
・特異性問題と地平線問題と平坦性問題
6-8 宇宙は開闢時にとてつもない急膨張をした 88
・2つの難問を解決したインフレーション宇宙
6-9 時間を虚数にすれば最初の特異点を回避できる 90
・特異性問題を解決するホーキングの虚時間の宇宙
6-10 宇宙が誕生する前は何もなかった 92
・ビレンキンの無からの宇宙創生
6-11 宇宙の年齢は137億歳、ほんの最近わかったことだ 94
・3K宇宙背景放射ふたたび
6-12 しばらく前から宇宙膨張は再加速されている 96
・宇宙斥力の存在を意味する加速膨張
6-13 宇宙の26%を支配するみえない暗黒物質 98
・ダークマターとは何か?
6-14 宇宙の70%を支配するみえない暗黒勢力 100
・ダークエネルギーとは何か?
コラム 定常宇宙論が果たした役割 102
・定常vs膨張論争
第7章 次元の章
7-1 世界の内容物には何があるのか? 104
・世界の内容物と世界の構成
7-2 エネルギーを上げて超々高温では何が起こる? 106
・真空の相転移と力の統一
7-3 陽子や中性子がクォークへ戻る 108
・素粒子から基本粒子へ
7-4 電子とニュートリノが同じものになる 110
・電磁力と弱い力の統一
7-5 電子・ニュートリノ・クォークが同一になる 112
・電弱力と強い力の統一
7-6 重力子も一緒になり万物力となる 114
・大統一力と重力の統一
7-7 物質粒子と力の場を統一する方法 116
・超対称性理論と超対称性粒子
7-8 点ではなく弦にすれば特異性を回避できる 118
・ひも理論とひも粒子
7-9 重力場と電磁場を統一した最初の統一場理論 120
・カルツァ=クライン統一場理論
7-10 素粒子の統一場理論では10次元宇宙が必要だ 122
・超ひも理論と10次元宇宙
7-11 重力まで入れた統一場理論では11次元宇宙が必要だ 124
・M理論と11次元宇宙
7-12 われわれの宇宙は高次元時空に漂う膜なのか 126
・ブレーンワールド
7-13 重力だけが高次元時空に入り込む 128
・余剰次元とグラビトン
コラム 幻の粒子たち 130
・タキオンとクロノン
第8章 起源の章
8-1 宇宙の誕生とともに物質も生まれた 132
・ビッグバン宇宙での元素の合成と物質の起源
8-2 約10億年頃、初代の天体が現われた 134
・最初の星と重元素の起源
8-3 約30億年頃、銀河が形成された 136
・構造形成と銀河の起源
8-4 約90億年頃、太陽と太陽系が生まれた 138
・太陽と太陽系の起源
8-5 約100億年頃、生命が発生した 140
・生命の起源
コラム 生命と非生命の境界はどこ? 142
・生命の定義
第9章 生命の章
9-1 ミクロな世界とマクロな世界の基本定数が奇妙に一致する 144
・巨大数の謎
9-2 宇宙の基本定数は微調整されているのか? 146
・ちょうどいい次元と定数
9-3 人間の存在が宇宙に意味を与えているのか 148
・弱い人間原理と強い人間原理
9-4 宇宙が生んだ知性が宇宙を自己参照するのか 150
・最終人間原理
9-5 宇宙は1つしかないのか無数にあるのか 152
・レベル・並行宇宙
9-6 宇宙に生命や人間が存在する理由 154
・観測的宇宙論と人間の存在理由
コラム “ちょうどいい”暮らしやすい宇宙 156
・ゴルディロックスの謎
著者プロフィール
福江純
1956年、山口県生まれ。78年、京都大学理学部宇宙物理学科卒業。83年、同大大学院(宇宙物理学専攻)を修了。大阪教育大学天文学研究室教授。理学博士。専門は、天文学、相対論的宇宙流体力学など。主な著書に、『アインシュタインの宿題』『やさしいアンドロイドの作り方』(大和書房)、『銀河にひそむモンスター』(岩波書店)、『降着円盤への招待』(講談社ブルーバックス)、『ゼロからのサイエンス よくわかる物理』『ゼロからのサイエンス カラー図解宇宙のしくみ』(以上、小社刊)など、多数。